HISAKOブログ

助産師さんはおっぱい信者?

JYU

 

子育て支援センターでのひとコマ。

1歳1ヶ月の子どもと遊びに来られていたママが
保健師さんにおっぱいの相談をされていました。

「もう1歳過ぎているけど
まだおっぱいをやめられません。
飲んでいる姿が可愛くて・・・」

その言葉に
若い保健師さんはアドバイスしました。

「もうおっぱいに栄養はないから
そろそろ断乳しないとね」

そのやりとりを聞いていた
2歳と0歳のママ。
黙っていられなくなって
つい口を挟んでしまいました。

「子どもがまだ飲みたがっていて
ママもそれを楽しんでいるのなら
無理に断乳する必要はないんじゃないかなぁ・・・。
それに、母乳の成分そのものは
子どもが新生児でも、1歳でも変化はないらしいですよ。
通ってる助産院の助産師さんも
子どもがほしがるだけ
飲ませていいって言ってました」

すると保健師さんは渋い顔して

「助産師はおっぱい信者だからね〜」

2児のママは

『おっぱいに栄養はない』の
発言の科学的根拠はどこやねん!
エビデンスを示せ!!

『助産師はおっぱい信者』って
決めつめるな!!

と、心の中で思ったそうです。
(でも声にしなかった。えらい!)

さて。

母乳には栄養がない説。
母乳は水である説。
1歳過ぎての授乳は無意味である説。

さまざまな立場から
さまざまな意見はあると思います。

なので、
保健師さんの指導を否定はしません。
(母乳に栄養はないというのは根拠がありませんが)

『助産師はおっぱい信者』

う〜ん・・・
一般的に、助産師という職種が
そのように位置付けられているのだとしたら
ちょっぴり切ないなぁ・・・(^^;;

おっぱい、ミルク、
乳児の栄養法に関しての話題は
いろんな場面で目にします。

ばぶばぶ通院中のママたちを見ていても
完全母乳と混合栄養は
だいたい半々ぐらいの割合です。

完全母乳で育てているママだけが
助産師と関わり、
おっぱいケアを受けているわけじゃないですよ。

細々とおっぱいを続けながら
ほとんどをミルクに頼っているママだって
ばぶばぶに来てくれてます。

『母乳育児信仰』『母乳育児こそ神』
というような
母乳を極端に褒めちぎる内容と

ミルク育児を余儀なくされたことを
潜在的に見下すように感じられる内容に
苦しむママたちの姿が交錯します。

「母乳をあきらめる」と発言しただけでも

あきらめたってどういうこと?
ミルクで育てることが悪ってこと?
失礼じゃないですか?!

と怒られてしまったり・・・

ここまで母乳神話に過剰反応してしまうのは、
それだけ、みんなが必死にわが子に向き合い、
愛を持って大切に大切に
育てているからなのだろうなぁと思います。

たしかに、母乳にはメリットはたくさんあります。
例えば、21世紀になって
母子手帳から「断乳」という言葉が消されました。

2007年には厚生労働省が
授乳支援ガイドを更新しました。

世界的にも2015年にはWHOとユニセフが
以後10年かけて完全母乳率を50%以上にするぞぉ〜!
という共同声明を提示しました。

「母乳で育った子どもは知能が高い傾向がある」
「母乳で育った子どもは将来肥満になりにくい」

という研究発表も相まって

母乳育児のメリットの浸透と
世界で巻き起こる母乳育児推進の波に
多くのママたちが
よくも悪くも影響を受けてしまっていると思います。

混合栄養、ミルク育児のママたちにとって
「おっぱいこそ最強!」という考え方は、
肩身が狭いばかりですよね。
そこには窮屈しかないです。

母乳はもちろん素晴らしい。
だからといって
母乳育児じゃないとダメ!っていうことではなく、

物事には、どんなことでも
いい面と悪い面は隣り合わせであることを
忘れないで欲しいです。

母乳にも当然、デメリットもあるわけで、
ミルクにもメリット、デメリットがあります。

ちまたで語られているメリット、デメリットには
科学的なデータや研究論文から導き出されたものもあるけど、
「〜〜であるらしい」
「みんなそうだから」
という、とてもあやふやな出どころのハッキリしない
内容がめっちゃ多いのが気になります。

「母乳は水」はその典型的例で、
母乳が水であるデータなんか
どこを探しても見つからないのに
(そんなはずないのでデータがなくて当たり前)

個人的な経験則だったり
口コミみたいなものから、
育児支援者が堂々とそれをママたちに語っているという現実は
あまりにも情けないです。

また、データはあったとしても
「それ、いつの時代のやねん!」
四半世紀も昔のデータがそのまま今も指導に使われていて
最新の医学の進歩を無視した内容に
びっくりすることも多々です。

母乳を与えることに関しては
これだけたくさんのメリットを前に出して
熱く語られたら、誰だって
絶対母乳で育てなあかん!!って
思ってしまうやろなぁ・・・と思います。

そこまでストイックではない人でも
もし母乳が出るのなら、
できれば母乳でいきたいなぁと
思うでしょうね。

母乳のメリットをモノにする!と勢いづいて
完全母乳を目指す人もいるし、
ママとしての本能だったり、
世間体を気にして理想的子育てをしたいという観点から
母乳で育てたいという人もいて、
母乳育児にこだわる理由も人それぞれです。

理由はどうあれ、どんなに頭のいい人でも、
どんなに高学歴の人でも、

いざ、やってみると
うまくいかない場合も多いのが子育てです。

こんなはずでは・・・!
の連続で、頭の中が混乱してしまい
ノイローゼ状態の負のスパイラルに突入、

こうなるともう、
何を信じていいのか、
何が正しいのか、

迷宮入りで自己判断で動けなくなってしまいます。
そして、泣きながらばぶばぶに
来られるママもたくさんいます。

母乳問題とは、
それぐらいデリケートな問題なんですよね。

多くの助産師は
決して『母乳信者』ではありません。

さまざまな状況に置かれた
ママたちの心に寄り添い
おっぱいで頑張りたい人にはもちろん
母乳育児支援を。

混合でやっていくべき人には
ミルクを補足することの意味とメリットを伝え、

完全ミルクの人には
ミルクのメリットを伝えます。

どんな方法であれ
ママと赤ちゃんがいつも笑顔でいられるよう
支援していきたいと考えています!

 

 

 

 

 

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