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2017.12.27

俺だって!私だって!

出産するまでは、

「もし、産後に母乳が出るようなら
おっぱいで育てていけたらいいかな?
でも、出ないようなら、
別に母乳にこだわるわけでもない・・」

と、思っていた女性も
いざ出産してみると

「やっぱり母乳で育てたい!!」

気持ちに大きな変化が起きたり

出産するまでは、

「産んだらなるべく早く仕事復帰するつもり」

と、考えていた女性も
いざ出産してみると

「この子のそばに1日でも長くいたい!」

価値観の激変が起きたりします。

何があなたの考えを変えたの?って
聞いてみても、みんな首をかしげます。

そこに明確な答えはなく、
ただ本能的に
そう思うようになったのだと言います。

女性は、出産すると心も体も
『母親』になりますよね。
子どもを大切に想う気持ちには理屈などなく
きっと遺伝子レベルの本能がそうさせるのでしょう。
哺乳類としての神秘だなぁ・・・と
いつも感じます。

生後2ヶ月の赤ちゃんを
必死におっぱいで育てておられるママが
来院されました。

彼女の頭の中は、
赤ちゃんのことでいっぱいです。
今は、パパのことまで思い遣る余裕がありません。

そうだよね。
始まったばかりの子育てに必死すぎて
あっちもこっちも気配りできないのは
しかたがないことだと思います。

そんなママの様子を
一緒に来られたパパがボソっと愚痴られました。


なんでそんなに母乳にこだわるのかわからない。
明らかに寝不足になってるのに、
どうして夜中、ミルクを足したらいけないんだ?

僕が仕事から帰っても、いつもイライラしていて
子どもが生まれる前とは違う。

子育てがたいへんなのはわかるけど、
僕だって仕事してるんです。
彼女の関心は子どものことばかりで
僕のことはどうでもよくなったようで

寂しい・・・

うーん・・・・
そうだよねぇ・・・。

ママもがんばっているし、
パパもがんばっている。

のですよね。(^^;;

『子どもを持つ』ということは、
夫婦の絆が試される
試練のときなのかもしれないなぁと
思います。

女性は妊娠出産すると、生活が一変します。
そしてホルモンの激変も相まって、
ときに、生き方そのもの、価値観さえも、
別人みたいに変わっちゃうことがあります。

ママは、おなかの中で
小さな命を長い時間かけて育み

命がけで出産し、

産後は毎日昼夜問わず赤ちゃんを抱っこして
優しく語りかけ、何度も何度も授乳をし、
おむつを替えて・・・

人間をひとり、立派に育てていくという
とても偉大で大切な仕事をしているんです。

そして、
赤ちゃんはママの愛情を一身に受け、
すくすくと育っていきます。

母乳にこだわらなければ、
ママがもっと自分のほうを向いてくれる時間が
増えるんじゃないか?と
パパは思ったようですが、
残念ながら、たぶんママは
それを望んではいません。

ママがパパからしてもらうことで一番嬉しいのは、
がんばっているママのことを認め、
感謝して、ねぎらってくれること
ではないでしょうか。

わが子だからこそ、
たいへんな頻回授乳を頑張れるんです。
愛するパパとの間に生まれた子どもだからこそ
ママは頑張れるんです!

ママを代表してパパにお願いしたいのは、
一生懸命に子どもに向き合っているママに対して
「俺だって・・・」って言わないでください。

そんなこと言われたらママは
いっぱいいっぱいになってしまいます。

予定通りにいかない時間が増え、
寝不足や疲労の中、
目の前のことを機械的にこなしていくだけで
精一杯の毎日に拍車がかかってしまいます。

パパは、ママの一番の相談相手で
あってほしいのに。

理解ある交代要員であってほしいのに。

そしてなによりも
ママにとっての心の拠り所で
あってほしいのに・・・。

なのに「俺だってがんばってる!」
主張されたら、興ざめします。

せめておっぱいライフが終わるまででも
かまわないから、
大きな器でママを包み込む人格者に
なってほしいなぁと思います。

さて
では、今度はパパの立場から。

育児に一生懸命になっている
ママにもちろん感謝しているけれど、

興味が子どもにばかり向いて
完全に子ども中心の生活に変わってしまったのが
しかたがないと頭ではわかっていても
寂しくてしかたがないのですよね。

2人の時間などほとんど持てなくなり、
女性ではなくママになってしまった妻からは
パパを寄せ付けたくないオーラを
あからさまに全開にされたら
家に帰ってくるのも苦痛になってしまう
かもしれませんね。

そんなパパたちの心の声が
ばぶばぶでは数多く聞かれます。

ママからすれば、
子どもは隅々まで擁護してあげなければ
生きていけないか弱い存在だけど、
パパは大人でしょ?
自分でなんでもできるでしょ?

ということなのですが・・・

パパの心境としては、

自分もかまってほしい。
じゃまもの扱いされたくない。
おっぱいをやめたら、自分のほうを
向いてくれるようになるかな?

子どものパパとママである前に
本来の夫と妻の関係を
意識したいというパパたち、

極端な例だと、

ママのおっぱいは本来自分のモノだ!
赤ちゃんに貸している僕のおっぱいを
早く返してほしい!

と主張して、
ママの気持ちも知らないで
やたらと断乳を勧めてくるツワモノもいます。
断乳したら、ママが自分のほうを
向いてくれるような気がするのかもしれないけど
そんなことしたら間違いなく
ママの気持ちはパパから離れていくことに
なるんですが・・・。

とはいえ、
パパだって毎日仕事、がんばっています。
パパのたいへんさだって
理解してほしいですよね。

パパがしている仕事に対し、
ママから低い評価をされると
やる気を失うのは当然だと思います。

パパなりにがんばっているのに
何もやっていない扱いをされるのは精神的に辛い

と、冒頭のパパは
こっそりわたしにおっしゃいました。

立場は違えど、
たいへんなのはお互いさまという
理解が必要なんですよね。

パパママともに、
相手に不満を感じるのは
「自分ばかりたいへんだと主張してくる」
ことだと思います。

夫婦が共通して求めていることは、
自分を認めてくれる気持ち、なんですね。

自分を認めてもらうためには、
まずは相手を認める努力が
必要なのかもしれませんね。

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