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2017.05.08

ヤドカリ

海に始まり、海に終わる・・・
今年のGWは
ずーっと大好きな海で過ごしました。

子どもたちと一緒に
岩場で『がんがら』採り!

がんがらは、磯にいる小型の巻貝です。
全部食べられる貝と思いきや、
けっこうな率で
中身がお留守のがんがらの貝殻に
ヤドカリさんが住みついていたりするので

塩茹する前に
中身が正規品かどうか、
ひとつずつチェックします。

採ったうち、5分の1ぐらいが
残念ながらヤドカリでした〜( ̄▽ ̄)

選り分けたがんがらは
塩茹してつまようじでクルリン!と
身を引っ張り出していただきます。

そして茹で汁は
磯の香り漂うとてもおいしい
ダシになります。

さて、茹でられずに
命拾いしたヤドカリたち。
チビのくせに貝殻から
ハサミを出してせわしなく動く姿が
かわいらしいです。

一晩だけ飼って、
翌日、再び海へ持って行きました。

初夏の広々とした海辺で
ヤドカリたちを放ってやりました。

一心不乱に歩いていくヤドカリにとって
海は果てしない広さなんだろうぁ。
広大な砂浜は
彼らにとっては巨大な砂漠かなー?

自分で家を造らず貝殻を利用する。

その要領のいい生きざまに

ささやかな羨望(無理をしない生き方→→うらやましい!)
ささやかな侮蔑(人に丸投げ→→さぼるなよ!)

それぞれヤドカリは
仲間に気をとられることもなく
ただひたすら究極の家を求めて黙々と前進!

しばらく見ていたら

平坦な道はまっすぐ前進。
登り坂は、なんとお尻のほうから
後ろ向きに進んでいました。
そのほうが楽なのかな?

そして、くだり坂は
抵抗することもなく転がり落ちていました(笑)

わたしがチョッカイをかけると
がんがらの貝殻に逃げ込んで
しばし時を待ちます。

・・・そしてまた黙々と、
状況に合わせて前進のパターンを変え
わたしという敵がいるなか進み続けました。

貝殻に入るのは危険から身を守る行動だけど、
これって問題の回避ではなく、
解決だなぁと思いました。

さらなる前進のために
その場を死守するという
『攻め』ともとれます。

なるほどー。
これって生き方につながる話やなと
思いました。

ヤドカリにとって
人の目にどう映るかなんて問題ではないのですね。
自分がどうしたいか。
ただ、それだけ。

新しいいのちの誕生と死。
いのちに関わる助産師という仕事柄。

そして私生活においても、
関わる人が多いからこそ見えてくる対人関係や
『家族』という小さな社会の中で
繰り広げられるさなざなば人間模様に
かなりデリケートな部分まで
踏み込んでいくことがあります。

力になれることもあるし、
なれないこともあって
助産師としても母としても
修行の毎日です。

学校に行けない。会社に行けない。
チャンスを逃してしまった。
子育てに、夫婦関係に自信がない。
自分を責める。

人生いろんなことがあります。
いい時ばかりじゃないですよね。

でも、ヤドカリを見てて思ったのは

「生きているということ自体が
人生において前進」

なんですよ!

きっと今は
がんがらの貝殻に入るヤドカリみたいに、
進むために立ち止まる時期なのかもしれません。
それは、逃げではなく攻めです。

休んで次の手を考える貴重な時間。
心が身体を守るために
「ちょっと休んで考えよう」
サインを出してくれたのかもしれません。

過去にとらわれて
前に進めない時もあります。
後悔や、失敗しそうで怖いときもあります。

それはきっと
ヤドカリの「後ろ進み」なんじゃないかな。

過去を振り返って
その経験を前に進む力に変える!
振り返るのだって
勇気とパワーが必要だし、
前進するために
心の荷物を下ろす作業をしているとも
考えられます。

転がっても、起き上がれます!
自分で家を造らないヤドカリみたいに
不得意なことは得意な人に
ときにはお願いすればいいんです。

自分のやり方。
自分なりの理由やタイミング。
猪突猛進がすべてじゃありません。

人の人生に勝ちも負けもありません。
そんなくだらないことに踊らされずに、
自分にとっての
「価値」ある生き方を
することが真の幸せなんじゃないかな。

人には悩みなんて山ほどあります。
どんなにがんばってもうまくできないこともあるし
自分が腹立たしいこともあります。

でも、それが生きるということ。
みんな自分なりに前進しているし
成長しています!

今、自分がいる場所や
付き合っている人たちに対して

「なんか違うな・・・」
「わかってもらえないな・・・」

居場所に違和感を覚えるときって
だいたい自分が成長した証なんですよね。

ぼーっとしてても誰も迎えには
きてくれないから

気になる人に会いに行くとか
いつもは行かない場所に行ってみるとか。
アクションを起こすのは自分で、
そのための時間と労力は無駄ではないはずです。

今の自分に合わない場所に
無理して居続けたら
自分を活かせなくなってしまいます。

余計な遠慮とか気遣いとか
そこにいる限り
抱え続けないといけないわけで。

そんな状態じゃ
自分を押し殺し続けないと
やっていけません。

得意でないことまで
全部自分でやろうとして
うまくいかずにイライラ・・・
振り回される周りもイライラ・・・

考え方や好みは
人生経験を積みながら
変化していきます。

だから、
居場所を変えるっていうのも当たり前の話。

今までの貝殻が窮屈になってきたら
ヤドカリは宿替えをするそうです。

彼らを見習って
自分が居心地いいと感じるところに
身をおくことを意識できたら
もっと楽に生きられるかもしれませんね。

苦手なことは他人に委ねる。
そのかわり、得意なことは、
他人の分だって、心をこめてさせてもらう!

心に無理をためず、
そして自尊心を傷つけない生き方。

そもそも、
最初から、価値観や信念が明確で、
それに伴う壮大な使命がある人なんていません。

年齢を重ねるたびに人は成長するわけで、
ずっと一定で変化しないというのは
不自然ですよね。

人生は、いわゆるキャラ設定で
乗り越えられるほど
単純なものではないです。

今、この瞬間、
自分が大切にしたいことに意識を向けて
全力で行動すれば
自然と自分の役割が明確になり、
あとから使命と思えてきます。

そして、自分が成長を重ねると、
もっと大切にしたいことに気がつきます。

その時、自分の成長に合わせて、
ヤドカリが貝殻を変えるように。

価値観や信念も
いさぎよく変えてしまいましょー!

放したヤドカリたち。
素敵な学びをありがとう(^ ^)

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