HISAKOブログ

9ヶ月を過ぎたらフォローアップミルク?

milk

1歳0ヶ月の女の子のママ。

ママ友たちとのグループラインでは
「そろそろ断乳?」の話で持ちきりなのだとか。

1歳の誕生日を迎え
ごはんもよく食べ
授乳は朝晩1日2回に減りました。

これはもしかしたら、
断乳のタイミングなのだろうか・・・?

だとすれば、
朝と夜は飲むものだと思い込んで
おっぱいを続けているのは
子どもの成長発達を足止めしている行為なのでは?

出どころのはっきりしないネット情報が
ママたちの間に行き交い、
方向性を見失っているとのことでした。

「この機会に断乳して3食しっかり食べさせて、
1日2回、200ccずつ計400ccほど
フォローアップミルクで足りない栄養を補ったらいいでしょうか?」

フォローアップミルクについては
過去にもブログで取り上げたことがありますが、
もう一度、取り上げて書いてみたいと思います。

学校給食では毎日牛乳が出ますよね。

牛乳は、
カルシウムやタンパク質を多く含んでいます。
小学生の食生活の中で、身体に必ず必要な栄養素を
『補う』ために飲みます。

ポイントは『補う』です。
牛乳だけ飲んで、何も食べない、なんてことは
ありませんね。

でも、牛乳があまり好きではない場合
他の食べ物からカルシウムやタンパク質を
補給できるのなら「絶対飲まなアカン!」
でしょうか?

フォローアップミルクは、
それと同じような位置付けだと思ってください。

母乳や、育児用粉ミルク(いわゆる0ヶ月からのミルク)には
人間の赤ちゃんにとって負担にならない、最適量の
タンパク質が計算されて含有されています。

赤ちゃんは小学生とは違って
消化機能が不十分です。
タンパク質を摂りすぎると消化吸収に時間がかかって
負担になります。

フォローアップミルクの成分組成は
牛乳とほとんど同じだから
どう考えてもタンパク質もミネラル分も多すぎる!!

ということは、
消化吸収能力の未熟な時期に飲ませると、
赤ちゃんの腎臓に容易に負担をかけることを意味します。

離乳食が進んで中期食ぐらいになると
消化機能はかなり発達してきます。
それでもまだまだ完成バージョンには程遠いです。

後期食に入り、1日3回ぐらい食べるようになると
ある程度、離乳食からタンパク質もミネラル分も
摂れるようになります。

足りないところ・・・と言っても
離乳食が進んでいれば、不足分は少しだけ、に
なっていきますから、フォロミ(食品)で補うのではなく
おなかに負担にならない粉ミルク(母乳代替育児用ミルク)で
補うようにするのがもっとも自然じゃないでしょうか。

フォロミだと栄養過多になり
下痢の原因にもなりますよ。

ここで注目してほしいのが、
WHOの定義です。

フォロミ=『食品』
粉ミルク=『母乳代替育児用ミルク』

両者は全くの別物だと提言しています。
フォロミは食品であり、
育児用粉ミルクではないのです。

また、1990年
日本小児栄養消化器病学会でも

「フォロミは乳児期の栄養方としての必要性は認めない」

と言ってます。

さらには、2007年に厚生労働省が作成した
『授乳離乳の支援ガイド』でも
フォロミをこんな風に書いています。

「母乳または育児用ミルクの代替品ではない」

そして、フォロミについて
それ以上突っ込んだ内容はどこにも見当たりません。
もはやコメントするにも値しない、ということ
なのでしょうか・・・。

缶のデザインも見た目もそっくりなので
育児用粉ミルクの一種だと思われがちだけど、
違うということを知ってくださいね。

フォロミを飲ませる理由として
「鉄欠乏性貧血予防のため」と考えているママも
多いことと思います。

フォロミの缶には
大々的に「Fe配合!!」って謳われてます。
離乳食後期の9ヶ月以降に
鉄分を補うのにフォロミが最適です、
という流れですね。

乳児期後半〜1歳前半の子どもたちが貧血になるのは、
ママのおなかにいた時に母体からもらっていら
赤血球を生後よりどんどん消費していくから。

身体も大きくなるので、貯蔵されていた鉄分を
使い切って足りなくなってしまうからです。

離乳食がスムーズに進んでいけば
貧血になることはないですが、
食べることが苦手だと、
鉄分をうまく補えず貧血になります。

ろくに食べていなくても、
しっかり母乳やミルクを飲めていたら
数値上の貧血は指摘されたとしても
発達に影響するようなタチの悪い病的な貧血には
なりません。
母乳に含まれる鉄分は、もっとも吸収率がいいからです。

あんまり食べないな〜ってことなら、
わざわざフォロミに切り替えて鉄を補うよりも
おっぱい、ミルクを続けていくことが
何よりも貧血予防になり、
さらにおなかにも優しいということですね。

明らかに赤ちゃんに活気がない、とか
精神運動機能に問題が出ている気がする・・・
つまり、病的レベルでの貧血が疑われる場合は
フォロミで補給!とか呑気なこと言ってないで
速やかに小児科を受診しましょうね。

また、フォロミと粉ミルクの鉄含有量を比べると
だいたいフォロミは1.3倍ほど。
実は『鉄強化〜~っ!』って強調するほどの
含有量に差はないんですよね。

母乳やミルクからフォロミに切り替えることによって
赤ちゃんの身体にどういう変化があるのか?
という客観的データも、
ミルク会社からは示されていません。

つまり、

『9ヶ月になったらフォロミ!』

を、推奨するだけの科学的根拠が
存在しないということです。

あ、ついでに言うと
牛乳には鉄分はあまり含まれていません。
だからこそ、鉄が足りなくなりやすい月齢を超えた
1歳以上になってから開始、と
言われているのです。

フォロミは、塩分(ミネラル)とタンパク質が多すぎます。
ゆえに、離乳食が完了した後の
牛乳の代わりだと考えてください。

フォロミをあげたから赤ちゃんが健康になる、とか
よく育つ、ということではありませんよ。

『補う』必要がなければ
使う必要は全くない!ということを
覚えておいてください。

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