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2017.11.16

おっぱいは張る前に飲ませるべし

ズンと重く、中身が詰まってますよ的なおっぱいは、
ママからしてみれば、なんとなく
『よく出るおっぱい』の安心材料になるかもしれません。

張るおっぱい=いいおっぱい、よく出るおっぱい

そんな風に思っている人はとても多いです。

おっぱいが張れば張るほど
順風満帆な完全母乳生活に一歩も二歩も近づいた、と
錯覚してしまいます。

産後入院中に、助産師や看護師から毎日
「おっぱい張ってきましたか?」
と、聞かれることも
勘違いの大きな要因になっているんだろうなぁ・・・。

短絡的な思い込みの結果、ママたちは、

「ふにゃふにゃおっぱいは吸われても空っぽだから。
ある程度の授乳間隔をあけると張ってくるので
場合によっては、直母は1回とばしミルクだけにして、
おっぱいが張ってくるまで待つようにしています。」

と、おっしゃいます。

ほどほどの張るおっぱいなら、とくに問題ないと思いますが
ガンガンに張るまで放置してから行う直母は
赤ちゃんにとっては、いばらの道でしかありません。

張りすぎているおっぱい、
乳輪・乳頭はむくんで硬くなっています。
赤ちゃんは乳輪から深くくわえ込んで、舌を巻きつけ
真空状態にして母乳を飲みますが、
硬い乳輪は滑って深くくわえることができません。

浅吸いになるので、赤ちゃんはまともに飲めないし、
柔らかいおっぱいのときのように
お口の中を真空状態にできないために
隙間から余計な空気がたくさん入り込んできます。

おなかはすいているのに
空気を飲み込んで苦しくて肝心の母乳が飲めない・・・
イライラして怒ります!!

また、浅吸いは
乳頭に適切ではない圧がかかったり
ゆがめ飲みになるために、おっぱいの先っぽに
傷ができてしまいます。
ひどいときは流血、水ぶくれ・・・
そこをさらに吸われて、どんどん悪化、
とうとう炎症をきたして『乳頭炎』に。

さらには、乳房内に溜まりすぎた母乳が
激流のようにお口の中に流れ込んでくるため
赤ちゃんはむせかえって溺れてしまいます。

生まれたときに体重が軽めだった子や
早産児、女の子、分娩所要時間が比較的長かった子、
生理的黄疸が強めに出た子の場合には
とくにスタミナがないので
硬いおっぱいをもてあましてしまいます。
「飲めんわっ!」の感情爆発するパワーもないから
あきらめモードでふて寝です。

硬い乳房の中はどうなっているかというと、
母乳生成のために過剰に集まった血液と
溜まりすぎた母乳が総動員満タン。
ダブル攻撃を食らって、そりゃもう痛いのなんの!

おしっこを我慢しすぎると膀胱炎のリスクになる
ということはみなさんご存知だと思いますが、

パンパンになるまでおっぱいを放置してから
授乳するのは、乳腺炎のリスクになるんです。

赤ちゃん、上手に飲めない。
赤ちゃん、グズる。
ママ、おっぱい痛い。
ママ、乳頭キズだらけ。

ほら〜〜〜
いいコトなんかひとつもないですね。

だから、適度に張ってきたら
「もっと張ってから!」とか言ってないで
一刻も早く直母をしてほしいと思います。

なかなか軌道に乗らず、いつまでも
パンパンに張ってしまう
分泌過多のママのおっぱいに出会うたび、

早く落ち着きますように・・・

と、祈る毎日です。

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