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2017.05.25

ドラックストアの育児相談

街にはさまざまなドラッグストアが
軒を連ねていますね。

お薬だけじゃなく食品や化粧品、
赤ちゃん用品も取り扱ってくれるので
生活する上では本当に便利です。

ドラッグストア、
赤ちゃん用品を取り扱うお店などでは
赤ちゃんの栄養、離乳食など、
子育てパパ、ママのお手伝いをさせていただきたい!
ということで、

栄養士さんだったり、保健師さんだったり
ときにはミルク会社の営業マンによる
無料相談会がたびたび行われています。

先日、どんなモンかと
偵察に出かけてみました。

わたし
「うちの子、生後7ヶ月なんですが
まだ食べさせていないんです。
離乳食を始める目安がよくわからなくて」

栄養士さん
「離乳のスタートは個人差がありますが、
食べ物をみせると嬉しそうにしたり、
口をあけ、よだれを流しますか?
大人が食べているのをみて興味を示し身をのりだしたり
手にしたものを口に持っていくなど
そのような仕草が見られますか?」

わたし
「はい、よだれは多いし、
食べてるのをじっと見てます。
なんでも口に持っていきます」

栄養士さん
「離乳食スタートのサインは十分ですね!
おっぱいはリズムができていますか?」

わたし
「頻繁に飲みます。1時間ごとのこともあります」

栄養士さん
「そろそろ生活のリズムをつけないと
お母さんもしんどいでしょ?
いつまでも欲しがるままにおっぱいあげていたら
甘えんぼになってたいへんですよ。
離乳食を始めるにあたって、4時間以上は授乳間隔をあけて
空腹で大泣きするまで
放置しておっぱいでごまかさないように」

えーーーーーーーーー(ー ー;)
うそやろ。

な、育児相談でした。

他のママさんの相談を
耳ダンボにして聞いてみると

生後2ヶ月のビッグな赤ちゃんに対して
おっぱいのあげすぎは肥満になるから
麦茶をあげて、と指導されていました。

また、生後1ヶ月の赤ちゃん、
夜中は起こしてまで授乳しなくていいか?
という質問に
起こして飲ませなくてよい、と。

えーーーーーーーーーーー(ー ー;)
マジですか。

離乳食スタートの目安。
歯が生えてくることもそうだし、
おっぱい星人の場合、
やたらとおっぱいの回数が増えてくるタイミングが
あるんですね。
離乳食開始時期になると、ねんねの時代とは違って
寝返りをしたり、脚で蹴ったり、
ズリバイが始まったり、奇声を発したり
いろんなものを舐めまくったり、
消費カロリーが多くなってくるから
より多くのエネルギーを必要としてくるわけです。

そのタイミングこそが、
離乳食開始!

よだれの量が多い=食べる
ではないし、
大人が食べているのに興味を示す=食べる
ではないです。

なんでも口にもっていくのは
モノを確かめ、学習しているだけのこと。

じーっと見るのは
大人がいったい何をしてるのかな?
食べたいのではなく、
何をしてるかが気になるだけ。

お口モグモグも、
赤ちゃんは大人の真似っこをする生きものだし、
口の中がもっとも敏感な感覚器官だからこそ
動かすのです。
それは、イコール、食べたい
ではないのですよね。

離乳食なんて、
焦らずダメ元で「食べたらラッキー♪」
ぐらいの気持ちでぼちぼち始めてみればOKだし
はじめに遅れをとっていたとしても
そんなもん、あっという間に縮まりますから
大丈夫です。

きっと3年後にはみんな同じように
子どもの王道、
フライドポテト食べてますって〜(笑)

離乳食の進み方は個人差が大きいです。
だからほんま、ぼちぼちでいいんですー。

完全母乳でやってきて、
ママのおっぱいがどっちかというと分泌過多の場合
あまり慌てて離乳食を始めたり
わたしが受けた指導のように
むりやり授乳間隔をあけてリズムを作って
赤ちゃんのペースを無視して離乳準備に入ると
おっぱいの飲み激減にともなって
乳腺炎になることだって多々あります。

そもそも間隔をあけるべきは
消化吸収に時間のかかるミルクの話。
母乳の場合は当てはまりません。
いくらでも飲ませて負担にはなりません。

ちょっと早く離乳食をスタートしても
赤ちゃんの発達が早くなるわけではないし、
アレルギーを誘発しないか
慎重に見ていく必要があります。
だからどんなに喜んで食べても
最初の1ヶ月は1回食にとどめておくべきです。

1ヶ月の赤ちゃんへの夜間授乳に関しては
夜中は起こして飲ませなければ体重は増えません。
で、次の乳児健診で小児科医に怒られる
ことになるのは目に見えてます。

頻繁な授乳で子どもが甘えたになる?
違います。
母子の信頼関係のため、
子どもが主体で欲しがるだけ
授乳してもらって問題ありません。
また、母乳は赤ちゃんの肥満を
誘発することはありません!

2ヶ月児に麦茶?
おっぱい、ミルク以外の水分は
赤ちゃんの消化器官にかえって負担をかけ
下痢を誘発することさえあるんです。
だから現在では
生後6ヶ月まではおっぱい、ミルク以外は
与えないと指導します。

ドラッグストアなどの育児相談は
ときに、とても親身に相談に乗ってくださる方も
いらっしゃいます。
でも、提供してもらったものが
正しいアドバイスなのかどうかはまた別の話。
どんな仕事人もレベルは千差万別です。

その専門家は
ママがその理由を納得できる説明ができていますか?

その専門家は
最先端の情報を積極的に吸収しようとする
姿勢がありますか?

上から目線で根拠ないアドバイスを
されていませんか?

ママをただ不安にするような物言いを
していませんか?

それらをよ〜くチェックしてから
アドバイスの中身を咀嚼してみてください。

何が正しいのか、何が望ましいのか。
必要な情報は取り入れ、
根拠のはっきりしない情報はバッサリ捨てる!

ママが身につけるべき力はそこですよ!
なんでもかんでも
鵜呑みにしないようにしてくださいね。

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