HISAKOブログ

赤ちゃんの緊張

sinpai 244x405 - 赤ちゃんの緊張

出生時体重3500g
大きく生まれ、生後2ヶ月を迎えたばかりの男の子。

月に1回のおっぱいメンテで
来院されるたび、スクスクどんどん体重が増え
今日は驚異の6200gでした!!

首もしっかりしてきて
瞳はキラキラと輝き、目線はしっかり合います。

アンパンマンみたいなまんまるの 拳を
口の中に入れて舐めまわしたり、
手足をバタバタ元気に動かす仕草も見せてくれます。
大きな声でよく泣きます。

どう見ても健康〜〜〜!

よくここまで育てました。
素晴らしい!

と、母子手帳に『健康優良児』のハンコを
捺そうと思っていました。

が、なぜかママは浮かない顔。
いったいどうしたというのでしょうか。

体重の増えすぎを気にしてる?
いえいえ、第1子の4年前からばぶばぶに通ってくれている
彼女が、そんなことで悩むはずはありません。

1日の体重増加率は目を見張るものがありますが、
母乳オンリーで育っている赤ちゃんです。

おっぱいはいくら飲ませても
消化器官に負担はかからない仕組みになっているので
ハイペースで体重が増えてたとしても
授乳回数の制限をする必要はないことは
彼女はわかっているはずです。

よくよく話を聞くと

昨日、市の助産師さんが
赤ちゃん訪問に来てくれたそうです。

体重増加のことやおっぱいのことは
何のおとがめもありませんでしたが、

「この子、緊張が高いわね。
よく泣いたりのけぞったりするでしょう?」

確かに、よく泣くし、
言われてみれば、のけぞって怒っていることもある・・・

「お母さんと赤ちゃんのバランスが悪い。
ほら、赤ちゃんの胸のあたりを触ってみて。
硬く緊張しているのわかる?」

言われるままに触ったけど、ママにはよくわかりませんでした。
男の子は女の子より筋肉量が多いので
こんなもんだと思っていたけど、
この子には、何か障害や病気があるのだろうか・・・

頭の中は真っ白に。

それとも、この子は2人目で
上の子の相手をしなければならないときは
放置してしまう時間も多々あり
自分の、母親としての関わり方に問題があるのだろうか・・・

2ヶ月まで順調に育てて来たという自信は
一気に崩れ落ちました。
とにかく否定的な話だということだけはわかり落ち込みました。

「どうすればいいですか?」

助産師に尋ねましたが

「通っている助産院があるのなら
そこで相談して」

え〜〜〜〜
問題提起はするけど
解決策は提示しないの?
うそやんー。(ー ー;)

2人目育児で、彼女なりにおおらかに楽しみながら
赤ちゃんに向き合っていただけに
訪問助産師の言葉は相当にショックだったようです。

さてさて。

『緊張が強い』と指摘されたのは
おそらく手足や体幹の筋肉が
少し突っ張った状態にあったからでしょう。

確かに、病気や障害があれば
それを早期に発見し、適切な治療や訓練を始めることは
大切です。

なので、赤ちゃん訪問や乳幼児健診では
ちょっとでも心配なことがあれば経過観察をして
問題の早期発見につなげようとします。

とはいえ、実際には
生後2ヶ月の時点で発達上の問題を正しく判定したり
病気の有無を判断することは困難だと思います。

人間の赤ちゃんは、
『生理的早産』と呼ばれる状態で生まれてきます。

とくに生まれて数ヶ月の運動機能は
他の哺乳類に比べてとても未熟で
自力で手足を動かすことすらままならず、
おっぱやミルクを飲むのさえ、
生まれ持った原始反射に頼っています。

