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2021.04.23

『がさつなMARK』というHISAKOの脳内フォルダ

なんで引き戸、静かに閉められへんの?
バーン!って雑に閉めるから、
結局跳ね返って隙間が開いて、
そこから蚊が入ってくるねん!!!

わたし、何度も同じこと言ってるよな?
人の話、全然聞いてないから、聞く気がないから
同じこと繰り返すんやろ?!

物は丁寧に扱ってほしいっていつも言ってるのに、
なんで聞こうとせーへんの?

だいたい、わたしが大事にしてる信楽焼の陶器は
MARKが乱雑に片付けるから全部欠けてるし、

せっかく買った洋服も
食べたものこぼしてすぐシミ作るし、

何回片付けろって言っても
整理整頓できひんし、

何回言っても何も変わらんよね。
同じことの繰り返し!

なんで自分に向き合おうとせーへんの??
( *`ω´)

↑↑
昨日の、MARKに対するわたしの主張です。

それに対し、彼は・・・

「信楽焼とかシミとか片付けが苦手なことは
関係ないやんなぁ・・・
今は引き戸の話やろ?」

助産院ばぶばぶの引き戸を
MARKががさつに開け閉めすることに
イラッとしたのが始まりですが

食器の扱いががさつなこと
→改善されない。

食べ方ががさつなこと
→まるで聞いてない。

部屋の片付けががさつなこと
→いつまでたっても意識できてない。

彼の「がさつな行動の数々」が
どんどん記憶の中から引き出されてきて
止まらなくなってしまいました。

彼は「それは今関係ないやん」っていうけど、
わたしにとっては、
おおいに関係してるんですよ!

それらの記憶はわたしの頭の中の
『がさつなMARK』というフォルダに
いつでも提示できる状態でキレイに収納されている
同じ種類の記憶の数々なんです。

彼が自分の行動を直視するという姿勢を
見せてくれたなら
わたしはそれらを脳内フォルダには収納せず
解決、終結したできごととして、スッキリと
ゴミ箱に捨てることができたはずです。

でも、彼が目をそらしたことに関しては
未解決事項としてわたしの脳の中の
『がさつなMARK』フォルダに
どんどんファイリングされていき、

『引き戸をがさつに扱った』
というできごとを発火装置にして
類似記憶を一気にフォルダから引き出し、
まるで今日起こったことのようなリアルさで
あれもこれもと、
まくしたててしまうことになるのです。(^◇^;)

わたし同様に
過去に夫にされて嫌だったことを
何年経ってもずっとしつこく覚えていて、
似たような嫌なできごとが起きたときに
連鎖爆発させてしまうママは
多いのではないかと思います。

パパからしてみりゃ
なんなんだ・・・昔のことを持ち出して・・・!
妻の言動が理解できないのかもしれませんが、

実はこれは
女性が子育てをするために備え付けられている
欠かすことのできない必須能力なんだそうですよ。

子どもが成長するごとに
小さなことから大きなことまで
新しい問題が次々勃発しますよね。

そのつど、ママはそのひとつひとつに全力を傾け、
解決していかなければなりません。

だから女性は、

〝目の前の問題に対して、
ありとあらゆる記憶オンパレードで
瞬時に答えを引き出す能力〟

を、内臓するようになったそうです。

たとえば赤ちゃんが激しく泣いているとき、

この泣き方は
おなかがすいているのか?
眠いのか?
それともおむつ?
体調が悪い?

これまでに積み重ねてきた
赤ちゃんの泣き方の記憶を呼び集め
さらに、上の子のときはどうだったっけ?
何年も前の過去の記憶までたぐり寄せ
今、目の前で起こっている赤ちゃんの『泣き』に
どう対処すべきかを素早く判断します。

つまり、女性は
目の前の問題解決のために
過去の関連記憶を瞬時に引き出して
柔軟にナゾ解きをやってのけるための
高度な脳を持っているのです!

用心深く、機転がきいて、
制限を加えない機敏な思考をすることができる
素晴らしい脳を
女性であるわたしは持っているのよっ!

とくに、妊娠、出産、授乳期には
ホルモンの激変や
胎盤や母乳を通して赤ちゃんに栄養を与えるために
ママ自身は栄養不足やら寝不足やらで
自分で自分をコントロールすることも
ままならない状態です。

怖い、辛い、苦しい、悲しい
という危険と隣り合わせの記憶は、
子どもを守るために
メインとなるめっちゃ重要な記憶です。

なので、この手のネガティブな記憶は
まったく風化することなく
必要時にはすぐに引き出せるように
いつまでも鮮明なまま
脳の中にガンガン片付けられていきます。

つまり、この時期の、
夫の無神経な発言や行動は
わたしたち女性にとっては
一生忘れることができない心の傷になって
チクチクと蒸し返され、
いつまでも消えることがありません。

ああ、恐ろしや~。

曇りのない純白の赤ちゃんと過ごしていると
MARKの言動、存在そのものが
がさつに見えてくることも多く・・・^^;

産後のわたしの脳内の
『がさつなMARK』のフォルダの中は
すぐにいっぱいになってしまい、

引き戸を静かに開け閉めしないごときの
ちょっとしたきっかけで

溜め込んだフォルダ内情報
どばどばの激流大放出だー!

ゴォォォォ~~~~!!

当時のリアルな感情とともに
過去の蓄積された
あれやこれやを全部まとめて
キャンキャン吠えながらぶちまけるわたしを

MARKは一生懸命に理解しようと
がんばってくれていて、
受け止めようと努力してくれていますが、
彼にも当然、感情があるので
きっと嫌な気持ちになることも多々あるはず。

産後クライシスとは、こうやって
起こるべくして起こるわけですね~。( ̄◇ ̄;)

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