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2018.11.12

ステロイドはこわい?

赤ちゃんが生まれてしばらくすると
多くなってくる悩みが
「乳児湿疹」です。

乳児湿疹とは、
赤ちゃん時代にできる湿疹の総称で、
生後3ヶ月ぐらいまでにできる湿疹は
7割以上が「脂漏性湿疹」

3割未満が乾燥による湿疹やあせも、
アトピー性皮膚炎、かぶれなどだと
言われています。

顔じゅうに、痛々しい湿疹ができていても
たいていの場合、赤ちゃんは元気で
おっぱいを飲んだり眠ったりするのに
支障をきたすことはありません。

かゆがって
飲めない、眠れない・・・
ということがなければ
見た目はともかく
軽症と考えていいと思います。

その場合は
なるべく余計なモノが添加されていない
肌に優しい保湿用品で
毎日根気よく保湿保護してあげるだけで
赤ちゃんの肌は十分よくなります。

ただ、症状によっては
受診の対象となり、
小児科や皮膚科でステロイド使用を
勧められることがあります。

「ステロイドは塗り続けるのが不安」

「ステロイドを使うとすぐに治るけど、
やめたらリバウンドで
かえって湿疹がひどくなってこわい」

という
ママの悲痛な声をよく聞きます。
ステロイドって、
なんとなくイメージで 「こわい」と思っている人が多いですよね。

一度使い始めるとやめられなくなってしまう。
強い副作用がある。 だから子どもには使いたくない。

確かに、ご指摘のとおり、
ステロイドには副作用があります。

でもね。
そもそも、副作用がない「薬」など
存在しないんですよ。

例えば抗生剤は、
胃を荒らすことがあるので
胃薬が一緒に処方されます。

医学的適応で
抗生剤が必要だと判断される
病気にかかっても

「胃が荒れるから抗生剤はイヤ!」

と、ダダをこねる患者さんには
あまり出会ったことがありません。

起こりうる副作用を
できるだけ少なくする使い方を目指すことが
大切なのであり、

副作用があるから使わない、のは
正解ではないと思います。

ステロイドの軟膏は
正しい使い方をすれば
決して怖い薬ではありません。

赤ちゃんの肌に強い炎症があるまま
適切な処置を怠れば、

ときに肌のバリア機能が失われ、
アトピー性皮膚炎などの二次的な
アレルギーが起きやすくなってしまうことが
わかっています。

ステロイドが必要だと言われたら
医師の処方、使い方を守って
正しく使いましょうね。

たくさん調べて、考えた結果、
あなたのなかで
「ステロイドは使わない」
と結論が出たのなら、
それはそれで立派な選択だと思います。

でも、薬のメリットをろくに知らないまま
「なんとなく」使うことを避けていて
よくない事態を引き起こしたのなら、
残念です。

皮膚の炎症を
子育てに例えてみます。

子どもがお友達のものを奪ったら
あなたはどうしますか?

伝わるか伝わらないか
わからないような優しいニュアンスで
フワフワと叱っても

子どもはおそらく、
事の重大性を理解できずに
また同じことを繰り返してしまうかも
しれません。

最初にやらかしたときに
ビシっと

「していいこと、いけないこと」

子どもの目を見て厳しく伝えてこそ
子どもは同じことを繰り返さなくなります。

赤ちゃん肌トラブルもそれと同じです。
炎症がひどいときに
フワフワした弱いステロイドを
ちまちまと使っても

症状は沈静化されず、
むしろ、悪化します。

副作用がこわいから、と
少量しか使わなかったり、
少しよくなってきたからと、
自己判断で使う頻度や量を減らしたりすることが
『リバウンド』の原因になってしまうのですね。

症状がひどい最初は
ビシっと、(強いステロイド)

その後は、優しく根気よく(弱いステロイド)
「していいこと、悪いこと」を
子どもに伝えていく・・・

その結果、子どもは
友達のものを奪ったらいけないと
理解(沈静化)するわけです。

つまり、ステロイドも
炎症のひどいときは
しっかり用量を守って使い、
医師の判断で次第に弱いものに
切り替えていくことで

最終的には、保湿剤だけで
キレイな肌を保てるように
なっていくのです。

ちなみに、
ステロイドが必要な場合でも
そこまでひどくない場合でも

肌の状態にかかわらず、
すべての赤ちゃんにとって、
『保湿』はどんな場合も絶対条件です。

ステロイドが必要な赤ちゃんは、
薬を使うかわりに保湿はいらない
と勘違いされがちですが、

肌に優しい成分の保湿で
先に肌を整えてから

潤った上から薬を重ね塗りすると
浸透がよくなり、効果が上がります。

医療には
「これが正しくて他は間違い」
というのはありません。
「これさえやれば絶対安心!」
もありません。

ステロイドを使うか否かは賛否両論でも
保湿に関しては
メリットはあれどデメリットは
ひとつもありません。

どんな赤ちゃんにも欠かさず
行ってあげてくださいね。

ばぶばぶでは、
乳児湿疹で悩んでいるママはとても多く
赤ちゃんの肌の保湿の重要性は
多くのママたちに、毎日のように伝えています。

でも、
どの保湿用品が本当に肌に優しい成分で
できているのかわかりません。
なぜなら、わたしはその保湿用品の開発者ではないから・・・。

「この保湿用品がおすすめだよ」

と伝えられませんでした。

それで、とうとう
胸を張って伝えられるもの、
ママたちに勧められるものを オリジナルで作ってしまおうと

3年かけて、ばぶばぶオリジナル
モイスチャージェル・マシュマロが完成したのでした。

先日、来院された生後3ヶ月の『えまちゃん』は
日常生活に支障をきたすレベルの乳児湿疹でした。

このようなケースでは、
ステロイドの使用は必要だったと思います。

皮膚科で処方されたステロイドを
えまちゃんママは恐る恐る、娘の肌に塗りましたが、
治療効果が現れませんでした。

理由はおそらく

・薬の選択と使用方法が適切ではなかった
・薬以外の保湿の選択と
使用方法が適切ではなかった

2つの問題があったのだと思います。

赤ちゃんの肌に優しい保湿と、
適切な医薬品の選択。

とても難しい問題ですが、

パパママが
『よく考えて選択する』という行動は、

きっと、これから先の
長い子育てにおいて
もっと重大な選択を迫られたときのための
大きな糧となると信じています。

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