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2021.01.08

受ける?受けない?予防接種

先日、12人目ねねちゃんの
初予防接種に行ってきました。

赤ちゃんは生後2ヶ月になると
予防接種が始まりますが

先日、

「予防接種は怖いので
接種するかどうか迷っている」

という相談を受けました。

なぜ予防接種が怖いと思ったのか
聞いてみると

知り合いから
ワクチンには有害なものがたくさん
入っていて自閉症を誘発するから
受けないほうがいいよ
とアドバイスされたからだそうです。

それでネットで予防接種について調べてみたら
反ワクチンサイトに

『ワクチンは自然に反する。
決して子どもに打たせるべきではない』

と書いてあるのを見てしまい、

予防接種は安全なのか?
それとも危険なのか?

いったいどの情報が正しいのか
わからなくなって
立ち止まってしまったそうです。

ネット上には
予防接種不信をあおるような
不正確な情報が溢れています。

反ワクチンサイトにはこんなことが
書いてあります。

・ワクチンは身体に異物を入れる行為で不自然。
・自然に病気にかかって免疫をつけたほうがいい
・今はほとんどない病気にワクチンはいらない
・病気が大幅に減ったのは清潔さの向上が理由
・ワクチンは製薬会社の金儲け手段
・有害な物質が入っていて毒性がある
・予防接種が原因で自閉症が増えている

どれも医学的根拠がないものばかりです。

重い副作用に苦しむ人の個別事例など
感情に訴えるものが多く
不安を連想させ恐怖を助長する話が
やたら目立ちます。

それに比べ、
ワクチン推奨派の情報は
理性的、科学的なデータが示され

データから分析される〝証明〟に基づき
ワクチンの効果や副作用が
中立な立場から書かれています。

一見、感情に訴えるものより
科学的なもののほうが
しっかり伝わるんじゃないかと思うのですが、

残念ながら人の心理とは、
そうではないんですね・・・。

データが持つ意味や
科学的な説明を理解するのは
とても難しい作業ですが

読みやすい内容の話は頭に入りやすく
第一印象で直感的な判断をしてしまうのが
わたしたち人間なんです。

さらに個人の体験談はイメージしやすいため
スッと頭に入りやすい
という特徴があるんですよね・・・。

子どもを想う親は
損をする話や危険をあおる話には
敏感になってしまいます。

つまり、皮肉なことに
ワクチン推奨派が示す科学的な証明より
反対派の感情論のほうが簡単で読みやすく、
言わんとすることを理解しやすいので
頭に残りやすいのです。

2019年にはWHOが
「世界の健康に関する10の脅威」のひとつに

『ワクチンを拒否すること』

を上げています。

昔は多くの人たちがさまざまな感染症の流行で
亡くなっていました。

だからこそワクチンが開発され
恐ろしい病気から身を守ることができるように
なりました。

現在、世界を震撼させている
新型コロナウイルスでもわかるように、

ワクチンが開発されている感染症のほとんどには
確実な治療法がありません。
いったん発症してしまえば
対処療法しかないので
後遺症が残ったり、最悪なケースでは
亡くなってしまうこともあるのです・・・。

そのリスクの高さは
予防接種の副作用のリスクとは
比べものになりません!

もちろん、
予防接種を受けない選択をすることは
権利としてアリですが、

「自己責任で予防接種を受けさせません」

って言うけど
自己責任ってなんでしょうね・・・。

運悪くわが子が感染症にかかってしまって
もしも他の子どもにうつしてしまったとしても
自己責任と言えるのでしょうか。

予防接種に肯定的で疑うことのない人、
予防、集団生活のために必要だと思っている人、
周囲の勧めで接種する人、
否定ではないけど不信、疑問がある人、
すべての予防接種に対して反対な人

予防接種へのスタンスは
人それぞれですが

自分の子を守るだけじゃなく
世界の子どもたちを守るために

他人への迷惑をかけない
自己責任の言葉の意味をしっかり考えた上で、
予防接種を受けるか受けないか、
考えてみてほしいと思います。

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