HISAKOブログ

たかが3人やで〜

3nin

5歳の女の子、4歳の女の子、5ヶ月の男の子、
3児のママがパパに連れられて来院されました。

パパはママの影武者で
言われるままに付き添われるのが常ですが、
彼女の場合は逆でした。
ばぶばぶ来院主導権はパパが握っておられました。

おっぱいは順調。
いったいどうしたというのでしょうか?

よくよく話を聞いていくと

現在5歳と4歳の年子の女の子たちを
育ててきた過程は、
「たいへん」よりも「楽しい」が大きく、
心の余裕があったのだそうです。

3人目は、ママのほうから
パパを説得しての妊娠でした。

子どもが3人になっても、
今までの子育てを振り返って「まぁいけるだろう♪」と
自負していました。

ところがです!

産んでみて、その自信は無残にも砕け散りました。

なんでこんなにしんどいんだろう。
なんでこんなにイライラするんだろう。
なんでこんなに・・・

どうしちゃったんだろう、自分?
最初はマタニティーブルーズかと、
しばらくしたらモヤモヤする気持ちも
なくなるだろうと様子を見ていたそうです。

赤ちゃんが3ヶ月、4ヶ月になり、
ママの心の闇は、改善するどころか
どんどん深くなっていきました。

世間は彼女にこんなふうに言います。

「3人も育てられるってすごいです!」
「3人も育てていたらもういろいろ余裕なんでしょ?」
「わからないことなんかひとつもないんでしょ?」
「尊敬します!」
「かっこいいです!」
「私にはとても真似できません」

確かに。
この少子化の時代に、3人の子どもを持つことは
立派なことだと思います。
経済的なことや、パパママの年齢、
ママのキャパシティーなど、

叶うことなら3人ぐらい産みたいけれど、
現実的に冷静に考えて
なかなかそれは難しい・・・というママの声をよく聞きます。

彼女は、3児のママに対する
世間の風当たり(過剰賞賛の声)に応えなければならないと
無意識にがんばりすぎてしまったのです。

次第に、
楽しかったはずの子育てに、
イライラする時間が増えてきました。
なんだかわからない疲労感が襲ってきます。

ついには、動悸がしたり、
急に息苦しくなったり、
得体の知れない不安が押し寄せてくるようになりました。

お姉ちゃんたち2人は
3人目の男の子に比べて、赤ちゃん時代
もっとおとなしく育てやすかったそうで、
1日中抱っこを求めて
ギャン泣きすることはなかったそうです。

まさか。
こんなはずでは!・・・の、3人目。

ママの心は悲鳴をあげているのに、
「3人のママはこうである」という世間の決めつけが
彼女を苦しめていました。

パパは、とてもママ想いで、
「辛いなら僕が子どもを見てるから、
ひとりで出かけてきたらいいよ」

実家も協力的で、
「週に2回ぐらい、赤ちゃん見ててあげるから
パートにでも出てみたらどう?」

声をかけてくれるのですが、
その優しさが、さらに彼女を苦しめました。

だって、自分は3児のママだから。
3児のママは、毎日をサクサクと笑顔でこなすものだから。
そうなければならないんだから。
パパや実家に頼って、子育てから逃げるなんて許されない。

3児のママは「すごい」はずなのに、
あなたは例外なんだね、ダメなんだね〜って
世間から白い目を向けられることが怖い。

もうがんじがらめですよね・・・。

パパは、ママのために
さまざまな解決策を提案するのですが、
何を言われてもママは浮かぬ顔。

あ〜このくだり、
何通りもわたしは知っています ^ ^

ママをひとりで出かけせさてあげよう、
というパパの提案は、めっちゃイクメンです。
素晴らしいと思います!

でもね、パパ。
ママはあなたに、この複雑な想いを
ただ聞いてもらって、共感してもらいたいんです。

自分は自分とわかっていながらも、
世間体を気にしてしまって疲労困憊、
そんな自分が嫌で、認めたくなくて、もがいてしまう・・・
それって人間として
すごくナチュラルな姿なんだよってことを
愛するママに伝えてあげなくちゃね。

人は誰しも妬みや嫌悪、不安など
負の感情を持っているのが当たり前なんです。
そんな彼女でいいんです。

世間の決めつけに応えなかればいけない!
とひとりで戦っている
ママの未熟でかわいらしい部分を含め、

完璧じゃない君が好きなんだよ
うまくできなくてもいいじゃないか?

って抱きしめてくれたら最高に男前♡

その上で、解決案を出してくれたら
パパのパーフェクト度は1000%や!!

ママのために、ばぶばぶを探し出して
ママを引っ張ってきてくれたパパには
何の非もありません。

「どうしたら楽になるんだろう?」
ママを楽にしてあげようという
純粋な想いは痛いぐらいに伝わってきます。

でもな〜
あともう一息やねん〜〜!(笑)

ちなみに、世間では3人産んで育てていると
もうなんでも来い!みたいな
肝っ玉母ちゃんととらえられがちですけど、

11人産んで感じるのは、

「たかだか3人やで」

10人いたら10通りの、
個性豊かな子どもたちの、
たった3パターン知ってるだけやん。

3人産んだぐらいでは、
3人育ててるぐらいでは、
子育ての真髄のほんの一部分をかすったぐらいのモンでしょ。

てゆーか、
わたしは11人目でも
「なんやこれは〜!」
「こんなパターンは初やぞぉ〜!」
の、連続ですよ。

うまく子育てできてるかって言われたら
ぜ〜んぜん、至りませんです。

腹たつこともあるし、
11人も産んだのに、子育て歴も長いのに、
なんでこんなにうまくいかへんのや〜
わたしはアホなんやろか・・・
子育てに向いてないんやろか・・・

って、情けなくなることなどしょっちゅうです。

でも、子育てなんて、失敗してナンボやし!
「うまくいく」という結果に評価を下すのではなく、
子どもや夫、自分自身に向き合う
その過程にこそ、評価の対象があるのだと思います。

失敗だらけでも、
凹むことだらけでも、

「必死でやってるねん〜!」

この言葉が自然にママの口から出てくるのなら、
もうそれだけで十分なんですよ。

先日、ブログで募集した
『子育てあるある』の中でも
3人目のママからこんな『あるある』をいただきました。

「今回3人目の出産、
1人目2人目より早く生まれると思っていたら結局1週間遅れ…

1人目 2人目より陣痛の進みも早いと思っていたら
微弱陣痛でまさかの長期戦…

シャーシャー出てくれると期待していた母乳も
立ち上がりが遅く完母で退院できず…

ことごとく予想と違いました(苦笑)」

ハハハ〜わかるわかる。
このように、思うようにいかないのが子育てですねー。

たかが3人産んだぐらいで
神がかった子育てができる人がいたら拝みたいです。

たかが3人や。

自分ひとりで抱え込まんと、
助けてくれる人には上手に頼っていけばいいんだし、
完璧に物事をこなすママを目指すより、
自分の得意なこと、不得意なこと、
できること、できないこと、

ちゃんと認識できて、
そういう自分を認めてあげられるママを
目指しましょうね!

 

 

 

 

 

 

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