HISAKOブログ

赤ちゃんを逆さ吊りにすると向きグセが直る?

sakasa

生後2ヶ月の赤ちゃん。
体重も順調に増え、おっぱいだけですくすく育っておられます。

乳児全戸訪問で家に来てくださった助産師に
赤ちゃんの向きグセを相談したところ、

赤ちゃんの両股関節をもって、
逆さまにぶら下げる指導をいただいたそうです。

1回につき15秒間の逆さ吊り。
下ろしてインターバル20秒。
これを3セット繰り返します。

ママは、教えてもらったとおりにしばらくの期間
チャレンジしてみました。

が、ある時ふと、
赤ちゃんを逆さ吊りって・・・どうなん?
急に疑問と不安がよぎったのだそうです。

そこで、かかりつけの小児科医をはじめ
いろんな人に尋ねてみました。

3ヶ月健診でも相談してみましたが、
みんなに首を傾げられ、

「逆さ吊りなんて聞いたことない。
科学的根拠のない方法は危険です。
やめてくださいね」

と言われてしまいました。

実はわたしも、逆さ吊りで向きグセが治るという話は
初めて聞きました。

そこで、持っている知識を総動員して考えてみました。

血液、リンパ、神経、脳と内臓のやりとりなど、
健康維持に必要なもの、すべての通り道になる脊椎を調整することで、
生まれつき持っている成長力、免疫力、治癒力、発達力などの力を
引き出してあげる母子整体の理論から生じた
身体調整方法なのではないだろうか。

逆さ吊りを伝授された、その助産師はたぶん、
母子整体を詳しく学んでいらっしゃるスペシャリストなのだろう
と思いましたが、わたしは残念ながら「なんちゃってレベル」しか
母子整体の知識を持っていません。

なので、
その詳しいメカニズムに興味をそそられました。

脊椎、頚椎、腰椎・・・身体を支える要となる背骨が
成長途上にある赤ちゃんを逆さ吊りにすれば、どうなるか?

重力が、身体の中でもっとも重い頭部の方向にかかり、
背骨がグイーンと引き伸ばされます。

赤ちゃんの身体はとても柔軟性が高いので、
本来の自然治癒力が働いて
首や背骨の歪みが改善し、赤ちゃんの強い緊張につながる
硬膜や脊柱のねじれや緊張を解く。

いうことだと思います。

ママのおなかにいたときに
子宮の形が悪い(ママの骨盤がゆがんでいる)ことで
赤ちゃんは適切な姿勢をとれず、
逆子になったりして成長過程において動きや姿勢に
制限があったかもしれません。

分娩時には、お産に時間がかかって
赤ちゃんの首に負担がかかった可能性があったかもしれません。

生まれてからは、やたらと泣いてばかりだったり、
片方の手足を動かしにくくしていたり、
股関節が硬かったり、
身体の緊張が強かったり、
上手におっぱいが飲めなかったり(口を大きく開けない)
便秘がちだったり・・・

また、この赤ちゃんのように向きグセがあり
いつも同じ方向ばかりに首を傾けているなど、

おそらく
背骨のゆがみが一つの原因になっているのではないかと
思われる症状があるときに、
ママが赤ちゃんにしてあげられる簡単な背骨の調整法
ということでしょう。

小児整体は自然治癒力を高めることを目的とした施療です。
西洋医学と加えて、違う視点から
赤ちゃんの身体を診ることの必要性は、
日々の仕事の中で痛感しますが、

まだまだ、
小児科の先生ですら、小児整体の「逆さ吊り調整」を
ご存知なく「やめてください」と全否定されたぐらい、
小児整体や小児カイロの有効性は
周知されていないのが現状です。

首もすわっていない赤ちゃんを
逆さ吊りにすると聞いて、多くのママは

「・・・え?大丈夫なの?」

「逆さ吊りなんて怖い!!」

不安になると思います。

わたしも赤ちゃんのママからこの話を聞いて、

「そのテクニック、方法を聞いただけってことはないよね?
意義、効果や安全性に関する最新の根拠は?」

と、食ってかかってしまいました( ̄∀ ̄)
ママが悪いわけじゃないのにねぇ・・・
ごめんなさい。

整体をはじめとする東洋医学的な身体の診方は、
小児医療の有効な選択肢だと思っています。

でも、日本でまだポピュラーとは言えない
身体の調整方法の情報を発信をするのなら、
相手が納得できるような細やかな説明は必須でしょうし、
専門知識も技術も持ち合わせていない一般のママに伝授するには
慎重になった方がいいかもと思いました。

だって、対象は首すわり前の、ふにゃふにゃ赤ちゃんですよ。
「両股関節のしっかり把持して逆さに吊り下げて」と
簡単に説明されても、心情的にはほとんどのママが
「怖い」「できない」「落としたらどうしよう」
「何か問題が起きたら・・・?」と感じると思うんです。

実際、赤ちゃんのママは助産師の言った通りに
何度か試してみましたが
その後、冷静に考えたときに、
「赤ちゃん逆さ吊りって、なんか不自然じゃない?」
と、思いとどまって、

小児科医に聞いてみたり、保健師に聞いてみたり、
わたしに聞いてみたり、ネットで調べてみたり、
自分なりに納得できる答えを見つけるために
一生懸命に根拠を探し求めることになったわけです。

で、他の専門家みんなに声を揃えて
「そんなの聞いたことがない」なんて言われたら

真面目なママなら
「どうしよう・・・大事な赤ちゃんを
何度も逆さにしちゃった・・・!」

思い悩み、自分を責めてしまうことも大いに
考えられると思います。

実際、赤ちゃんのママは
向きグセと頭の形をゆがみを直すために
逆さに吊るすと良い、という具体的方法は理解されていたけれど、
なぜそうなのか?という
もっとも認識しておかなければいけない大切な理論と根拠の理解が
まるで抜け落ちていらっしゃいました。

「それ」を一般のママに伝えるのなら
理論的背景はもちろんのこと、プラス面もマイナス面も含めた
反響や影響についての想定が乏しい状態のまま
決して安易に伝えるべきではないと思いました。

人間は、逆さまになると普段より多くの血液が心臓に流れ込むので
心臓から全身に血液を送り出すのが難しくなってしまいます。
つまり、心臓への負担が大きくなるわけです。

そして、脳に流れる血液量が増えるので血圧が高くなります。
目にも圧力がかかります。

長時間の逆さ吊りではないから、
赤ちゃんの身体に影響はないのかもしれないし、
もうちょっと成長したこどもたちは
逆さ吊りにしてやるとキャーキャー喜んだりもするので
一概に「ダメ!」ではないとは思うのですが・・・

そうは言っても、わたしの個人的な思いでは
頭に血が上っていく感じは不快です。
逆さまは、日常的なことだとも思いません。

もしも万が一、何かの拍子に手が滑って
赤ちゃんを後頭部から落としでもしたら・・・
打ち所が悪かったら・・・
いったい誰が責任を取るのでしょう・・・

そういうリスクを考えるとやっぱり、
一般のママにこの調整方法を伝えることは
かなり危険なのではないかと思いました。

なので、脊椎のゆがみがあるかも・・・と推測できる
赤ちゃんに遭遇した時は、
見よう見まねで簡易的に指導された方法を
自己流で試してもらうのではなく、

きちんと資格を得て、解剖学、生理学、病理学、発達学
全てを周知しておられる先生への受診を
オススメしたいと思います。

 

 

 

 

 

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