HISAKOブログ

花粉症のお薬とおっぱい

kafun
急に春めいてきて暖かくなり
ばぶばぶのエントランスを飾る
緑の小径も、かわいいお花がたくさん咲き乱れ
来院者たちの目を楽しませてくれています。

いい季節なんですが。
花粉症の人にとっては試練の数ヶ月の
幕開けです。

「授乳中はお薬は飲めない」と
思っているママは多いですよね。
また、耳鼻科や内科を受診しても
お医者さんに
「授乳中に出せるお薬はありません」と
言われてしまったり。

でも、授乳中だって風邪も引くし、
花粉症にもなるし、いろいろな身体の不調に
見舞われることだってあります。
人間だもん。
そういうときは、授乳中だからって
我慢しなくてもいいんですよ〜。

基本的に。
授乳中に内服してはいけないお薬は
ほんの少数です。
ほとんどのお薬は、
授乳中でも使って安全なものばかり。

「花粉症のお薬と授乳についての
記事を書いてほしい!」

というママたちからのリクエストが多いので
まとめてみました。

「花粉症の薬」と一言でいっても
その種類は莫大にあります。
なので、すべてのお薬について
ご紹介できるわけではないですが、
授乳中でもまったく問題なく使っていただける主要な
お薬について書きますね。

==アレルギー治療薬==
・ジルテック
・アレグラ
・クラリチン

中枢への薬剤移行は少なく、通常の治療量であれば
問題ないとされています。
それぞれのお薬の添付文書にはお決まりのように
「禁授乳」「投与回避」「授乳中止」
と書いてありますが。^ ^

==抗ロイコトリエン薬==
・オノン
・キプレス
・シングレア

これらは、血漿蛋白結合率が95%以上・・・
って説明してもよくわからないと
思うので、端的に言うと
乳汁中へ移行しにくい!!
そういうお薬です。
添付文書には「慎重、注意」と書いてありますね〜。^ ^

==抗ヒスタミン薬==
・ポララミン
・ペリアクチン

分泌しようとするモノ(花粉症だと鼻汁ですね)を
抑制する作用があります。
ということは、分泌しようとする母乳も
潜在的に抑制しようとする作用もある、ということを
意味します。

って書くと。

「母乳分泌が悪くなるのなら内服できないわ!!」

って思いますよね〜。

潜在的母乳分泌抑制というのは、
例えば早産児だったり未熟児ちゃんだったり、
ちょっとスタミナのない赤ちゃんに
影響することがある、という程度です。
元気にスクスク育っている母乳栄養児に
抗ヒスタミン剤による母乳不足は
考えにくいので安心してください。

==アレルギー性結膜炎点眼薬==
・パタノール
・インタール
・クロモフェロン

消化管からの吸収はほとんどなく
母乳中へ移行したとしても問題なし。
悪影響の報告はまったくなく
授乳との両立は可能です。
添付文書には、「投与回避」「授乳中止」って
書いてあります。ふふふ〜^ ^

==ステロイド点眼薬==
・ザジテン
・フルメトロン
・オドメール

これらはステロイドの点眼薬ですが
眼からの吸収は少ないため、
1週間を目安に長期間使用しなければOK!
ちなみにザジテンは内服薬もありますが、
赤ちゃんが眠りこける作用があるため
避けた方がよさそうです。

==アレルギー性鼻炎点鼻薬==
・アルデシン
・ピリビナ液
・ネオシネジンコーワ液
・インタール点鼻薬
・ノスラン点鼻薬

通常の使用であれば問題なし。
母乳移行量は不明ですが、
哺乳児に対して悪影響を及ぼした報告はなし。

==ストロイド系点鼻薬==
・リノコート
・ベコナーゼ
・フルナーゼ

ステロイドが入っていますが
ママの血液中に移行する量は微量なので
指示された回数使う分には
まったく問題ないです。

以上、
大分県「授乳と薬剤」研究会の文献から
まとめてみました。

ね、こうして見ると
けっこう使える薬だらけ、ですよね!

花粉症で受診の際は
おっぱいのことに無知な耳鼻科に行くと
冒頭のように
「授乳中に出せる薬はない」と
言われるのがオチなので、

お薬が欲しいときには
母乳育児に知識のある
産婦人科を受診することをおすすめします。

鼻の粘膜や
目の周りの粘膜に
プロペトやワセリンを塗りつけて
花粉が粘膜を刺激するのを防ぐ方法も
おすすめです。
(ちょっとベタベタするけどね〜)

授乳中だからと諦めないで。
できることはして、
花粉の季節、がんばって乗り越えましょうね!

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