そうした状態から
徐々に発達していくのです。

2ヶ月といえば、ほっぺの筋肉もついてきて
一度に飲める母乳はミルクの量が
急激に増える時期でもあります。

でもまだ満腹中枢は未熟なままだから
与えられれば与えられるだけ飲んでしまい、
ぐんぐん体重が増えていくケースがあります。

この赤ちゃんのように
ハイペースで体重増加する個性を持った赤ちゃんは
う〜ん・・・とのけぞったり、
よく『うなり声』をあげます。

飲めば飲むだけ、ガスなどがおなかに
たまりやすく、それが原因でおなかが張るので
腹圧をかけてうなります。

また、生後2ヶ月の赤ちゃんは自分で寝返りをするなど
自由に動くことができないので
おなかの中のガスも同じ場所にたまりやすいんですね。

上記のような理由で、
わたしの経験上、ぐんぐん体重が増えるタイプの赤ちゃんは
うなったり、泣いたり、のけぞったり
いわゆる『緊張が強い』と表現されるような
状態になることが多いように思います。

でもこのパターンの緊張は、あくまで成長の過程として
当たり前に認められる生理的な緊張です。
発達上の問題に結びつくようなものではありません。

心配しなくてよさそうな類の筋肉の緊張ならば
認められたとしてもわたしだったら
ママに余計な不安を与えることがないように
あえてママに伝えません。

筋肉の緊張や低下などの神経機能と同時に、
目や耳などの感覚器官、
周囲への関心などの精神発達など
月齢に応じて総合的にバランスよく
発達しているかどうかをチェックしながら

必要があると判断したときだけ
伝えるようにしています。

ちなみに
脳性麻痺など、病的な筋肉の緊張では、
両肩が後ろに下がり、両腕を身体の真ん中に近づけ、
手のひらを外に向ける、
両足をピンと伸ばして内股になり、
おむつ替えをしようにも、着替えをしようにも
何をしても頑なに手足が曲がらず、
無理して替えようと力をこめると
小さな骨がポキっといってしまうのはないか、と
恐怖にかられるほどのレベルで
全身がこわばっています。

さらに、赤ちゃんと成長中の子ども、
成人した大人では、
身体の構造が根本的に違います。

例えば、背骨。
成人の背骨はS字カーブに湾曲していますが
赤ちゃんはC字のように丸まった形をしています。

骨自体も、大人は固いしっかりした骨ですが
赤ちゃんは柔らかい軟骨です。
その上、筋肉も未発達なので
そもそも赤ちゃんの身体は柔らかいです。

柔らかいはずの
乳児期前半の赤ちゃんの身体がこわばったり
緊張したりするのは
訪問助産師がおっしゃったように
赤ちゃんに関わる周囲の人たちの緊張感が
伝わった結果、不安になって身体をこわばらせる、
ということも、当然あるとは思います。

でも、そうは言っても
必死の子育て、ママだって一生懸命やねんー!

リラックスして脱力して
いつも笑顔で赤ちゃんに接する、

なんて高度なこと、
頭でわかっててもなかなかできんねん!

何をするか、ではなく
どんな気持ちで接するか、が大事!
って思います。

うまくできなくても。
今はママと赤ちゃんのバランスが
取れていなかったとしても。

経験と愛があれば
そんなモンはいずれきっと
名誉挽回、後からくっついてくると思います!

慌てず。焦らず。

赤ちゃんの筋肉の緊張はよくわからなかったとしても
ママ自身の心と身体の緊張は
自分でなんとなく気づけると思うので

あーなんか溜まってるわ〜
と感じたらとりあえず

おいしいものでも食べに行きましょか〜〜〜♪

 

 

 

 

▼ばぶばぶメルマガ登録はこちらから
https://goo.gl/jmCHio
—————————————————◇
助産師HISAKOからの
ワンポイントアドバイスなど
多方面からさまざまな 話題を
提供させていただきます。

▼amo無料お申込み
http://amo.babu-babu.org/

amo』は
妊娠がわかった日から出産する日まで
毎日、あなたの元に
助産師HISAKOとおなかの赤ちゃんから
温かなメッセージが届く無料メールサービスです。

▼ばぶばぶインスタグラム
https://www.instagram.com/babubabu_org/

▼HISAKOツイッター
https://twitter.com/babubabu_voice

HISAKO
キーワード検索
アーカイブ