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2017.07.11

母乳栄養は最初からうまくいきません

母乳育児を成功させるために
もっとも大切なのは

「赤ちゃんにとにかく吸ってもらうこと」

これに尽きます。

母乳は吸われれば吸われるだけ
分泌されるメカニズムになっています。

赤ちゃんが乳頭に吸いつくと、
それが刺激となってママの脳に伝わり
おっぱいホルモンが分泌されます。

そして乳房の中にある乳腺に指令を出し、
乳管を通って乳頭から母乳が
吹き出してくるようになっていきます。

赤ちゃんがたくさん吸ってくれれば、
母乳はどんどん出るようになるけれど、
そうなっていくには時間と経験が必要で
最初から「はい、そうですか」と
簡単にいくわけではありません。

繰り返し、根気よく、
くわえさせ続けることが必須なんですよね。

でも、妊婦さんたちは

「産んだら母乳がピューピュー出る」
→「赤ちゃんはグビグビと飲む」
→「スヤスヤと眠る」

と思い込んでいることが本当に多い!

産んでみて、
おっぱいをあげてみて、
「こんなはずでは!」
「こんな話聞いてない!」

そもそも、
妊娠中におっぱいが軌道に乗るまでの話を
聞く機会はほとんどないので
出産がゴールになってしまうのですね。

妊婦さんが
産後のおっぱいのことまで考えるゆとりがないのは、
医療者側の責任だと思います。

何も知らないのは、
妊婦さんが悪いわけではなく、
専門職が事前にちゃんと教えてあげないから
いけないのです。

とくに初産の場合、
赤ちゃんを抱っこして
口に乳頭をくわえさせるだけでも一苦労です。

小さくて柔らかく、首もすわっていないため、
首を支えながら抱きかかえ、
口におっぱいを持っていってあげなければなりません。
実際にやってみるとその難しさに驚きます。

また、赤ちゃん側もはじめから
上手に母乳を飲めるわけではありません。

お産の状況、
生まれたときの妊娠週数、性別などによって、
眠りこけてばかりでさっぱりおっぱいに興味のない子、
意欲はあるんだけどうまく飲めない子もいます。

おっぱいを吸うには、
大きく口をあけ、舌で乳頭を巻き込んで
真空状態を作る必要がありますが
口を大きくあけられなかったり、
舌を上手に使えない赤ちゃんも多いです。

母乳の量も、最初はなかなか出なかったり、
反対に出すぎたりでバランスが悪いもの。

赤ちゃんが飲む量との需要バランスが整って
軌道に乗ってくるまでは
初産経産関係なく、
3ヶ月ぐらいはかかるのが普通です。

「早く!早く!早く!」

早く体重を増やしたい!
早く首をすわらせたい!
早く完全母乳にしたい!
早く乳児湿疹を治したい!

そんな気持ちはよくわかりますが、
赤ちゃんのペース、
ママのスピード、
人それぞれの進行具合があるんです。

早かったらいい、
ということは決してないですよ。

慌てずぼちぼち見守ってくださいね。

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