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ベビースケールは必要か?

taijyu - ベビースケールは必要か?

産院では毎日赤ちゃんの体重を測ります。
昔は、どこの産院でも
授乳前後の体重測定をして
直母量を計測し、足りない量のミルクを足す
という方法をとっていました。

現在では、母子同室が増え、
頻回授乳が推進されるようになり、
直母計測は必要時のみ行うという産院が
主流になりつつあります。

それでも、今でも一部の産院では
毎回の直母量測定をしているようです。

退院してからも引き続き、
体重計測をして母乳が足りているかチェックして
ミルクを足してくださいという指導がしばしば見られます。

産院でベビースケールのレンタルを勧められて
借りたはいいけど、
赤ちゃんの毎日の体重増加率に一喜一憂・・・

その数字をどう判断すればいいのか
わけがわからなくなって
お手上げ状態でばぶばぶに駆け込んでこられる
ママが大勢います。

ベビースケールを使うことは
悪いことではないです。

でも、毎日、
または授乳のたびに行う体重測定に関しては
ちょっと慎重になってほしいのです。

教科書通りに、
すくすくと体重が増えるタイプの赤ちゃんなら
体重測定はママの楽しみになるでしょう。
スケールは、安心材料になりますね。

でも、例えば1日に10gしか増えていなかったら?
直母量を計測したら
15gしか飲めていなかったら?

スケールの存在は恐怖になるかもしれません。
ママにとっては不安をあおられるだけの
マイナス材料にしかなりません。

そしてたいてい、
母乳が足りていないと安易に決めつけてしまい
産院でやっていた通り、
足りない分を毎回のようにミルクで補うことになります。

ママはつい、
目先の数字ばかりを気にしてしまい、

『増え率が悪い=母乳不足』

ピンポイントの情報だけしか見えなくなります。

物事を判断するときは、
これは母乳育児に限らず言えることですが、
全体の傾向として、さまざまな情報から
総合的にアセスメントし、判断する力が必要なのです。

体重測定の意味。
直母量測定の意味。

それらに、どのような意味があるのかを正しく理解し、
その数字に対して適切な判断と対処ができるママが
どれだけいらっしゃるでしょうか。

その判断力がないまま
頻回に安易な体重測定を繰り返すことは、
結果として短絡的な決めつけを導き出してしまい
不必要に自信をなくす可能性が高いと思います。

もちろん、赤ちゃんの体重は
成長の様子を知る手がかりとしては
一番手っ取り早く簡単です。

だから、
測ったらあかん!ということではないし、
むしろ必要時には
きちんと計測すべきだと思います。

どのようなペースで増えていくか
その子なりの傾向を観察することは
赤ちゃんの成長の指標として重要な要素です。

ただ、測り方としては
毎日ではなくて、生後4ヶ月ぐらいまでは
1週間おきで十分です。

1g単位で測れるベビースケールではなくても、
だいたいの数字でいいんです。

正確な体重そのものより、
1週間ごとにどのような変化があるかを
把握することが大事なんです。

母乳で育つ赤ちゃんは生後4ヶ月ぐらいまでは
1日18~30g増えていればOKとされています。
(小児科の先生は30g~50g増えてほしいとおっしゃいます)

とはいえ、実際の現場を観察していると
「1日に何グラム以上増えればいいか」は、
赤ちゃんによってめっちゃ個人差が大きいと感じます。

栄養法に問題がなくても
1日18gも増えない赤ちゃんはたくさんいます。

この数字は満期産で生まれた
3000g前後の健康な赤ちゃんに
当てはめた平均的な数字だからです。

例えば、小さく生まれた赤ちゃん、
早産で生まれた赤ちゃんなら、
生後まもなくの生理的体重減少のあと、
出生時の体重に戻るのに2週間以上かかることだってあります。
(通常は退院時には出生時体重に戻る)

でも、だからといって、
体重の日割り計算だけで
「母乳足りてませんよ!」
「成長発達に影響しますよ!」
と言い切るには、情報量が少なすぎます。

母子手帳の発育曲線のグラフに当てはめて、
右上がりのカーブの角度がだいたい同じなら、
平均より軽かろうが、下限の線以下で推移していようが
なにも問題はありません。

重要視されるは

「1日に何グラム増えるか?」
ではなく

「体重増加曲線がどんなカーブを描くか」
です。

「月齢ごとの体重の平均より少ないから
ミルクを足しなさい」

そういう指導、
本当によく耳にします。
やたらと「平均値」を目指す小児科医が多いです。

でも、順調に成長していても
パパママの体型、2人の赤ちゃん時代の成長ペース、
単に赤ちゃんの成長の個性など
体重も身長もみんな伸び方が違うのが当たり前です。

1日何グラム増という日割り計算を
助産師は判断のひとつの材料として使いますが、
これは、直線の傾きを表す数字です。

『成長曲線』という名が物語るように、
成長を見るときには
本当は「曲線」で見るのが正解だと思います。

体重は、停滞期があって、
やたらとグズるなぁ・・・と思っていたら
一気にグンっ!と増える時期が来たりして、
直線というよりも階段状に増えることも多いです。

赤ちゃんの現在の体重、
1日あたりの体重増加率、直母量測定、

さらに身長とのバランス、
その他の栄養状態の判断基準など
総合的なあらゆる面からの情報を組み合わせて

ミルクをどれだけ補足すべきなのか?
そもそもミルク補足の医学的適応があるのか?

正しく判断できない自信がある人(笑)は
スケールの使い方は慎重にしてもらったほうが
いいんじゃないかと思います。

 

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