乳児にジュースはやめたほうがいいんだって!
『乳児期から砂糖が添加された
ジュースなどを与えられると
小児期に甘い飲み物の摂取量が
増える傾向にある』
ということがつい先日、
アメリカ小児保健人間発達研究所による
研究で明らかにされました。
わたしが
第1子を出産した20年以上前は
「生後2ヶ月になったら
果汁をスタートさせましょう」
という指導がスタンダードで
母子手帳にもその一文が掲載されていました。
離乳食開始前の味慣らし
そして
昔の粉ミルクはビタミン含有量が
母乳と比較して少なかったため
不足しがちなビタミンを補うため
2ヶ月からの果汁が推奨されていた
という
2つの意味合いがあったようです。
現在、日本では果汁のスタートは
離乳食開始時からでOKと
されていると認識していますが
果汁=ジュース
ですよね・・・?
アメリカ小児科学会は
子どもにジュースを与えるとすれば
1歳を過ぎてからにすべきことを
推奨しています。
生後6ヶ月未満で
果汁を与えられていた赤ちゃんは
1歳以降に果汁を与えられた子に比べて
子ども時代に
ジュースの摂取量が多くなるリスクが50%高く
炭酸飲料の摂取量が多くなるリスクは
60%高くなることが明らかになりました。
さらに、
1歳未満で果汁を与えられていた子は
1歳以降に果汁を与えられた子と比較して
子ども時代に1日あたりの水の摂取量が
少ない傾向にあることもわかりました。
子どもは味覚が未発達なので
濃い味を好みます。
ジュースなどの甘い飲み物を与える量が
増えれば増えるほど
子どもは「味がしない」という理由で
水を飲まなくなってしまうようです。
たまたまわたしが
ジュースを飲む習慣がなかったため
冷蔵庫には麦茶とお水と牛乳しか
入っておらず、
うちの子たちもわたしの影響を受けて
喉が渇いたら麦茶かお水の生活を
しています。
先日、1歳児のママから
子どもが赤ちゃん用イオン水ばかり欲しがって
ごはんをまったく食べてくれない
というご相談を受けました。
イオン水はジュースではないですが、
赤ちゃん用だったとしても、
高濃度の砂糖が含まれていることに
変わりはありません。
なんとなく、イオン水は
健康にいいようなイメージがあるので
つい、与えてしまうのだと思いますが
実際には、健康な子どもにイオン水は
必要ないことを知っておいてくださいね。
イオン水を与えられている子には
食行動の偏り、歯科疾患や肥満など、
さまざまな問題を生じるリスクを高めてしまうと
小児医療では言われています。
ジュースやイオン水は、
飲みすぎたら当然
おなかがいっぱいになって
食べなくなってしまいますよね。
小さいうちにジュースを知らなければ
成長したときに味もカロリーもない
水を飲む習慣を身につけやすくなるので
ジュースは外出したときだけ。
ジュースはお友達と遊ぶときだけ。
など、特別なときの特別なものにして、
普段は自宅の冷蔵庫から
ジュースを追い出してしまうことを
おすすめします!
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