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2020.08.20

人ごとじゃない!妊娠糖尿病(4)

さて、妊娠26wの妊婦健診で
50gグルコースチャレンジテストで
ひっかかったあと、
1週間後に75gGOTT(ブドウ糖負荷検査)を行いました。

わたしの身体は、長期の糖質制限を行っていたため
母体の血液中の糖をエネルギーにして胎児を育てる方式から
肝臓に蓄えた脂肪を燃焼してケトン体というエネルギーを
作り出し、胎児を育てる方式に切り替わっている、

というお話を、前回のブログでお伝えしました。

普段、最小限のインスリン分泌で
糖代謝が十分まかなえているため、

糖尿病の検査のために、
いきなりなんの予告もなく
50gも糖分が含まれた甘いジュースを飲まされたら

急激に血糖値が上昇して

膵臓が

・・・え?
ナニ?
状況把握できないんですけどー??

って、なったはずです。( ̄▽ ̄)

予定外の、高血糖!

「大量インスリン、緊急出動だー!」

って、膵臓さんはさぞかし慌てたことでしょう。

普段、血糖値の変動もあまりなく
ゆっくりのんびり必要最低限の仕事しか
課せられていなかったわたしの膵臓さんは、
いきなりの高血糖に大量のインスリンを準備できなかったと
思われます。(笑)

「高血糖にするなら、先に言っといてよ~
言ってくれたらちゃんと対処するのに・・・
こっちにも準備ってものが必要なんだからね!」

ということですよね。

その結果、予告なしのドッキリ
50gグルコースチャレンジテストでは
急激に上昇した血糖値を1時間で基準値以下に
下げることができなかったのです。

その結果、
妊娠糖尿病疑いで再検査~っと。

46歳の高齢妊娠で大好きな炭水化物を食べまくって
血糖値がどかんどかん上がるような食生活を
送って体重も増えすぎていたとすれば
慌てたでしょうね~。

でも、自分的には、
妊娠糖尿病を発症しないために
徹底的な食事管理をしているという
自信があったので
高血糖なはずないねん。

1週間後、27wで
75gGOTT。

検査2日前から糖質制限解禁~!!!

何食べよっかな♡

ピザでしょー、パスタでしょー、もちろんパンでしょー、
アイスクリームでしょー、ケーキでしょー♡

2日連続、MARKとランチに行き、
食べたいものを際限なく食べ

いや~~~~ん!
幸せすぎるっっっ♡♡♡

膵臓さん、がんばれ。
2日後に糖負荷検査だからね。
それまでにボケーっとしてたインスリン、
しっかり準備しといてね!

いやぁーそれにしても食べました!

おかげで2日間で体重1、5kg増ですよ。( ̄◇ ̄;)
これまで頑張ってきたのに、
なんかちょっと悔しいですが
妊娠糖尿病の濡れ衣はがすためやから!

検査で合格したら、また糖質制限再開することにして
体重については目をつぶりました。

てゆーか、糖質って
改めてこんなに簡単に太るんやね・・・。
こわ~。

検査前夜から絶食。(お水は可)
当日の朝ごはんも抜いて、いざ産院へ!

75gOGTT(基準値)

空腹時92
1時間後 180
2時間後 153     それ以上だと妊娠糖尿病

わたしの結果は

空腹時83
1時間値153
2時間値111

文句なく正常値。
合格でした!

ほらねーやっぱり。
1回目の検査は
糖質制限してたゆえの、とんでもない数値だったことが
これでハッキリしました。

75gOGTTでアウトだと
多くの病院では糖尿病内科に回され
内科的管理が始まります。

病院によっては、3日間ぐらい入院して
糖尿病食で1日の血糖変動がどんなもんか
1日6~7回血糖値をチェックしていきます。

食事管理で血糖コントロールが可能であることがわかったら
退院したあとも徹底した食事管理で
血糖コントロールを継続していきます。

自宅で1日何度も指先に針を刺して
血糖チェックの日々が待っています。

食前血糖値100以下
食後2時間値120以下

を目標にして

食事管理で血糖コントロールができない場合は
毎食前、インスリン注射(自己注射)を課せられます。
管理入院になることも。

現在、多くの産院では
妊娠糖尿病と診断されたら
スタンダードな食事指導として
カロリー制限を基本にアドバイスされます。

体重増加(多すぎる脂肪組織)はインスリンの働きを阻害するので
太りすぎないことが治療の大前提となり、

そうすると『カロリー制限が基本』ということに
なるようです・・・。

妊娠糖尿病のメカニズムを理解した最先端の産院では、
すでに、カロリー制限ではなく、糖質制限に着目した
指導を始めていますが

従来の妊娠糖尿病食では
糖質制限は重要視されておらず
「赤ちゃんのためにブドウ糖は必要だから
分割にして急激な血糖値上昇を抑えつつ、
糖質も普通に食べなさい」と指導されます。

