HISAKOブログ

授乳中の乳がん検査

kensa 1 - 授乳中の乳がん検査

先日、1歳児のママのおっぱいに
不穏なしこりを見つけました。

乳腺の詰まりや母乳のうっ滞とは
ちょっと違う種類の
コリっとした小さなしこり・・・

出産後すぐからばぶばぶ通院され
定期的におっぱいケアをしてきた彼女のおっぱいは、
どちらかというと分泌過多でトラブルが起きやすい
タイプでした。

わたしは彼女を長期にわたって
ずっと診てきたというのに
今さら。
1年たってようやく
分泌量も安定し、トラブルも起きなくなったころ・・・
ふいに見つけたしこりでした。

彼女は職業が医師ということもあり、
ときどき乳がんのセルフチェックを
されていました。

さらに妊娠前には、マンモグラフィー検査も
きちんと受けていらっしゃいました。

これまで、
よからぬ所見を指摘されたことはナシ。

でも・・・
ここにあるよね、嫌なしこり・・・

授乳中の乳がんは本当に珍しいですが、
残念ながら
授乳中でも発症することはあります。

わたしの話を冷静に受け止めてくれた彼女は
不安要素から現実逃避することもなく、
問題解決に向けて間髪入れずに
乳腺科を受診してくださいました。

生検の結果、
悪性ではないことが診断されました。

あ〜〜〜〜〜
よかったぁぁぁぁーーーー!

最近、テレビなどでも妊娠中、授乳中の
乳がんの話題を目にする機会が多くて
他人事ではないなぁ・・・と思い知らされます。

ママの健康は、赤ちゃんにとって
なくてはならないものです。

でも、授乳中は乳がんのセルフチェックをしても
今ひとつよくわかりません。
母乳が乳腺内にうっ滞するので、
しこりができることもしょっちゅうです。

実際、わたしも
彼女のおっぱいを1年にわたって診てきたのに
しこりに気付くことができませんでした。

一般的には
授乳中のエコーやマンモグラフィー(乳ガン検診)
は推奨されていません。
母乳育児中は乳腺組織の密度が増加するので
結果の所見をどのようにとらえるかが難しく、
正確な診断ができないことが多いからです。

乳腺炎や乳腺のつまりなど
授乳中によく見られるおっぱいトラブルのときのしこりは、
ある日突然発症して、急に小さくなることが多いです。
しこりは大きめで、
しこりの位置は動くことが多く、
その箇所が痛い場合も多いです。

乳ガンだと、
しこりの部分には痛みを感じないことがほとんどで
可動性がなく動きません。
肉まんの中に梅干しの種が入っているような感じで
グリっと限局して硬く、
乳腺炎等のいわゆる授乳中のおっぱいトラブルで起こるしこりとは
指に感じる触れ心地も違います。

でもときに、
彼女のように良性であっても
「え?このしこりって・・・」
ドキっとさせられるようなモノを
見つけてしまうことがあるのは事実です。

そのほとんどは、乳腺の石灰化。
石灰化とは、乳管のなかに
カルシウムが沈着することによって
起きる変化のことをいいます。

わたしたちの乳腺は
子宮と同様に生殖器官のひとつなので
毎月女性ホルモンの影響を受けています。
生理前には乳腺が発達して、
木の葉が生い茂るように
肥厚、拡張、増殖、充血状態になり、
生理直前になると乳腺は
30%ぐらい容積を増すといわれています。

なのでこの時期になると
おっぱいの張りや痛みを自覚する女性がいますよね。

乳腺は生理周期にともない、
このような機能的、構造的変化を繰り返し、
さらに、妊娠や授乳によって
その変化はさらに大きなものとなります。

性周期や妊娠・授乳に伴う変化は、
必ずしも毎回乳腺全体に均一におこり、
完全に元に戻るとは限りません。
部分的に強く変化が起きる、
あるいは元に戻りきらない個所ができるなど、
部位によって異なった反応がおきることがあります。

こうしたことが毎月おきるわけですから、
それが積み重なっていくうちに、
乳腺の中にさまざまな変化を残してしまう可能性があります。
こうした変化は、時には痛みを感じたり、
しこりのように触れたり、
乳頭からの分泌物として気づいて自覚することがあり、
乳腺のレントゲン検査(マンモグラフィー)や
超音波検査(エコー)などで発見されることもあります。

乳腺の一部を採って顕徴鏡で検査してみると(生検)
さまざまな変化が見られ、
それらを総称して『乳腺症』といいます。

最近では、乳腺症を病気として扱わずに
生理的なものと考えるようになってきました。
要は、乳腺組織の発達および退縮の正常な生理過程
またはそれからの逸脱であって、
「病気」とはちょっとニュアンスが違います。

乳腺症のなかの、
所見のひとつが『石灰化』です。

母乳が袋のようなもの(のう胞)の中に
溜まってできた乳瘤だったり、
乳腺炎を繰り返すことで起こる乳腺症だったり、
さまざまな理由で石灰化が誘発されます。

石灰化があると、そこがガンになるのでは?
と不安になりますが、
ただカルシウムが沈着しているだけなので
悪性変化をすることはありません。

石灰化がガンに移行することはないけれど、
乳がんが先にあって、
その一部が石灰化することはあります。
石灰化のなかには
初期の乳がんが含まれていることがあるのですね。

なので、石灰化や乳腺症があると
「こまめに乳がん検診を受けましょう」と
指導されたりするわけです。

エコーは
触診では検出できない小さな病変を見つけることができます。
比較的、組織が密な授乳中の乳腺でも写りやすいです。

マンモグラフィーは
微細なしこりや石灰化を写すことに適しています。
ただし、乳腺組織が発達している妊娠中や授乳中は
画像が白くかすんでしまい、
正しい診断がしづらいというデメリットがあります。

なので、母乳が出過ぎる体質のママは、
この検査方法は適していない場合があります。
マンモは、卒乳され、乳腺組織が通常状態に戻れば
問題なく受けられます。

まずは日常的に
おっぱいセルフチェックをやっておくこと。
よくわからないときは、
授乳中ならおっぱいケアついでに
助産院や母乳外来で、
乳房を触り慣れている助産師に
チェックしてもらうことも意義があるかもしれません。

実際わたしは、過去に何人か
乳がんを見つけたことがあります・・・。

疑わしい所見の場合は
きちんと精密検査をしてもらうべきです。
適応があれば、冒頭の彼女のように
生検も行われると思います。

また、

「早く乳ガン検診を受けたいから
早めに断乳したいんです」

と希望するママも最近多いのですが

乳ガンは子どもの数が多いほどリスクが低くなります。
具体的には1人産むごとに
7%低下するとの統計があります。

つまり、正確な乳ガン検診を受けるために
早めに断乳して乳ガン検診を受けるよりも、
授乳期間を長くする方が
乳ガン発生のリスクは低下するのです。

さらに、出産後母乳を与えていないママより、
母乳育児をしていたママの方が
乳ガンのリスクが低いことも分かっています。

そのため、以下のようなママは
おっぱいライフが終わったあと、
早めの乳ガン検診をお勧めします。

・ 親族に乳ガンの人がいる
・ ミルク育児、もしくは授乳期間が短かった
・ 無理な自己流断乳をした
・ 乳腺炎などおっぱいトラブルを繰り返した
・ おっぱいトラブルでできたしこりが残ったまま

不安なこと、心配なことがあれば
いつでもばぶばぶへ来てくださいね!

 

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