HISAKOブログ

アフターピル(緊急避妊薬)

piru - アフターピル(緊急避妊薬)

ある中学校に「いのちの授業」に行ったときのこと。

3年生の女の子のお母さんから
「緊急避妊薬のことを教えるべきです!」
というご意見をいただきました。

緊急避妊薬。アフターピルとも言います。
大人の女性でもきちんと知っている人は
少ないんじゃないでしょうか。

ばぶばぶでママたちに聞いてみましたが、
「そういうのがあるのは、なんとなく知ってる」
詳しい知識を持っている人は
ほとんどいませんでした。

誰だって、自分が知っていることしか
教えられませんよね。

だからこそ、まず大人が、
もう一度、正しい性教育を
学び直す必要があると思います。

中高校での「いのちの授業」では、

『安全日』はない!
『外出し』は避妊ではない!

しつこいぐらいに伝えます。

女性の月経周期はとてもデリケートで、
ちょっとしたストレスや体調の変化で
簡単に排卵日が遅れることがあります。

いくら基礎体温をつけて
自分の月経周期を把握している大人の女性でも、
そこから予測して完璧に『安全日』を判断することなんか
不可能です。

産婦人科の現場には、
膣外射精で妊娠した女性や
何度も中絶を繰り返す人さえもいます。

彼女たちに共通しているのは
明らかな知識不足です。

大人なら正しい避妊方法を知っていて当然?
予期せぬ妊娠がどれほど大きなリスクなのか
先を見据える能力を持っているはず?

いえいえ・・・
多くの大人が、初歩的なことさえ
あまりにも知らなさすぎます。

つまり、保護者が正しい性の知識を持っていないのです。
学校の先生も、
中途半端な知識しかないので教えられません。

家庭内では多くの場合、性はタブーで、
学校でも、うやむやにされて
ろくに学習する機会を与えられない子どもたちの
現状があるのです。

アフターピルは、
無責任なセックスのあとに女性が内服することで
妊娠を防ぐことのできる緊急避妊薬です。

事が起きてから
なるべく早く内服したほう効果が上がりますが、
ぎりぎりタイムリミットは72時間以内。
アフターピルは「緊急」避妊薬というだけあって
一刻を争います。

でも、日本では、
アフターピルは医師処方なので、
受診をしなければ手に入れることができません。

平日だったらまだいいけど、
お正月休み、ゴールデンウィーク、お盆休みなどの
長期連休だったらどうするんでしょうか。

祝日は病院は基本的に休診です。
反省と後悔と不安のなかで
女性は妊娠の恐怖に押しつぶされそうになりながら
泣き寝入りするしかありません。

連休明けに受診したのでは
すでに72時間以上経過という場合もあり、
もう間に合いませんね。

諸外国では、アフターピルは
ドラッグストアで普通に販売されています。
「あ~やっちまったー!」の直後、
今すぐアフターピルが欲しいとき、
受診せずにカジュアルに購入できるシステムが
当たり前に導入されています。

不幸な妊娠を避けたい一心で、
アフターピルを求める女性を
わざわざ診察しなければならない理由はどこにあるのか?
というか、そもそも何を診察するのか?
よくわかりません。

なんらかの持病を持っている女性は禁忌、とか
他の薬と併用すると
重大な副作用の出現が危惧される、とか、

アフターピルを内服しては危険だという人が
存在するのなら、万が一に備えて
医師の診察が必要なのも理解できますが

WHO(世界保健機関)では、
アフターピルを内服できない医学上の病態はなく、
内服できない年齢もない、としています。

2017年には厚労省で
アフターピルの市販化が議論されましたが
「薬剤師が適切に説明できない」
「無責任なセックスが広がる」
などの反対意見によって見送られてしまいました。

アフターピルがワゴンセール的になったら
男女ともに無節操になる?

果たしてそうでしょうか?

だったら、
コンドームがコンビニで売られているのも
中高生が気軽にセックスできる環境を手助けしていることに
なりませんか?
それが、彼らを締まりのない男女交際に導く時限爆弾に
なるのでしょうか?

無責任?無節操?
それらは、正しい性教育がなさなかったことが
もたらす結果であり、
副産物なんじゃないでしょうか。

しっかりした教育制度さえ整っていれば
アフターピル市販化で皆が非人道的になど
なるはずないとわたしは思います。
日本の性教育自体を考えていかないといけません。

毎年たくさんの中学校、高校に
「いのちの授業」に出かけて感じるのは
生徒たちに向けて行われている性教育が
表面的で薄っぺらいということです。

彼らの輝く未来のためにと、ちょっと踏み込んだ話をすれば
「行き過ぎ」と非難される今の教育現場で、
学校として、性教育はとてもやりづらく、
難しい立場にあるのはよくわかるのですが・・・

高校生になると
セックス経験者は4人に1人という現実から目を背け、
もっとも大事な部分はうやむやにして教えないって、
どうなんでしょう。

10代の女の子たちが毎日たくさん人工妊娠中絶を
受けている現実は、
性教育が実を結んでいないことを物語っています。

また、産婦人科は
若い女性には気後れを感じる診療科ですよね。
10代の女の子ならなおさらです。

アフターピルをもらうために受診することは、
うしろめたく、人目が気になって
腰が引けてしまうこともあるでしょう。

「大人になるまでセックスはダメ!」といった
杓子定規で柔軟性のない指導なんか
いくら熱く語ったところで、彼らは聞く耳を持つはずも
ありません。

必要なのは、セックスについての実践的な知識、
そして、それぞれが主体的に判断して
正しく行動できるようになることです。

セックスをすることが悪いのではありません。
その行為がもたらす結果に対して、
または、結果を見越して、
適切な対応をとれないことが悪いんです。

アフターピルは、避妊に失敗した緊急時に
望まない妊娠を高い割合で防ぐことができるからこそ、
正しい知識を子どもたちに伝えなければ!
って思います。

ただし、現時点でアフターピルは
保険適応外となり、
10代の子どもたちが気軽に購入できるような金額では
ありません・・・。

ネットやドラッグストアで購入できて、
費用も優しかったら
きっと中絶、減るんだろうなぁ・・・。

大人が、性教育を放棄してしまっている。
それが日本の恥ずかしい現実だと思います。

 

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