HISAKOブログ

インフルエンザと授乳

inful
寒い2月。
ちまたでは、インフルエンザが猛威をふるっています!

あちこちの幼稚園、小学校、中学校で
学級閉鎖の話を聞きます。

インフルエンザは
咳やくしゃみのと時に空気中に飛び散った
ウイルスを吸い込むことによって感染が起こる、
いわゆる飛沫感染です。

ウイルスは、気道粘膜限局で増殖し、
血液の中に大量にウイルスが出現するわけではありません。

なので、血液の加工品である母乳中に、
ウイルスがたくさん移行することはありません。
よって、ママがインフルエンザに罹っても、
おっぱいをやめる必要はありません!

母乳には、赤ちゃんを感染から守る
細胞や物質がたくさん含まれています。
むやみに授乳を中断することで、
赤ちゃんはこれらの素晴らしい働きをしてくれる感染防止因子を
ママから受け取れなくなってしまいます。

おっぱいはいつも通りにあげていいけれど、
授乳するときは、ママと赤ちゃんが濃厚接触する
時間になりますね。
ミルクを哺乳瓶で飲ませる時も、同様です。

授乳の前にはいつもに増してしっかりと手洗いをしましょうね。
赤ちゃんの目の前で豪快な咳やくしゃみをしないように
不織布性のマスクをつけましょう。
ガーゼマスクはダメですよ。

そうは言っても、よくよく考えれば・・・
ママはインフルエンザの症状が出る前に、すでに保菌しているので
症状が出たところから赤ちゃんを隔離したところで
もうすでに遅し・・・であることも考えられます。

だったら、赤ちゃんがママからインフルエンザウイルスを
もらっていること前提で、赤ちゃんとママを引き離すより
引き続きしっかりおっぱいを飲ませる生活を送った方が
むしろ安全だとも言われています。

もしも赤ちゃんに感染したとしても、
母乳免疫のおかげで軽症で済むはずです。

ママのインフルエンザだと確定すると
タミフル・リレンザ・イナビルなど、
抗インフルエンザ薬が処方されます。

授乳中のママがお薬を使う場合、
おっぱいをあげ続けても
赤ちゃんに影響はないのでしょうか?

不安になって内科の先生に聞いてみたら
「数日間の一時断乳をして、パパッと治してしまいなさい!」

と、無茶なことをおっしゃったり、

「そもそも、授乳中なら薬は出せません。
自力で治してね」
って、患者さんを見捨てるような
発言が聞かれることがあります。

薬を使うために、安易に一時断乳なんかしたら
どういうことになるでしょうか。

おっぱいが張って、結局痛すぎて
高熱と節々の痛みに耐えながら
半泣きで搾乳しないといけなくなるかも・・・

(それやったら直母する方がよっぽど楽や!)

急な一時断乳は、
乳腺炎のリスクだって跳ね上がります。
ましてや体調不良時は、おっぱいも同様に調子が狂いやすいので
なおさら危険です。

(脱水起こせばおっぱいも粘っこくなり詰まりやすいぞ!)

それに、今まで母乳だけで育ってきた赤ちゃんなら
いきなり哺乳瓶と言われても戸惑ってしまいます。
ミルクを作るとすれば、誰がする?
ばあばやパパなど、手伝ってくれる人がいればいいけど、
そうじゃない場合は、フラフラなママが
自分でミルク調乳しなければいけません。

(熱でぼーっとしてスプーン何杯入れたか、わからへんっちゅーねん)

タミフルは内服薬ですが、内服した場合の血中濃度は薄いです。
具体的には、ママの体内のタミフル濃度は555ng。
赤ちゃんが1日に1Lの母乳を飲むと仮定すると、
母乳から赤ちゃんに移行するタミフル量は1日に0.55mg
ということになりますね。

ちなみに1歳児がインフルエンザに罹って
タミフルが処方される場合は、体重10kgの子で1日に40mgですから、
どう考えても、タミフルが母乳に移行したとしても
赤ちゃんへの影響はないと考えられます。

ちなみに、タミフルは、
赤ちゃんに投与して有害な副作用が出たという報告はありませんが
動物実験の結果、「安全ではない『可能性』がある」ということで
2004年から0歳児には投与禁止になりましたが

最新の情報によると
2017年3月から、新生児、乳児(1歳未満)の用法・容量が
承認されているそうです。

タミフルの代謝、排泄に必要な臓器機能が未発達である
妊娠36w未満の早産児、低出生体重児(2500g未満)や
生後14日未満の新生児に対するタミフル使用は承認されていますが、

臨床試験においては、
これらの赤ちゃんに対しては、使用経験が得られていないことから
腎機能など身体機能の成熟度によって減量を考慮した上で
十分な観察を行うよう、
副作用の発現には十分に注意するよう提言されています。

実は季節性のインフルエンザは、健康な大人が罹っても
自然治癒する病気です。
遅かれ早かれ、熱は勝手に下がるので
授乳中のママはあえてタミフルは使用せずにちょっと時間をかけて
自力で治す、という選択もアリだと思います。
タミフルの他に、
リレンザ、イナビルがありますが、
この2つの抗インフルエンザ薬は吸入薬です。

咽頭や鼻腔の粘膜に作用し、体内に吸収される量はごく微量。
添付文書にはお約束の『授乳禁止』と書いてありますが、
消化管からの吸収は、たった数%程度です。

イナビルを投与したママの母乳中の薬剤濃度を測定した
実験があります。(第44回小児臨床薬理学会)
それによると、吸入後1時間~48時間の母乳において
イナビルは検出限界未満だったことが示されています。

なので、イナビルはタミフル以上に母乳移行はないと考えられ、
安全性は高いことがわかります。
と、いうわけで。
まとめると。

ママがインフルエンザにかかっても
授乳はやめず、むしろ積極的に授乳しましょう!
そのほうが赤ちゃんにとっても安全!

ただし、飛沫感染に注意して、手洗い、うがい、マスクを
徹底しましょう。

そして、授乳中のママへの治療薬選択としては、
タミフルよりも、リレンザ、イナビルの方が

適しているかもしれませんね。

今シーズン、まだインフルエンザに罹っていないみなさまは
しっかり食べて、しっかり寝て、しっかり笑って
免疫力を上げていきましょう!

わたしはもう25年ぐらいインフルエンザには
罹っていません。
「絶対かからん!」と思っているからでしょうか、
罹りません。

願えば叶う!(?)
みんな、無事に春を迎えられますように!!

 

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