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2022.01.06

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)積極的接種推奨が再開されます!

2010年、小学6年生~高校1年生の女の子を対象に
子宮頸がんの予防接種(HPV)がスタートしました。

2013年には定期予防接種になり
長女(1999年生まれ)と
次女(2001年生まれ)は
ちょうどこの過渡期に思春期を迎え、
1回目のワクチンを接種しました。

でもその直後に、
副反応とされる症状が相次いで報告され
定期接種になってわずか2ヶ月で
「積極的な接種推奨を中止」となりました。

頭痛、めまい、筋肉痛、関節痛、
吐き気、腹痛、蕁麻疹、倦怠感など

これらの症状は、
HPVワクチン以外の他のワクチンでも同じように
起こるものばかりですが

問題視されたのは全身の脱力や失神、けいれん、
歩けなくなったという特殊な症状でした。

思春期は些細なことでも
心と身体のバランスが取りにくく
痛みや恐怖への感受性が強く、
自律神経が乱れやすい年代です。

血管迷走神経反射といって
ワクチンの針の刺激で急激に血圧が下がる
この年齢特有の生理反応が起きて
失神してしまう、ということもあります。

緊張すると冷や汗や動悸がするように
わたしたちの心と体は思った以上に
つながっているので、

その症状が悪化したり慢性化したりするのは
心理的、社会的な支援の有無、
周囲の対応なども大きく影響します。

その後、大規模な全国疫学調査が
複数に行われ次第に明らかになったのは

「HPVワクチン接種を受けても受けなくても
同じような症状は思春期の女子には
一定の割合で有意差なく起こる」

つまり

「接種後の症状とHPVワクチンには因果関係はなく
他のワクチンが乳幼児期に接種するのに対して
子宮頸がんワクチンは思春期の女子に接種する
という特殊性が影響している」

これが
厚生労働省の最終結論でした。

日本を飛び出して世界に目を向けると
WHOでも、
「HPVワクチンの安全性に懸念を示すデータはない」
という見解を示しています。

HPVワクチンにがんを予防できる効果があるとしても
命取りになるような副作用のリスクを提示されたら
誰だって接種をためらってしまいます。

ですが、それらの懸念は
医学的なエビデンスのもとに
否定されているのが現状です。

厚生労働省は2022年4月より
小6〜高1の女子に対し、
接種の個別通知など
積極的接種推奨を9年ぶりに再開します。

また、つい先日
厚生労働省の研究により
長女とちょうど同じ年に生まれた女性の
子宮頸がん検診における細胞診異常率が
有意に上昇していることも判明しました。

理由は明確です。
ワクチン積極的推奨差し控えによる接種率の
激減が影響しています。

そこで、ワクチン停止世代への救済措置として
積極的推奨を中止していた間に
接種対象だった1997年〜2005年度生まれの
17歳〜25歳の女性たちも
2022年4月より3年間公費で
HPVワクチンが接種できることになりました!

わたしは職業柄、
妊娠した喜びの中、妊娠初期の健診で
子宮頸がんが見つかり赤ちゃんも、
子宮も両方を失わなければならない悲しいケースを
いくつも見てきました。

対象年齢の女子たちは
定期接種でワクチンを受ける権利を持っています。

あと数ヶ月、3月末までは
接種推奨にはなっておらず、
自治体からワクチン問診票が
届くわけではありませんが

ここ9年間、HPVワクチンは
密かに公費接種であることには変わりなく

わが家の中1と中2女子は
積極的推奨開始前でしたが
昨年、早々と接種を完了しました。

2013年当時、1回しか接種できなかった
22歳の長女にも4月になったら
残り2回の公費接種に行ってきてもらおうと
思っています。

ちなみに先進国では、
HPVワクチンは女子だけじゃなく
男子にも推奨する方向です。

HPVは子宮頸がんの原因として
よく語られるウイルスだけど
セックスで男女ともに感染するし、
このウイルスによって引き起こされる病気は
外陰がん、膣癌、肛門癌、咽頭癌、
そして、性器の周囲にイボがたくさんできる
尖形コンジローマという性感染症などいろいろだからです。

HPVワクチンに限らず
予防接種はきちんと理解して
接種することがもっとも大切です。

現在、小学校高学年、中学生や高校生の女子を
育てているママたち。

そして接種を逃してしまった
17歳〜25歳の女性たちも

娘の将来、
自分の未来について
真剣に考えてほしいと思います。

予防接種にはメリットデメリットの
二面性があるのは確かです。

きちんと理解して、てんびんにかけて、
メリットが多いと思ったならぜひ
HPVワクチン接種を検討してくださいね!

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