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2020.02.18

リアルな『うちなーたいむ』

昨日の夜遅くに
大阪に帰ってきました。

2月の沖縄出張は

・中学校(3校)でのいのちの授業
・大学で、ママ向け講演会
・4月からの仮の沖縄ばぶばぶ打ち合わせ・準備
・仮の自宅、子どもたちの学校関係の打ち合わせや準備

やることだらけ!

約束の場所、約束の人、
ご迷惑がかからないよう
時間にゆとりをもって行動するために
分刻みの予定を立てて手帳管理。

学生時代から
『10分前行動』は耳にタコができるぐらい
言われてきました。

人に待たされるのはあまりストレスにならないのですが
人を待たせるのは基本的に苦手です。

どんなハプニングがあったとしても
約束の時間のちょっと前に
確実に到着できるぐらいの余裕を持って動くこと、
その余裕が示すことこそ、
相手に対する誠意だと思っていて

どんな事情であれ、相手を待たせるというのは
その人の貴重な時間を奪うことに値するので

相手がいくら「気にしなくていいよ」
と言ってくれても
申し訳なくてわたし自身が耐えられません。

沖縄には『うちなーたいむ』というものがあります。
直訳すると『沖縄時間』
島特有のルーズな時間の概念です。

沖縄は自然豊かな場所。
雑然とした日常から解き放たれて
ゆっくりと流れる時間に身を委ねてみよう。

前向きな意味で、
明日へのエネルギーをチャージするための
のんびりした時間を
『うちなーたいむ』と呼ぶのは
すてきな例えだと思います。

ですが、

沖縄の人でもせっかちな人もいます。
ちゃんと時間を守る律儀な人もたくさんいます。

「沖縄の人はせっかく時間を作ったり調整しても
 台無しにする」

「沖縄の人は約束を守らず他人に迷惑をかける」

沖縄だから、というくくりで
「時間にルーズ」と決めつけるのは
ちょっと違うのかと思います。

そんななか、先日、
沖縄県名護市で開催したママ向け講演会

開場13時30分。
開演14時。

ですが開演の14時になっても
客席は半分ぐらいしか埋まっておらず

14時を数分過ぎる頃から
ぞくぞくとお客さんが入ってこられました。

慌てるでもなく、事もなげに
沖縄のスタッフからの提案

「開始時間を15分ほど遅らせましょうね~」

・・・え?
そんなばかな!
遅らせちゃうの?

てゆーか、
なんでそんなにでんと腰を据えていられるの?

本土では絶対にあり得ない展開です。
想定外もいいところ。

遅れてくる人たちに合わせて
突然、開演時間を番狂わせにするなんて
時間どおりに来られている方々に失礼やんー!

・・・と思うけど

待ってる人たちもおおらかで、

「もうすぐ始まるさねぇ~」

遅れてきた人に対してイライラすることもなく
開演時間が遅れることにも表情ひとつ変えず
誰も怒らないのです。

おおおお~~!
これが噂の『うちなーたいむ』なのか!

内地とは異なる独特の時間感覚。
約束の時間に間に合わせるといった概念、
あるいは間に合わないことは心苦しい
という価値観がゆるいのです。

結局、2時15分にようやく
客席が埋まり開演となりました。

同じ沖縄でも、
南部より北部に行けばいくほど
『うちなーたいむ』は強い印象があると
現地の人に聞きました。

みんなが時間を守らないから
どうせ時間通りに行っても・・・という
負のスパイラルが『うちなーたいむ』を生み出している
のかもしれません、とも。

「むしろ定刻通りに始まるほうが想定外かも~
 だいたいの時間でいいんです」

そう、みんな悪気がないのです!
おったまげました〜。

いのちの授業で中学校に行ったときも
衝撃の『うちなーたいむ』に出くわしました。

わたしに与えられた授業時間は
午後1時~3時。

当然、前もって打ち合わせをして
決定していた事項です。

だからわたしは
開始30分前、12時30分に学校周辺に到着し
「今日はよろしくお願いします」とお電話しました。

すると先生から

「午前中に生徒がテストを受けていて
 落ち着かないので2時からのスタートに変更しますね」

え?
1時間ズラすんですか?

じゃあ終了時間はどうされますか?
予定では3時までですが?

「終了時間もズラしましょうね~
 4時終了にします」

当日・・・しかも開始ギリギリに
いきなりの変更を言い渡されて
返す言葉もありませんでした。^^;

たまたま夕方の予定が詰まっていなかったから
突然の時間変更にも臨機応変に対応できましたが、
もしも先約が入っていたらどうするんだ~。

まぁ、そういうのも含めて、
のんびりした沖縄が好きなので
不愉快になることはありませんでしたが、

いい意味で、関西人にはかなりの衝撃でした。

こりゃもうブログネタですわ~!(笑)

沖縄では、約束の時間感覚、
定刻プラスマイナス60分ぐらいが
普通なんだろうか?

わたしはまだ、
『うちなーたいむ』というものの全容を
よく理解しきれていないようです。

また、別の中学校では
授業開始時間になってからゾロゾロと体育館に
子どもたちが集まってきました。

これも、内地の学校ではあり得ないです。
今までたくさんの学校を回ってきましたが、
授業開始時間がズレることは
今まで経験したことがありません。

ようやく揃った子どもたちに
先生が放った言葉が激震でした!

「テキパキ動けよ!
 開始1分前にはこの体制になるようにって
 いつも言ってるだろ!」

え?
今なんておっしゃいました?

開始1分前にこの体制?

冒頭で書いたように
『10分前行動』っていうのが大阪では普通なので
『1分前』っていうのは意表を突かれました!

こりゃまいったー!

・・・とともに、
沖縄独特の味わいある文化に触れて
好奇心がくすぐられました。

これまたブログネタや~ん!(嬉しい)

そして、仮のばぶばぶ準備のため
現地の方と打ち合わせ・・・

約束の時間より〝ちょっと〟遅れます
と連絡がありました。

そうかそうか、
沖縄はのんびりだもんなー
連絡くださっただけ素晴らしい。
どうもありがとう♪

で、〝ちょっと〟ってどれぐらい?
わたしの感覚では10分遅れぐらいのイメージでした。

30分待ちました。
まだ来ない・・・

しびれを切らして、こちらから連絡したら
あと30分ぐらいとのこと。

う~ん、
〝ちょっと〟は、
約束時間の1時間遅れなんやねー(^◇^;)

『うちなーたいむ』が発動するのは
プライベートのときだけ。
親しい間柄の友人との約束のときだけ。

さすがに仕事は時間を守りますよ、と
聞いていたんやけどなぁ・・・・笑

沖縄の時間感覚がルーズなのは
交通手段に電車がないのが
ひとつの理由だそうです。

電車は、
時刻表の時間がズレることはほぼないし、
利用する人もそれに合わせて
分単位で時間を考慮しながら生活します。

沖縄の交通手段は車やバスです。
渋滞の多い沖縄では交通事情は読めません。
公共のバスさえも時間通りには来ません。

つまり、沖縄の人たちは、
とてもルーズな交通機関基盤で生活しています。

その影響で、傾向として、
きっちり時間を守らない風土になってしまったの
かもしれません。

そうはいっても、
さすがに仕事で『うちなーたいむ』は、
あかんのちゃうかなぁ・・・と
個人的には思うのですが

常に何かに追われて余裕がない生き方よりは
沖縄の時間の流れ方、
決して嫌いではないです~♡

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