一般的には

炭水化物60%
あとはタンパク質、脂質、ビタミンミネラルを20%ずつ
摂ることがバランスのいい栄養の摂り方だと
言われていますが、

そのバランス神話とて、根拠がないと
糖尿病学会も認めています。

血糖値の大きな変動を避けるために
空腹、満腹を避け、1日6回ほどの分割食にして
タンパク質や脂質も含め、全体的な摂取量のカロリーを
抑えろ、と。

妊婦は脂肪を蓄えやすく
それがインスリンの作用をじゃまする上に、
胎盤からもインスリンの作用をじゃまする
ホルモンが分泌されて
ただでさえインスリンが効きにくく
血糖値コントロールがしにくい身体になっています。

それって、おなかの子が

「僕らに必要なのは糖エネルギーじゃなくて
ケトンエネルギーだから、
ママは糖質を摂らないで、タンパク質や脂質をたくさん摂って!」

ということを訴えているからに
他なりません。

つまり、妊娠糖尿病とは
妊婦の身体が糖質を拒否、
ケトンエンジンに切り替えるためにタンパク質と脂質を
要求している病態と考えることができるのです。

なのに現在のスタンダードな妊娠糖尿病食事指導では
わざわざ糖質を摂らせて
血糖値を上げておいて
「膵臓からの天然インスリンが働かないから」と
インスリン注射で血糖値を抑える矛盾が発生しています・・・。

最初から糖質を控えておけば
少量のインスリンでも血糖コントロールはできるんですよ。
そもそも血糖値を上げなければいいんですよね。

妊娠中はあえて
インスリンが効きにくい身体に変化します。

それは胎児にいい環境を与えるために
ケトンエンジンを回すため!

ちなみに、
そういう視点から「つわり」を考察してみると

炭水化物をたくさん食べていた妊婦のほうが
そうではない妊婦に比べて
症状がきつく出るという研究結果も存在します。

つまり、気持ち悪くて食べられないと
糖質が不足するので、身体は自動的に
肝臓が蓄えた脂肪を燃焼してケトン体を作り、
それをエネルギー源として胎児を育む
ケトンエンジンに切り替えます。

通常モードでは、糖質をエネルギーとして使用するけど、
つわりで栄養が摂れなくすることで
ケトンをエネルギーにするのです。

だから、つわりがひどいときに尿検査をしたら
ケトン体がプラスになります。

でもそれは、糖尿病だから、ではなく
ケトンエンジンが働いている証拠!

何度も言いますが、
問題になるのは、血液中が高血糖のままで
その糖代謝がうまくできずにケトンエンジンを回し
血液中が糖とケトンの両方で満たされている場合です。

高血糖じゃなく、単独でケトン体が出ただけなら
赤ちゃんに適した体内環境だ、
ということが言えますね。

わたしは今、妊娠28wです。

タンパク質、脂質。
積極的に食べています!

炭水化物を制限すれば、その分のカロリーを
タンパク質・脂質・ビタミンミネラルで
補わないといけません。

肉類、卵、アボカド、大豆製品、乳製品。
し~っかり、食べてます!

妊娠糖尿病にならないために必要な妊婦食は
高タンパク、高脂質、
低糖質の食事です。

さらに、ビタミンミネラルをしっかり足すことで
ケトン体エンジンは有効に回るので
毎食、大量のサラダを食べています。

糖質制限をすることで
同時に体重コントロールと血圧もコントロールされています。

妊婦の15%が妊娠糖尿病だと診断されます。
発症の要因として
糖尿病家系、肥満、高齢妊婦、巨大児分娩既往、
高血圧、尿糖陽性を繰り返している、などがありますが、

血糖コントロールさえできていれば
妊娠糖尿病になっても合併症も出ないし
通常の出産が可能です♪

わたしは11人中、3人の4000g超を出産しているので
もしかしたら過去の妊娠、
たまたま発見されなかっただけで
実は、隠れ妊娠糖尿病だった可能性もあるなぁと
思っていて

さらに今回、46歳の超高齢妊娠。
加齢とともに当然、インスリン分泌機能は低下してくることは
避けられることではないから、
今のところ、発症はしていないけど
ハイリスク群に属していると自覚しています。

妊娠後期も引き続き、
適度な糖質制限と適度な運動で
適正体重をキープしつつ
妊娠糖尿病の発症を予防していこうと思っています。

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