HISAKOブログHISAKOブログ
2016.08.16

痛いおっぱいマッサージ

「おっぱいマッサージは痛いもの」と
思い込んでいるママは多いです。

出産直後に産院で受けたマッサージが激痛だった
という話はしょっちゅう聞きます。

悲鳴をあげ、シーツを握りしめ、
冷や汗をかきながら
失神しそうな痛みにひたすら耐え、
我慢、我慢、我慢!
本当に辛かった〜と。

下手すりゃお産より
痛かった!というママの話も聞きます。

ばぶばぶを訪れるママたちも
初めてのときは
「痛いんですよね・・・?」
ってガチガチに緊張して来られます。

安心してください!

ばぶばぶのおっぱいマッサージは
痛くありません。
わたしは、おっぱいマッサージは
痛いものであってはならないと考えています。

おっぱいは、赤ちゃんの命の源となる大切な場所です。
神聖なる場所なのです。
だからこそ、素晴らしいお働きをしてくださる
おっぱいさまに敬意をはらって
丁寧に扱わなければいけないと思うし、
固くなっている部分を
ただゴリゴリもみほぐすなんてこと、
わたしにはできません。

急性乳腺炎など、
どう触っても痛い状態のおっぱいは
時としてあります。

でも、最初から最後まで
悲鳴をあげたくなるくらい痛みを伴うマッサージは、
適切なマッサージとは言えません。

ときどき、ばぶばぶのレビュー(ママの声)でも

「20分という時間が短すぎる」
「もっと長い時間、マッサージをしてほしかった」

という声がありますが、

時間が長ければいいということでもないんです。
あまり長時間かけてしまうと
逆に乳腺を刺激しすぎてトラブルの原因になったり
張り返しがきてしまったりするので
1回のケアでの所要時間はせいぜい30分以内が
適切であると考えます。

おっぱいマッサージは
産院の母乳外来、地域で開業している助産院、
さらには一部の鍼灸院などでも
行っているところがあるようです。
けど、個人的に思うのは、
鍼灸師はおっぱいのエキスパートではないですし、
かかりつけにするのならやはり
助産師のほうが安心かなぁ・・・。

そして、
@@式、※※式、というように、
その方法にもいろんな流派、
複数のスタイルが存在します。

有名なのは、桶谷式ですが、
臨床現場で3年以上の実績を積んだ助産師が
1年間の研修期間を経て
桶谷式乳房管理法認定者として認定されます。
そして地域で母乳育児相談室を開業したり、
さまざまな施設で母乳育児支援の専門家として
「桶谷式」の看板をあげて活動されています。

流派の名前を肩書きにされていると
ブランド力というか、
なんとなく、任せて安心な気がしますが、
必ずしも流派に沿ったおっぱいケアが
よいというわけでもなさそうです。

「痛くないおっぱいマッサージ」を
唱っていながら、
実際にはゴリゴリ激痛を伴うおっぱいマッサージを受けて
青あざを作ってばぶばぶに助けを求めに
来られるママもいらっしゃるのが現実なんです。

青あざって、どういうことかわかりますか?
外部から衝撃を受けて打撲傷を負い、
皮膚や皮下組織が損傷。

このときに皮膚表面が切れて体外に出血するのではなく
皮膚は切れずに出血だけが起こるのが内出血(アザ)です。

乳腺は、乳房内の脂肪組織に包まれて守られているけれど、
アザができるほどのマッサージは
なんのことはない、
乳腺組織を壊しているだけに他ならないと思います。
大切な大切なママのおっぱいを
乱雑に扱ってこんなにしてしまうなんて、
ひどすぎます!!

いくらおっぱい専門の認定校で理論や手技を学び、
トレーニングに励み、終了試験に合格しても、
最終的にいいマッサージかそうでないかは
その助産師個々のスキルによるものだと痛感させられます。

各流派では、おっぱいマッサージの手技とともに
母乳育児理論、乳房学理論も教わりますが、
流派によってこれにもさまざまな考え方があり、
行き過ぎた食事制限や
赤ちゃんの湿疹も、病気も、かんの虫も、
なんでもかんでもすべて「ママの乳質が悪いせい」と
ひとくくりにして断言しちゃう流派もあり、

なんでやねん!
そんなわけないやろ!

と突っ込みたくなります。

先日
子どもがヘルパンギーナにかかって
咽頭炎の痛みでおっぱいが飲めなくなり
パンパンに張ったおっぱいをどうにもできず
ご近所の助産院に駆け込んだママが
いらっしゃいました。

そこで助産師に言われたのは

「あなたの乳質が悪いから
子どもがヘルパンギーナになったのよ」

だったそうです。

耳を疑いました。
母乳の質が悪いとヘルパンギーナになるって?
夏にありがちな感染症にかかった原因は
ママのせいだというのでしょうか?

もうー!
意味がわかりません!!
それがママに寄り添う専門家の発言なのでしょうか?

彼女の子どもがヘルパンギーナにかかったのは、
保育園に通っているからです。
園で流行っていて、感染した。
ただそれだけのことです。
この地球上に生まれてきたかぎり、
わたしたちはいろんな細菌やウイルスと共存していくのです。
そうして免疫力をつけながら生きていますよね。

決して避けられることじゃないと思うし、

乳質?
冷静に考えて関係ないでしょう?

違いますか?

ママは弱い存在です。
専門家に「あなたが悪い」って言われたら
そうかも・・・って落ち込んでしまいます。
信じてしまいます。
それがママなんです。

そして、彼女は
その助産師におっぱいケアを受けましたが
マッサージ開始から終わりまで
ダメ出しオンパレード、
しかもマッサージ激痛・・・だったそうです。

住んでいらっしゃる地域の事情で、
おっぱいマッサージをしてくれる助産院が
そこしかないのなら、
しかたがないかもしれません。

でも、もし選択肢があるならば、
痛くない乳房マッサージをしてくださる
助産師にかかることを重視してくださいね。

また、
ママを罵倒、否定してばかりの助産師もNGかなー。

ママに寄り添う助産師は、
上から目線であってはいけないと
思います。

もちろん、間違っていることは
正してあげなければいけないですよ。

でも、
言葉の選び方、物腰、表情、声のトーン。
相手の「心」を思い遣った関わりを
意識することは助産師の必須能力だと思います。

どんなことも、
黒か白かの両極で、
よい、悪いを決めるのは危険です。
助産師の価値観をママに押し付ける指導も
あってはならないと思います。

感情を持ってここに一生懸命生きている
それぞれのママを尊重することができる助産師に
かかってくださいね。

おっぱいも、そして心も。
ふんわりリラックス、
柔らかくほぐしてもらってこそ、
身体中の血液が末端にまで
暖かく満ちていきます。
おっぱいの奥にある基底部は弛み、
そこに集まった血液は
みるみる美味しい母乳へと変身していきます。

そしてママは自信に満ちて
前向きにわが子に向かい合うことが
できるのです。

それが、わたしの考える
おっぱいマッサージです。( ^ω^ )

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