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2016.10.12

吸われれば吸われるほど母乳量は増えます

母乳育児を成功させるために
もっとも大切なこと。

それは
「赤ちゃんにとにかく吸ってもらう」

これに尽きます!

母乳は吸われれば吸われるだけ分泌される
メカニズムになっています。
母乳を分泌するのは、脳のプロラクチンという
母乳生成ホルモンです。

このプロラクチンが作動しないと
母乳は出ません。

ではどうすれば
プロラクチンが作動するのか?

乳頭への刺激、つまり赤ちゃんがおっぱいを
吸うことなのですね。

吸えば吸うほどに
母体の脳では「もっと母乳を作って!」と
いう伝達回路が作動します。
するとプロラクチンが分泌され、
母乳生成工場はフル稼働!
休むことなく母乳を作り出します。

そして作った母乳を
赤ちゃんがくわえている乳頭へと運ぶのは、
オキシトシンというホルモンです。

オキシトシンは、

セックスのとき。出産のとき。
ママが赤ちゃんのことを考えたりお世話したとき。
かわいがっているペットを撫でているとき。
などに分泌され、

別名「愛情ホルモン」とも呼ばれます。

母乳をあげるとなんともいえない
幸せな気持ちになるのは
このホルモンのおかげ。

授乳という行為そのものが
オキシトシンの分泌を促し
ママの赤ちゃんへの愛情をあふれさせるのですね。

ちなみにオキシトシンは、
子宮収縮の働きもあります。
母乳をあげればあげるほど
産後の子宮の回復も早まります。
わたしたちのカラダって
本当によくできていますよね!

赤ちゃんがたくさん吸ってくれれば
おっぱいもどんどん出るようになります。
そうなれば赤ちゃんもどんどん飲んで
体重もぐんぐん増えていきます。

こんな好循環になれたら
ママもラクだし、おっぱいタイムが
癒しの時間になりますよね♪

とはいえ。

最初はそう簡単にはいかないものです。
「くわえさせればすぐ結果が出る!」
というものではありません。

なぜなら、わたしたちは学習して
経験してさまざまなことが
少しずつ上達していく「人間」という
生きものだからです。

とくに初産のママの場合
赤ちゃんを抱っこして、口におっぱいを
くわえさせるというだけでも一苦労。

身体が小さく柔らかで、首もグニャグニャだから
上手に首を支えながら抱きかかえ
口をおっぱいに持っていってあげなければ
なりません。

実際にやってみると
その難しさには驚きます!

また、赤ちゃんもはじめから上手におっぱいを
飲めるわけではありません。
お産の状況、生まれたときの妊娠週数、
性別などによって
眠るこけてばかりでさっぱりおっぱいに
興味のない子、意欲はあるんだけど
うまく飲めない不器用さんもいます。

おっぱいを吸うには
大きく口を開け、舌で乳頭、乳輪を
巻き込みますが、
口を開けられない子、舌を上手に
使えない赤ちゃんも案外多いです。

それに、おっぱいの量も
最初はなかなか出なかったり
反対に出過ぎたりで
バランスが悪いもの。

赤ちゃんが飲む量との需給バランスが整って
軌道に乗ってくるまでは
初産、経産関係なく
だいたい3ヶ月ぐらいはかかるのが
普通なんです。

5日前に第11子を出産し、産んだ日から
同室して頻回授乳を開始しましたが

んーーーーーーーー・・・・

彼女は、
あんまり器用とは言えない赤ちゃんでした。(ー ー;)

くわえたら即、眠る〜
舌が前に出てこず、上顎に巻き上がる〜
わたしの乳頭が大きめ〜

ハハハ、へたくそー!
こりゃ時間かかりそうやな。

どれどれ?
同時期に出産されたママたちの様子を見てみると、
上手に授乳しておられるママが
たまたま多かったようで、
母乳量測定で、1回に40gとか58gとか飲めてる子
ばかりではないですか!

めっちゃ優秀ー!
すごーい。そんけー!

そんでうちの子は?

2g・・・って

おいっっ冗談だろ?(ー ー;)

出生日から、彼女の体重はどんどん減り続け、
おしっこもあまり出なくなりました。
生後3日目には体重、出生時の8%減。
10%切ったらヤバイんやでー。
生理的黄疸も出やすくなるし、
そもそも退院できなくなるねんで〜。
そろそろ本腰入れてがんばってくれな、
ミルク足されるでー!

このパターン。
新米ママたちが涙する典型的事例です。
周りのママが直母だけで問題なく
やれているのに、自分だけうまく授乳ができない・・・
なんでわたしだけ・・・

って、
産んで早々に
母乳育児の最初の壁にぶち当たり
産後すぐのホルモン激変も相まって
ママとしての自信喪失、
泣きながらばぶばぶに駆け込んで来られる
ケースです。

授乳の方法さえ間違わなければ
だいたい生後4日目あたりから少しずつ・・・
本当に微妙な増え率だけど
体重右上がりになっていく子が多いので
そんなに慌てることはないんです、

「もうちょっとだけ頑張らせて」
産院スタッフにお願いし、
とにかく根気よく
朝も昼も夜も夜中も
吸わせる、吸わせる!!
おっぱいはいつでもどこでも出しっぱなし〜!

で、どうにかこうにか
5日目の今日はようやくおしっこも出始め、
あ、1回量は少ないながらも
彼女なりのペースで飲み始めたな、と
いう感じです。

体重減少も生後3日目をピークに横ばい。
減ってないからよしとしましょう。

ということで
今日は無事に退院です。(^ ^)

11人目 母乳育児支援をしている助産師でも
こんなんですよ〜〜。

だから、1人目や2人目で最初から
おっぱいがうまくいかなくても
落ち込む必要なんかほんとは
まったくナシ!なんです(^ ^)

根気よく、正しい抱き方とくわえさせ方で
おっぱいを傷だらけにしない授乳を
練習しましょう。

決して周りのママたちと
比べて一喜一憂しないように。

上手にできるようになるまでは
助産師に診てもらいながら
ぼちぼちいきましょね!

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