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2020.10.23

いい医者・いい助産師

昔、新人助産師だった頃。
先輩助産師からいつも耳にタコができるぐらい
言われたフレーズ。

「お産はきれいにとりなさい」

・血液をあちこちに飛ばさない!
・使用したガーゼや綿花を散らかさない!
・産婦さんの外性器を無駄に汚さない!
・分娩とりながら同時進行で必要物品の整理整頓!

実際に、上記にあげたようなことを
ササっとスマートにこなし、

器用だな〜
きれいなお産だな〜

と思う助産師と、
そうでもない助産師がいます・・・( ̄▽ ̄;)

帝王切開のときにも、
びっくりするほど器用に
手先を動かし、あっという間に終わらせてしまう
医師がいて

早い。だけど雑じゃなく丁寧。
すっごいな~神業・・・!

経験値とともに、
こういうのって、
たぶんセンスの問題もあるんでしょうね。
縫合ひとつとっても、先生によって違う・・・

ドラマ、『コウノドリ』では
主人公の産科医はピアニストでしたが

ゲームが好きだったり
(ただしこれは奥さんに嫌がられるヤツですね)

音楽をやってて
両手の協調運動をしている人は器用で
医療手技もうまい傾向にあるかもしれない
と思ったりします。

絵を描ける人もそうかな?

さらに、
分娩介助はチームワークです。

経膣分娩では
直接介助(メインでお産をとる)助産師と、
間接介助のスタッフ、
ベビー受けのスタッフ、
外回りのスタッフ、
問題が起きたときにすぐに介入できるよう
スタンバッている産科医師。

帝王切開のときには、
ここに麻酔医や小児科医、新生児科医も
加わることもあります。

基本的には複数のスタッフが
チームで動くことで
赤ちゃんとママの安全は確保されているのですね!

なので、医療者は決して
ワンマンであってはなりません。

イライラして
他のスタッフに当たったりする医師は最悪〜( ̄◇ ̄;)
いくら手術や処置の手際がよかったとしても、
決して〝器用〟だとは言えないと思います。

分娩介助において
チームで動く他のスタッフたちに
いかにうまく合わせられるか。

変幻自在の器用さは
手先の器用さ以上に大事です。

産科は救命に匹敵するほど
「出血のリスク」に向き合う科だから
動揺しない精神の強さも器用さのうち。

1分1秒、変化する患者さんの状況に
落ち着いて的確に淡々と動ける
メンタルの強さが必須です。

妊婦さんはみんな

上手にお産をとってくれる助産師さんがいい!
上手に帝王切開してくれる執刀医がいい!

と思うことでしょう。

患者の立場からすると
手先の器用さや熟練した手術の技は
魅力的だけど

人間味がある
優しい
笑顔がある
寄り添える暖かさがある

経膣分娩でも帝王切開でも
お産を介助するときに
このような人徳要素を兼ね備えている
医師や助産師は
患者さんのために全力を尽くすと思います。

結果として
心のこもった分娩介助、帝王切開と
なるのではないかなぁ。

人間の身体は
ほとんどみんな同じなんだけど
人によって大きく異なる部分もあって
人体の構造に対する深い理解と知識、そして技術を
一生懸命に蓄積することは大事です。

でもそれ以上に

よい医師、よい助産師を
判断する大きな材料として

『人として』

の部分は大きいと思います。

人間らしく寄り添える医師、
人として魅力のある助産師に
ならなくちゃ。

それこそが器用さの本質に
つながっていくのかもしれません。

どうやらわたしの帝王切開は
27歳の若い若手医師が
執刀してくださるようですよ ^_^
(主治医は別にいます)

帝王切開は
心臓外科や脳外科のように
少しのミスが大きな合併症を引き起こす
難易度の高い手術ではないので、

ええ、
いいですよ〜!

症例の多い大病院で
手術を繰り返しながら練習をする!

多くの経験を積めば積むほど
いっぱしの産婦人科医らしくなっていくんだから
喜んでこの身体、差し上げましょう!

子宮を引っ張る強さ、メスで皮膚を切るときの
押し当てる強さ、縫合するときにかける針の深さなど

いくら教科書で勉強しても
模型で練習しても
やはり本物とはまるで違います。

手術を実際にやりながらじゃないと
伝わらないことだらけだもんね。

わたしもそうでした。
学生の時、
熟練した助産師に見守られ
ガチガチに緊張しながら
10例のお産を介助しました。

だけど現場の助産師さんから見れば
助産学生なんて素人同然です。

「そんなんじゃだめ!
もう、代わって!」

叱責され、
最後までやらせてもらえなかったことも
ありました。

助産師になってからも
たくさん分娩介助を積み重ねていくことで
多くのことを学んでいきました。

こんなわたしの学びのために
赤ちゃんと産婦さん、2つの命を
委ねてくださったことに本当に感謝です。

「僕はどんどん手術入って
トレーニング積んでいきたい」

若手医師はキラキラした目で
わたしに語ってくれました。

日々のNSTの装着も
その若手の先生がしてくれたりします。

「大病院はこんなことも先生がするの?
たいへんやねー」

「いやぁ、これも研修なんで!」

でもな、若手の先生たち!

技術を磨くのもめっちゃ大事やねんど
それ以前に

患者さんの気持ちに寄り添える
心の温かい医師にならな、あかんのやで。
一番大事なコト、忘れたらあかんで〜。

2日後に帝王切開で
いよいよ第12子出産です!

妊娠37w6d時点、
赤ちゃん推定体重は2820g

念のため、小さめに計測してみて、って
お願いして再計測したら
2600gぐらいでした。

うん、これならたぶん
38w1dで生まれるときには
目標2500gは超えてくれるかな??

ついでに

○自分の手術を見たい
○胎盤観察したい&持って帰りたい

ダメ元でお願いしてみたら

動画はとれないけど、
病棟のデジカメで手術中の写真は
撮ってみましょうねって
研修医の先生が♡

胎盤も見せてくれるし、
持って帰っていいよって
研修医の先生が♡

術前ギリギリにもう一度
上の先生にも確認しようと思いますが

コロナ禍の規制だらけの帝王切開でも
わたしのバースプラン
少しは聞き入れてもらえそうだ!

やったー!!!
こりゃあ楽しい帝王切開になりそうだ!

あ、ちなみに

若い先生が執刀するけど
手術のクオリティーは横で仁王立ちしてる
熟練医師によってしっかり保たれていますから
大丈夫です。( ^ω^ )

手術中の先生たちの会話とか
楽しみです。

わたしもそこに参入したろ。( ̄ー ̄)

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