HISAKOブログHISAKOブログ
2016.12.29

授乳中はお酒はダメですか?

年末年始は
お酒をたしなむ機会が増えますね。

想像以上にお酒はママたちにとって、
スイーツやカフェインと同様、
興味がある分野なんだなぁと
思い知らされます。

ばぶばぶのママたちは
わたしにとても正直な気持ちを
打ち明けてくださいます。

「ぶっちゃけ、やっぱり飲んだら
あかんかなぁ・・・?
こんなこと普通の助産師さんには聞かれへん!」

いったい、どんな答えを期待しているんでしょうか^ ^
てゆーか、わたしは普通の助産師さんじゃなくて
何者やねん。(ー ー;)

「HISAKOさんは11人も出産されていて
ほとんどいつも授乳中ですよね?
お酒とかは飲まないんですか?」

そうなんです。
わたしはおっぱい生活18年(笑)
途中、ところどころ断乳期間がありつつ
現在も進行形おっぱいです。

豪快で物怖じしない性格のせいか、

「お酒めっちゃ強そう!
4tトラックのでかいハンドル、
片手でギュインギュイン回してそう!」

わたしのイメージっていったい・・・
オッサンですやん〜(ー ー;)

こう見えて、実はお酒
飲めないことはないけど、あまり強くありません。
あえて飲みたいとも思わないし、
大人になったら
ビールのよさもわかるようになると言われ続け
そんな日が来るのを楽しみにしてきたけど
40歳すぎても、一向にビールの味がわからん!!

日本酒もあかんし、
ウイスキーなんかもってのほかやし。

飲めるのは、
ジュースライクなチューハイか、
スパークリングワインぐらいです。
お子ちゃまや〜ん♪♪

ワインは好きだけど、
グラスに1/3程度で
ええ感じに酔っ払います。
ちなみにわたし、酔うとエロくなります(笑)

授乳中のお酒はダメ!
と、世間一般には言われているけど、

飲兵衛のママには
授乳中の禁酒は拷問ですよね。

そうだよねー
わかります!

わたしはつねづね、
大好きなパンを食べたらダメって言われたら

「そんなんやったら
おっぱいなんかやめたるわ!」←巻き舌で読んでください^ ^

大々的に宣言してるぐらいです。
『わが子<パン』の鬼母です。(^^;;

確かに、アルコールは
母乳中に移行します。

でも、米国小児科学会は

「アルコールによる悪影響はあるが、
アルコール摂取は母乳育児の禁忌にはならない」

と、提言しています。

それはイコール
「飲酒のために、断乳することはない!」
都合よく解釈していいと思います。

例えば体重50kgのママなら
350mlの缶ビールを1本
グラス1杯のワイン
飲むのであれば許容範囲とされています。
深酒しなければ大丈夫です。

飲んでから、だいたい30分-90分で
母乳中のアルコールの量はピークに達します。

そしてピークから
約5倍の時間が経過すれば
アルコールは完全にママの血液中から
消えると言われています。

ということは、
30分×5倍=150分(2時間30分)
90分×5倍=450分(7時間30分)

血液中からアルコールが消えるのに
費やす時間は、
飲酒から2時間半〜7時間半。
(数字苦手!合ってますー?)

わたしのようにお酒に弱い
かわいらしいママもいれば
底なしのザル!酒豪のママもいるので
アルコールが消えるのにかかる時間は
かなり個人差がありますね。

2時間半〜7時間半
間をとって3時間半

お酒を飲む前に授乳して、
飲んだら最低3時間半はあける。

そりゃまぁ、
飲まないに越したことはないかもしれませんが、
おっぱい生活はストレスなく
楽しく続けてほしいと思うので、
そこまで必死に断酒しなくても
たまには楽しんでもいいんじゃないかと思いますよ。

と、わたしは
助産師らしからぬアドバイスを
ママたちにしています。

おっぱいホルモンには2種類あり、
母乳生成をつかさどる「プロラクチン」
作られた母乳を射乳させる「オキシトシン」

お酒を飲むと、母乳生成ホルモンである
プロラクチンの分泌は増えます。
これは、アルコールの影響というよりも、
お酒に含まれる多糖類のせいです。
なので、ノンアルコールビールでも
同様にプロラクチンは増えます。

増えるプロラクチンに対し、
ノンアルコールではオキシトシンの分泌量は
変わりませんが
アルコールはオキシトシン分泌を減少させます。
つまり、乳腺房で母乳が作られても
射乳反射を阻害する。。。

そんなこんなで、結局のところ
お酒を飲んで2時間後には
母乳の分泌量は約10%減ることがわかっています。

ということは、
プロラクチン増加でいつもよりたくさんの母乳を作っても
オキシトシン減少で作った母乳を
出口へとスムーズに運べないわけだから
お酒を飲めば乳腺内に母乳が溜まりやすく、
おっぱいが張りやすくなるので
トラブルは起きやすくなるかもしれませんね。

アルコールには、
赤ちゃんへの影響もあるけど、
母乳の量そのものにも影響することが分かっている、
というのが、現時点での知見です。

血中濃度と母乳中の濃度は比例します。
さらに、酔う時間は未産婦よりも、
授乳婦では短いというデータがあります。

そうよねー
酔って子どもの世話ができなくなるわけには
いかないから、
ママになると飲んだところで
あまり気持ちよく酔えなくなるかも。

そして、同じ量ならば太ったママの方が
飲んでから短い時間で母乳から
アルコールが検出されなくなります。

250mlのワインを飲んですぐに授乳すると
アルコール血中濃度は、新生児だと0.0033%
生後3か月の赤ちゃんだと0.0038%です。

う〜〜ん・・・
この程度で赤ちゃんに何か重篤な
影響が出るとはとても思えない・・・(ぼそぼそ・・・)

もちろん、
常識を逸脱した大量のお酒を
ママが飲み続けた場合には
赤ちゃんは落ち着かず、
あまり寝ない、けいれん発作、急激な体重増加
などの影響が出たという症例が報告されています。

長期的影響では
運動機能の成長抑制があるとのデータもあれば
ないとのデータがあり、結局よくわかりません。
精神発達には有意差はなく
言語能力、運動能力など
身体の発達にも影響ないというデータが多いです。

また、
アルコールを飲んでいても
母乳の利点そのものはまったく変わらない!

これは嬉しい研究結果ですよね!

お酒は食べ物と一緒に飲むと
血中濃度が上がりにくいので、
食事はしないでお酒だけ
というのは避けてくださいね。

長く続くおっぱいライフ、
お酒とも賢く上手に
お付き合いしていきましょうね〜。

ということで
ときどきわたしは授乳の合間に
スパークリングワインで
エロくなります(^^;;

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