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2017.11.10

なんで?吸わせているのに母乳量が減る

乳腺の発達には個人差があります。
妊娠中でも授乳中でもない時期に
エコーでおっぱいを診てもらったら
乳腺だらけの所見。もしも赤ちゃんを産んだら
めっちゃ出るおっぱいだろな〜と
予測できちゃう人がいます。

もちろん、
妊娠してから一気に乳腺発達が加速するタイプの人もいるし、
出産してからスパートをかける人もいて、
あわてんぼうも、のんびりさんも、いろいろです。

どのタイプがベストということもなく
兎にも角にも、出産後にはほとんどのママが
ちゃんと母乳を生成することの身体に
変化していくのは本当にすごいことだと思います。

おっぱいは、吸わせれば吸わせるだけ
出る仕組みになっています。

赤ちゃんが適切なくわえ方をしてくれて
効果的な舌の使い方で力強く吸ってくれると
その刺激がママの脳の司令塔に伝わって、
『おっぱい分泌してくださいホルモン』のスイッチが入り
反射的に母乳が出始めます。

なので、理論的には
頻回授乳をしていれば、母乳量は減ることはありません。
どんな人でも、徐々に増える一方です。

が、ときどきばぶばぶに
1日に何度もおっぱいを飲ませているにも関わらず
なぜか母乳の分泌量が減ってくるママに出会います。
当然、赤ちゃんの体重増加度も低迷。

それはどうしてでしょうか。

出生後しばらくの赤ちゃんは
笑っちゃうぐらい体力がありません。

やっと上手におっぱいに食らいついた!
と思ったら、数秒で白目をむいて寝てしまうことも
しばしばです。

授乳間隔が3時間ぐらいあいていると、
多くのママのおっぱいは、それなりに作られた母乳が
乳管洞(母乳がたまる房)に溜まって、
張りが出て重たい感じになります。

前述したように、乳腺の発達には個人差があるから
3時間も持たずにパンパンギンギンに
張ってしまうおっぱいもあれば

多少の張り感のみで、
あまり違和感がないママもいます。

乳腺の発達が活発で、
比較的よく出るおっぱいの場合だと
ガッついて飲まなくても
浅吸いの軽〜いタッチでチュクチュク・・・と
適当に舌を動かすだけで
溜まっていた母乳が自動的に
赤ちゃんの口の中に流れ込んできます。

つまり、スタミナのない生後間もない赤ちゃんでも、
ウトウトまどろみながら、
なんとなく、必要量が飲めてしまうわけです。

そういう飲み方をしていると
何が起こるでしょうか。

体力不足の赤ちゃんにしてみれば、
なんの苦労もなく楽々哺乳できるので
めっちゃラッキーなのですが、

流し込み授乳に慣れてしまうと
赤ちゃんは適切なくわえ方をしなくなります。
いつまで経っても相手(おっぱい)に丸投げです。
月齢が進んで、ちょっとやそっとのことでは
ウトウトしなくなり、体力と筋力がついてきても
自ら搾り取って飲もうとせず、
流れ込んでくるのを、ただ待つだけのセレブと化します。

効果的な舌の使い方をしない吸啜刺激は
ママの脳の司令塔に伝えるには不十分です。
『おっぱい分泌してくださいホルモン』のスイッチは
入りません。

本人は、吸っているつもりなのに
満足に母乳が湧いてこない・・・

知能や感情も、めまぐるしいスピードで
成長していくので、それはたぶん
とてももどかしいことのはず。

おなかがすいているのに飲めないんですから、
むしゃくしゃします。

おあずけを食わされて、イライラ
しびれをきたし、とうとうブチ切れ!!

「こんなおっぱい、噛んだるわっ!」
「出んのやったら、ひきずり回したるっ!」

流れ込んでくる全自動母乳をひたすら待つ赤ちゃん。
適切な刺激がこないばかりに
母乳の分泌をやめてしまうママ。

飲ませようにも、そのたびに乳頭を噛まれ、
のけぞって嫌がり、悪循環の負のループ。
円滑な授乳ができないから、時間がたつと
おっぱいはそれなりに張ってきます。

張ったときだけの流し込み哺乳。
そんな間違った方法で飲ませていれば
気づけば授乳回数も劇的に減ってしまいます。
吸わせれば吸わせるだけ分泌量は増えるのに、
授乳回数が少なくなれば、
当然、母乳分泌量は減ってしまうのがオチです。

こうして、
本来は母乳不足ではなかったはずなのに
母乳の分泌量は後天的に
どんどん減ってきてしまうのです。

おっぱいは、張ってから飲ませたのではダメです。
フニャフニャの、空っぽやん〜!というような
おっぱいを何度も何度も吸わせることで
赤ちゃんは効果的な舌の使い方をマスターし、
ママの脳の司令塔に
『おっぱい分泌してくださいホルモン』のスイッチを
入れることができるようになります。

そうすると、母乳の分泌量は
みるみるうちに増えてきます。

張ったおっぱいを飲ませると
ほんのわずかな時間だけど
赤ちゃんがゴクンゴクンと喉を鳴らすのを
見ることができるので
ママは安心するかもしれません。

でも、流し込み授乳はあくまでも、
その後のおっぱいトラブルと
体重増加不良を引き起こす
悪魔の誘いであることを知っておいてくださいね。

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