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2014.11.06

流産ってヤツは

わたしのもとには
毎日のように
「生まれましたー!」って
嬉しいメールが届きます。

みんなのおめでた報告は、
何度聞いても嬉しいです。
幸せのお裾分け、そのパワーは本当に大きい。

だけど、おめでたが多くなればそれに比例して、
残念なことに流産を経験してしまう人が
出てきちゃうことも避けられない事実です。

今朝も切迫流産の危険にさらされながら
安静生活をよぎなくされ、生命の奇跡を信じて
頑張っているというメールをいただきました。

流産はなんと全妊娠の11%もの確率で起きます。
臨床の場にいると、毎日2〜3件は必ず
流産による子宮内掻爬術が行われるほど、
わたしたちの身近に起こり得ることです・・。
そんなわたしも流産経験者です。

何度経験しても
流産は切なくて苦しくて悲しい。

もうすでに1人子どもがいるんだから
いいじゃない?

またすぐ妊娠できるよ!

って
励ましてくれる人もいるけど
そういう問題じゃないんですよね。
経験者の心はガラスのようです。

11%という数字はあくまでも
妊娠していることを自覚、診断できるようになる
妊娠5w以降での確率なので、
もっと早期の、本人も気付かない間に起こる流産もいれれば、
全受精卵の50%以上の高率で
胚は自然淘汰されているそうです。

流産は、動物にはほとんどないんですよ。
どうして人間にはこんなに高率に
流産が起きてしまうのでしょう。

人間は、排卵期になると自動的に排卵する
『自動排卵動物』です。

性行動も、性周期とは全く関連なく行われます。
だからこそ、パートナーとの精神的な結びつきなど、
人間らしい高等な社会を築けるのですよね。

だけど『生殖』の面のみから見ると、
人間の性行動はミスタイミングに
なりやすい繁殖法だと思います。
排卵日が自分でわかるという女性は、
ほんのわずかですよね。

排卵日に必ず腰やおなかが痛くなる人や
出血する人、
頭痛がする人、
半端なくイライラが押し寄せてくる人

そういう女性もいるにはいるけど、
大半は、いつ排卵するかなどわかりません。

赤ちゃんが欲しいとき、よくわからない排卵日を
予測の世界だけで算出して
タイミングを合わせてみるわけで、
非効率的ですよね。

それでも1年間に約80%の女性が
妊娠するという統計があるし、
一旦受精が起こったら、受精卵には欠陥を矯正して
正常な胚になる自然矯正力が備わっているので、

排卵日バッチリに受胎しない
ミスタイミング妊娠であっても、
ほとんどの場合、元気な赤ちゃんが生まれます。

そんな非効率な繁殖をする人間と比較して
ウサギやネコは、自動的に排卵するのではなく
交尾したときだけ排卵する『交尾排卵動物』です。

排卵日を予測的に定めて、
卵胞チェックに婦人科に通ったり、
排卵検査薬を使ってみたり、
基礎体温と毎朝にらめっこしたり、
赤ちゃんを授かるためにこんなにも
苦労している人もいるというのに・・・

交尾排卵動物は、知らない間にタイミング妊娠法を
実行できちゃうわけです。
交尾から12時間すると確実に排卵が起きるだなんて、
なんと効率のいい妊娠法でしょうか!

いつもタイミングがバッチリだから、
受精に使われる精子も卵子も新鮮そのもの。
だから人間に比べ流産が少ないんだ
という話を聞いたことがあります。

人間だって、な〜んにも考えずにいても

アラ、できちゃったワ

なんてことも多いのが『妊娠』なのですが、

その一方では

どうしてできないの
どうして流産しちゃうの・・・

ということも。

コウノトリさまも神様も、
すべての赤ちゃんを望む夫婦に平等に
『いのち』を授けてあげてもらいたいなぁと
思います。

流産経験者のみなさん。

頑張ろうね!
頑張ろう!

少しずつ、時間をかけて
元気になろう!

応援しています!!

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