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2017.02.22

『いのちの授業』=鼓動のスピード= 島本町立第二小学校5年生

今日は島本町立第二小学校5年生
いのちの授業に行ってきました。

授業のなかで、
妊娠3ヶ月の妊婦さんのおなかの中にいる
胎児の心拍の映像を
子どもたちに見てもらいました。

パクパクパクパクパク・・・・
まだ数ミリの小さな小さないのちの
力強い鼓動に、歓声があがります。

「こんなちっちゃいのに
心臓動いてる!!」

続いて
生後4ヶ月の赤ちゃんの鼓動。

トクトクトクトク・・・・

「うわ〜めっちゃかわいいー!
てか、心臓、早っ!」

そして最後は、
28歳担任の鼓動。

トクン、トクン、トクン・・・・

子どもたちはなぜか大笑い。(^^;;

「先生ー!やばっ!
心臓、遅〜〜!」

わたしたちの心臓。
作られたばかりの妊娠10wころには
1分間に170回と、ものすごいスピードで拍動しています。
生まれたばかりの赤ちゃんは140回。
そして幼い子どもは100回。
大人になると70回。

心臓は、歳をとるごとにだんだん
スピードがゆっくりになっていき、
やがて天命をまっとうしたとき、
その動きを停止し、死が訪れます。

厳密には、
心臓そのものは「いのち」ではないけれど、

休むことなく心臓が動いている
→→ 生きている
→→ いのち

という構図が成り立ちますよね。

なぜ、赤ちゃんの心臓は
こんなにも早くて、
歳をとったらだんだんゆっくりになっていくのか
考えてみたことはあるでしょうか。

赤ちゃんは急激に身体を創り上げていくので
脳やさまざな場所で酸素や栄養が
たくさんたくさん必要となります。
ということは、猛スピードで
全身に血液を送らなければいけないから
心拍が早いんです。

運動をしたり、感情の変化で心拍は増減しますが、
激しい運動をしてバクバクと
心臓が破裂するんじゃないかと思うぐらいに
頻脈になったところで、
わたしぐらいの年齢になると
どんなにがんばっても
心拍数が170回/分を超えることはなくなります(悲)

一方、生後4ヶ月、ととちゃんは、
ギャン泣きすると
最高心拍200回/分を余裕で超えちゃいます。
よくそんなんで生きてられるわ〜!
あまりの早さにビックリします!

心臓の筋肉細胞は
胎児時代に作られ完成すると、
そこからは加齢によって少しずつ衰えていく一方で
残念ながら再生することはありません。

ですから、年齢を重ねれば重ねるほど
心臓の筋肉は酷使され、しだいに硬くなり
柔軟性がなくなってきます。
歩きすぎた足の裏にタコができるのと
同じようなイメージでしょうか。

心臓の筋肉が硬くなると
心臓のポンプ力も低下してきます。
そんな理由で、歳をとると
だんだん心拍スピードが遅くなるのですね〜。

ちなみに
ゾウよりも馬、馬よりも犬、犬よりも猫、
猫よりもネズミ・・・
小さい動物ほど寿命が短い傾向にあります。

大きい動物は大人になるのに時間がかかります。
その時間を無駄にしないために
大切に子どもを育てて
子孫を増やす戦略で生き残ってきました。

小さい動物は大人になるのに時間をかけずに、
次々と世代を交代をすることで
子孫を増やす戦略で生き残ってきました。

小さい動物ほど心臓の鼓動は速く、
大きな動物ほどゆっくりです。

どんな動物でも一生のうちに心臓は
20億回、鼓動していて、
一生のうちに呼吸は5億回。

どんな動物でも、1回呼吸をすると
心臓は4回鼓動しているのだそうです。

そんなこと、あんまり深く考えたことなかったですが、
ほんとかなぁ?と思ったので
自分の呼吸と心拍をチェックしてみました。

すると!
ほんとに1回呼吸する間に鼓動は4回でした!

ととちゃんでチェックしたら
呼吸のペースもわたしよりずっと早くて
鼓動もめっちゃ早くて、
でもやっぱり、彼女のペースの1回の呼吸に
対して、鼓動は4回でした。

ほえ〜〜〜〜!
すごっ!

哺乳類は身体のサイズや種類によらず、
ほぼ同じ値で
だいたい決まっているのですね。

そうだとすると、速く鼓動する動物は短命で、
ゆっくりと鼓動する動物は長命になってきますよね。

ゾウは4秒に1回ドキンと鼓動します。
彼らの体内時間は、ドキン・・・ドキン・・・
ゆっくり流れ、平均寿命は50歳ぐらいです。

対するネズミの平均寿命はたったの2歳です。
1秒間に10回も心臓がドキドキしています。

同じ鼓動の回数なのに、寿命が大きく違うのは
心臓の鼓動の早さの違いなんですね!
心臓の拍動を『時計』として考えるなら、
ゾウもネズミもまったく同じだけ生きて
死ぬことになります。

野生の動物の多くは
大人にまで成長するだけでも大変です。
自然環境は厳しく、寒さや餓えなどで
多くの動物は大人になるまでに死んでしまいます。
大人になっても自然の脅威や天敵のせいで
野生動物で長生きできるのは珍しいことです。

それに比べてわたしたちは、
温かいお布団で眠り、
美味しい食事に恵まれ、
病気になっても怪我をしても
病院で診てもらうこともできます。

なんてありがたいことでしょうか!!

たったひとつしかない心臓。
「動いてね」って頼んだわけでもないのに
いのちが尽きるまで
不眠不休でがんばってくれます。
わたしたちの身体は、神秘だらけです。

わたしの心臓はまだ、10億回の鼓動
しかしてないんだよなぁ。

思春期に入ったばかりの
11歳、5年生の子どもたちなんか、
たった3億回です!

平均寿命で20億回の鼓動なので
彼らには、あと17億回、
がんばってもらわなくちゃ!

そのためには
自分の身体、心。
大切に扱い、
過ごしてもらいたいなぁと思います。

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