HISAKOブログ

自己流断乳に潜むリスク

risk
3月は新年度に向けて気分も新たに
何か新しいことが始まる予感がします。

入園、仕事復帰など
実際に新しい生活が始まるママも多く
変化の季節です。

・・・となると、
授乳中のママの考えることは
だいたい似たり寄ったり。

春は冬や夏のように
季節性の流行感染症のリスクが低いために
断乳に適した時期でもあるので

入園、仕事復帰などの理由がない場合でも
3月のばぶばぶは毎年
断乳を決行するママであふれ返ります。

きちんと助産師の指導を受けながら
1ヶ月ぐらい前から子どもに
「もうすぐおっぱいバイバイね」
言い聞かせを繰り返し、十分な準備期間を経て
断乳される場合はいいのですが、

ある日突然、
何の準備もなく思いつきで自己流断乳スタート!

子どもは荒れ狂うし、
おっぱいは岩のようにボコボコ。
爆発するんでは?というレベルで血管が不自然に怒張し、
激痛でどうにもならなくなって
駆け込みで来院されるママがいます。

「やめようと思った理由は?」
尋ねると

「断乳したら寝てくれるようになるって聞いたから」
「断乳したら食事をちゃんと食べるようになるんでしょ?」
「断乳したら自立するらしいから」

確かに、上記3つの諸説はよく聞く話ですが、
だからって、いきなり前触れもなく
おっぱいをやめてしまうのはあまりにも子どもに対しても
おっぱいに対してもかわいそうな気がします。

いきなり、ある日突然、
子どもを育てたことがない人に、
「子ども3人を育てなさい」って言われてできますか?
・・・え!!!!???

ってなりますよね。
準備期間を持たない『いきなり断乳』は
それに匹敵する無茶な行為です。
突然、店のシャッターをピシャンと閉じられたら目がテンです。
子どもも、おっぱいも
「そんなアホな!!」になって当然だと思います。

1日に5回以上
おっぱいを欲しがるような段階の子は
1歳を過ぎていても、2歳になっていても
まだまだおっぱい以外の『心の安定剤』を
持っていないことを意味します。

授乳回数が減ってきていても
1日に2回以上飲んでいるような場合には
おっぱい側は卒乳に向けての自然のフェイドアウトが
始まっていないことが多いです。

昔みたいに張らなくなったし、
おっぱいのサイズもなんだか落ちついてきたし、
もうくわえてるだけで出てないんじゃ?
断乳してもいける気がする・・・

とママが感じていても
密かに乳腺房内に母乳が残留していることは多々あるんです。
断乳したら即、母乳生産がストップするわけではありません。
子ども側から「もう飲みません」という意思をもって
おっぱいから離れていく自然卒乳の場合は、
乳腺組織はナチュラルに萎んでいくので
なんの負担もかかりません。

ですが、授乳回数が2回以上の
ママ主体のすべての『断乳』では
ジワジワと作られたおっぱいを放置すれば、
それはイコール、乳管内に母乳が
溜まったままだということです。

母乳に含まれる水分は母体に吸収されますが、
母乳成分そのものは吸収されませんから。
その後のおっぱいを甘く見ていると危険だと思います。

実際、自己流断乳後1~2年してから
いきなりおっぱいが張ってきて、痛みが出てきたり
しこりを発見したり、
ジワ~っと母乳が出てくることもあります。
「なんでいまごろ?!」
急に恐ろしくなって乳腺外科を受診。
「断乳するんだったら
ちゃんと助産師におっぱい診てもらわないと~」

医師に指摘されて
そこで初めてばぶばぶに駆け込んで来られるママも
いらっしゃいます。

残乳貯留によるしこりや張りを見つけても
断乳後ずいぶん経過していて
ほんの少しでも開通持続しているならケアは可能ですが
乳口が萎縮して完全に閉じてしまっていると
助産師としてはどうしてあげることもできません。

だから、どのような形であれ、
あなたの、そのやめ方が『卒乳』ではなく『断乳』なら、

準備期間をちゃんと持って、
助産師に診てもらいながら
無理なくおっぱいバイバイをされたほうが安心かなぁ・・・と

つくづく思います。

 

 

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