HISAKOブログ

母乳はなんでも効くの?母乳点眼・母乳点鼻

milk - 母乳はなんでも効くの?母乳点眼・母乳点鼻

多くの助産師ならご存知かもしれませんが、
世間には母乳を利用した
さまざまな民間療法があります。

赤ちゃんの鼻づまりで小児科受診したママが
母乳点鼻を勧められました。

「鼻に母乳を入れるなんて初めて聞きました。
HISAKOさん、知ってます?
本当に効果あるんですか?
有効だという科学的根拠はあるんですか?」

と相談を受けました。

赤ちゃんの鼻がフゴフゴしているときに
一時的に鼻づまりを解消する目的で
母乳を少し搾って
薬を飲ませるときに使うスポイドなどで
2〜3滴鼻に入れてあげる方法です。

母乳を入れたあとは小鼻をつまんで
軽くマッサージします。
その後、綿棒などで拭います。

この方法、知ってはいたけど
わたしは自分の子に試したことはなくて
改めて調べてみました。

母乳は血液からできています。
感染の防御因子である免疫グロブリン、リゾチーム、
ラクトフェリンなどの免疫成分が含まれます。
抗炎症作用、抗菌物質が含まれます。

母乳が「すごい!」と言われるのは
ミルクには入っていない
これらの母乳特有の成分のおかげだと思います。

そのような視点からの発想だと思いますが

『母乳は、点鼻、点眼、点耳
いずれにも効果あり』

と書いてあるサイトがけっこうありました。
一部、小児科のサイトでも紹介されていました。

さらには赤ちゃんの湿疹に
保湿剤がわりに母乳を塗ったらよくなった
という体験談や

赤ちゃんのためだけではなく
病人の栄養として使われるなど
安全な万能薬として重宝すると書かれている
サイトもありました。

湿疹の出ている赤ちゃんの肌に母乳・・・

母乳にはタンパク質や脂質、
ビタミンなどさまざまな物質が入っていて
栄養たっぷりです。

それをデリケートな赤ちゃんの肌に塗ったら
逆に細菌が集まってきそうな気がするんですが
どうなんでしょうか~。

母乳点鼻について
医学書や母乳関連の文献を探してみましたが
関連した研究記述はなく、
科学的に検証され証明されていないのが事実のようです。

ほんとにそんなにすごい効果があるんだったら
エビデンスの確立された定説として
医学界でもっと取り上げられるんじゃないのかな。

耳鼻科では生理食塩水で
鼻の中を洗浄することがあります。

母乳は88%が水分で、
生理食塩水と浸透圧がほぼ等張です。

そう考えると
母乳点鼻にはなんらかの効果が
ありそうな気もしますが、

いやいやちょっと待って。
落ち着いて冷静に考えてみると
生理食塩水とは塩化ナトリウムの水溶液です。
簡単に言えば、塩の混じった清潔なお水ですね。

母乳と生理食塩水は等張だけど、
塩分以外にタンパク質や脂質、
ビタミンなどさまざまな物質が入っています。

栄養分たっぷりの母乳を
炎症の起きている箇所にわざわざ
点眼、点鼻、点耳するわけですよね。
その効果、そして影響が検証されてもいないのに
簡単に勧めちゃって大丈夫なのかな・・・

昔から伝わるおばあちゃんの知恵袋で
なんでもアロエ塗っときゃ治るとか、
乳腺炎にジャガイモ湿布、キャベツ湿布とか、
母乳点鼻もそういう類の民間療法です。

母乳の力を過信しすぎて
「なんにでも効くんだよ!」と断言しちゃうのは
なんかちょっと危険なんじゃないか・・・と
思ったりもします。

赤ちゃんは鼻の粘膜が弱く、
気温の変化や乾燥、ホコリなどに敏感で
生理的に鼻水が出やすいです。

ですがときに、
細菌やウイルスの感染症が原因で
中耳炎や気管支炎を合併してしまい、
症状が長引く場合もあるので注意が必要だと思います。

母乳点眼については、
赤ちゃんの目やにが出ているときに
母乳を数滴目の中に垂らすという方法。

涙が鼻へと流れず、目の方へ逆流してきて
たえず涙が流れる赤ちゃんによく出会います。
涙が鼻へ通じる鼻涙管が細かったり
十分に開通していないのが原因です。

こまめに涙を拭いてあげるのが一番ですが
涙にも栄養分があるので
細菌が増殖しやすい環境になってしまい
感染して黄色い目やにが出やすくなります。

昔は鼻涙管閉塞には
細い針を通す治療をしましたが
成長とともに鼻涙管は開通するため
現在では積極的な治療は行われなくなりました。

目やにがひどいときは
眼科で抗生剤の点眼を処方してもらうのが
一般的です。

検証文献が見つからないので
わたしの想像の仮説でしかないですが、

赤ちゃんの目はとてもデリケートですよね。
細菌感染を起こして目やにが出ているときに
安易に母乳点眼をするのって
細菌にエサをやるような行為のような気がします・・・
そこんとこ、実際どうなんでしょうね。

助産師、小児科医師も勧める方法に対し
疑い深すぎるのかもしれませんが

感染の防御因子である免疫グロブリン、リゾチーム、
ラクトフェリンなどの免疫成分、
抗炎症作用、抗菌物質、
母乳がそんなに万能薬なんだったら

なんで化膿性乳腺炎なんてものが
頻繁に起こるのかなぁ?とか
なんで母乳栄養の生後半年までの赤ちゃんも
風邪をひいたりするのかなぁ?とか

あれこれと
考えてしまうわけでございます(^_^;)

 

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