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2015.08.26

1ヶ月過ぎて体重が増えなくなった

新生児のときは上手におっぱいを飲み
順調に体重も増えていた赤ちゃんが、

生後1ヶ月をすぎる頃から
真面目におっぱいを飲まなくなって
体重の増加も、
チーン・・・
と止まってしまい、

小児科などでは
「体重の増えが悪いからミルクを足して」
と指導され、
どうしていいのかわからなくなって
戸惑っていらっしゃるママに
出会うことがあります。

成長して
体力もパワーもついてきてるはずなのに
どうして急にちゃんと飲まなくなったのか
わかりません〜

おっぱいは出てると思うんだけど・・・
実は出ていないのかなぁ・・・?

ばぶばぶに通院している赤ちゃんたちは

おっぱいの状態を診て、
飲んでる状態を診て、
授乳の回数や方法を確認して、
赤ちゃんの体重増加率や身体を診て、

総合的におっぱいが足りているかどうかを
判断していきます。

このようなパターンで来院される
ママのおっぱいを診せてもらうと

彼女自身がそう感じていたとおり、
母乳は乳牛のように
ほとばしって噴出しているし
乳房全体の乳腺分布もいいカンジ、
ということが多いです。

この量が飲めてりゃ
体重は増えるはずだよね、
って状態のおっぱいなのに

確かに赤ちゃんの体重増加はいきなり
停滞してしまっています。

そのわりに「足りない〜!」
って空腹のために常に不機嫌なわけでもなく
どちらかといえば
ゴキゲンさんでよく眠ってくれ、
とくに不満はないかのようです。

ママにしてみれば

もっとちゃんと飲んでー!
なんなの、いったい?!

頭を抱えてしまいますね。

この現象、
どういうことかというと・・・。

新生児期は当然体力はないですし
1回に飲める母乳量もたいしたことはないです。
50ccも飲めたら「すごいね〜!」なレベルです。
(100cc飲もうと思えば体重5000g越えないと厳しい!)

一気にたくさん飲めないかわりに
頻回に飲むことで体重を増やしたり
おっぱいの分泌量を増やすのです。
うまくできているんです。

新生児は満腹中枢が未形成だから

お口に触れたものはくわえてしまう。
→くわえたものは吸ってしまう。
→吸ってお口に入ってきたものは
飲み込んでしまう。

これらすべてが「反射」で行われます。
赤ちゃんの自発的意思とは別の次元で
これらの一連の動作が行われるわけです。

だから、おなかがいっぱいだろうと
そうでなかろうと。
空腹とか満腹とかがよくわからないので
おっぱいを差し出されれば
なんにも考えずに飲んじゃうのですね〜。

やがて生後1ヶ月を過ぎると
それでもまだ未熟で完成にはほど遠いものの
新生児期よりは満腹中枢がやや発達し、
欲しくなければ真面目に飲まなかったり

おっぱいを飲む以前に
ママの抱っこで癒され
心地よさに浸ってしまって
飲むのを途中でやめちゃう子がいるんです!

これって実は、知恵の発達なんですよね。
喜ばしい反面、
ある側面ではママはとても困っちゃう、
知恵の発達。

「心地いい」とか「癒される」とか
高度な感情が発達するゆえに
ガッツリおっぱいを飲まなくなったりするのです。

体重増加が止まるので
あたかも成長が止まってしまったように思えるし
ミルクを足さないといけないかと焦るのですが
こういうケースではミルクを足せば
問題が解決するわけじゃないです。

ミルクを足さなきゃいけないのは、
あくまで医学的理由があってのこと。

おっぱいの絶対量が足りないならともかく、
こんなによく出ているのに
飲まないからミルク足すなんて
なんだか変だし、もったいない話ですよね!

胃の体積が小さめの、
とくに女の子。

1ヶ月健診後、あまりガンガン飲まなくなって
体重の増えが悪く、
だけど機嫌がよくて育てやすい印象の赤ちゃんは

ママは授乳時には飲ませる前にほんの少し
先搾りをしてください。

母乳は飲ませ始めはカロリーが低め。
後乳はカロリーが高めなので
前乳はあえて捨てて、
それから飲ませてあげるようにしてみてくださいね。

ミルクを足す前にぜひ
助産師にご相談を!

諦めずに根気よく、こまめにおっぱいをあげることだけは
続けていきましょうね!

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