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2020.12.11

胎動の強さは生まれてからの性格に直結する?

「胎動と生まれてからの子どもの性格(その子の気質)
って関係あるのでしょうか?」

たいていのことは答えられるのですが、
この質問には・・・( ̄◇ ̄;)
答えられませんでした!

優しい胎動、お上品な胎動、ボコボコっと派手な胎動、
フルフル震えるような胎動、リズミカルな胎動、
激しすぎて痛い胎動、
ときにママの肋骨直撃の蹴りで
骨にビビが入ることさえあります。(やりすぎですっ!)

ネットで調べてみると、
「胎動の激しさと子どもの性格には相関性があった」
という意見もあるし、

「胎動と子どもの性格は真逆だった」
という意見も見られます。

実際のところ
胎動と性格的素因との関係はどうなんでしょうね。

科学的根拠のある論文を探してみたのですが
ヒト個体発達における
胎動と新生児期の活動能力の相関を
検討したずいぶん昔の論文

北海道大学(1984年)
『胎動と新生児の活動能力』

これしか発見できませんでした。

かなり古いものだけど、
なかなか興味深い内容だったので
ご紹介しますね( ^ω^ )

胎児にとって子宮は環境に過ぎず
出産も単なるひとつの過程で
胎児期から新生児期へという流れが
生物学的に連続的であると考えるならば、

「おなかの中でよく動く子は生まれたあとも活発だ」

という説は正しいように思われます。

「よく動く」とか「活発である」などの個体の特徴は
対人、対物関係によって影響され
かつ評価されるわけだから

胎内と胎外という環境の違いを無視して
単純に「同じように活発である」
とは即断できないかな、と思います。

胎児が音、光、振動、そして羊水穿刺など
母体の外側からの刺激に対して
胎動を増加させることはよく知られています。

母体自身の変化・・・
つまり、妊婦の浅い眠り、ブドウ糖の静脈内投与、
アルコール摂取などによっても
胎動は増加します。

外部からの物理的、生化学的刺激、
そして妊婦の生理的変化など以外では

不安、悲しみ、恐怖、強いストレスなど
妊婦の心理的負荷によって胎動は増加します。

一方、胎動の減少要因としては
妊婦のたばこが知られています。

泣いている新生児に
録音しておいた子宮内雑音を聴かせたら
ほとんどの子が泣き止んで眠ったという
研究結果があります。

これは、新生児が胎内で
聴き慣れた音を生後も記憶していて
かつては安全で快適な場所だった子宮を思い出して
安心するからと想像できます。

それが意味するのは

胎児から新生児へという過程が
子宮内から子宮外へという環境の変化は
あったとしても、

一個の人間としては、生物学的にも心理学的にも
連続した存在である・・・ということなのかも
しれません。

妊婦が胎動を自覚するのは16~20w頃で
「夕方から夜にかけて多くなる」
という日内変動があります。

また、妊婦の体位によっても
胎動は増えたり減ったりします。
座る、立つよりも、横になっているときのほうが
胎動を感じやすい傾向があります。

北海道大学の論文には、

・蹴り(ボコッ!グリッ!)
ー妊婦の腹壁を蹴るような突き上げる鋭角的な動き

・しゃっくり様運動(ポコポコポコ・・・)
ーリズミカルで優しいしゃっくりのように繰り返す動き

・回転運動(ウニョ~ン)
ーゆっくりと回転するような、のたうつような身体全体の動き

回転運動は女の子に多く、
回転運動の多かった子は
泣いてる時に抱き上げてあやすと
落ち着くのが早い、という結果が書いてありました。

また、胎動総数、蹴りが少なかった子は
生まれてから視覚刺激(追視など)によく反応し、

回転運動が少なかった子は聴覚刺激
(呼びかけに反応)によく反応したそうです。

胎動総数の多かった子は
防御運動能力
(布で顔を覆うと頭を動かして逃れようとする)
が高く、

しゃっくり様運動が多かった子は
生後、良好な筋緊張と筋力
(座位への引き起こしをすると首がついてくる)を認めました。

妊婦による胎児への話しかけ量と
胎動総数では、

胎児によく話しかけていた場合のほうが
話しかけなかった場合に比べ
胎動がおとなしめだったという結果でした。

これって、妊婦と胎児の間に
なんらかの交渉が存在する可能性が
考えられる、おもしろい結果ですよね!

胎児と母体は独立した一個の人格として把握しようとするなら
胎児は母体から栄養を一方的に供給されるという
受動的な存在としてではなく、

妊婦に対して
心理学的に働きかける
積極的な存在なのかもしれません。

妊婦が胎児を一個の新しい生命の芽生えとしてとらえ、
さまざまな方法で子宮の胎児に働きかける想いや行為は
「胎教」として古くから知られています。

妊婦と胎児との心理学的なやりとりがあるとすれば
そうした交渉の質と量が
胎児の発達に影響を及ぼしているのかもしれないな~。

胎動研究は、
産科学領域で盛んになってきています。

第12子出産から1ヶ月。

ねねちゃんの性格は
まだよくわからないけど

ついこないだまで
おなかでボコボコ動いていた子が
わたしの隣で元気いっぱい手足を動かしているなんて

不思議やな〜。(⌒▽⌒)

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