HISAKOブログ

全校生徒へ、障害名をカミングアウト!

JI 1 - 全校生徒へ、障害名をカミングアウト!

発達障害(自閉症スペクトラム障害)を持つ
中学1年生、ななちゃん。

中学校生活が始まり1週間が経過しました。

担任制だった小学校時代とは違い
教科担任制、制服、定期テスト・・・
クラスメイトこそ変わらないものの、
いろんな環境の変化に適応しなければなりません。

健常児でも不安でいっぱいの中学1年生。
自閉症スペクトラムを持つななの不安、ストレスは
みんなの100倍にも匹敵するかもしれません。

それでも、この1週間は
毎朝ちゃんと起きて、朝ごはんを食べて
「行きたくない〜」とブツブツ言いながらも
制服に着替えてなんとか登校することができました。

畳の部屋がある支援学級に入り浸って
ひたすらレゴブロックに没頭
普通学級にはほとんど顔を出すことはできず

1日に1回ペースで
ふらっと家に帰り、クールダウンしてまた学校に戻る・・・
そんな1週間でした。^^;

いえいえ、学校に自力で戻れるだけすごいと思いますよ。
なななりに、学校には行かなくちゃ。
がんばらなくちゃって
思っているのが伝わってきます。

1年生のクラスメイトは、小学校時代からの延長なので
ななの特性をよく理解してくれていますが
2年生、3年生は彼女に関わったことがありません。

沖縄離島の小さな中学校です。
全学年で行動する機会も多々あります。

突然暴れ出したり
パニックを起こして掴みかかっていく場面を見たら
他学年の生徒たちは
恐怖や緊張、大きなストレスを感じるかもしれません。

他学年の生徒たちが
ななの特性について知り、理解し、
安心して学校生活を送れるような
土台作りは早急に必要だと思いました。

そこで、2年生、3年生を集めてもらい、
『ななについて』の15分間の特別授業を
させていただくことにしました。

わたし喋るの得意ですから〜〜〜!(^◇^;)

わが子の発達障害、行動特性を
クラスメイトや先生たち、ママ友、
誰にどのぐらいまで伝えたらいいのか迷いますよね。

自閉症スペクトラムは
見た目ではわかりにくい障害。

ななは、歩けるし、走れるし、
字も書けるし、計算もできるし、
給食も食べられるし、掃除もできるし
ごく普通の中学生なんですよ。

・・・にもかかわらず、
社会性の発達のデコボコが激しいため、
うまく人間関係を築くことや、
空気を読んで行動することが大の苦手です。

何かの拍子で怒りや不安のスイッチが入ると
トラブルを起こしやすいため
学校では他の生徒に恐怖を与えてしまうことも
あるかもしれません。

そうなると、ななも他の子たちも
とても居心地の悪い空間で
学校生活を過ごすことになってしまいます。

障害名は伝えるべきではない、
具体的な得意不得意だけを
伝えたほうがいいと勧める専門家もいます。

なので、診断名については
親と先生の心に留めて黙っていようか・・・
とも思いました。

自閉症だと伝えたら、色眼鏡で見られてしまい
偏見を受けるかな?

「みんな違ってみんないい。
個性を大切にしよう!」

っていう教育が言われる時代、

ななの特性を「障害」とせずに、
突き抜けた「個性」として伝えるべきなのか?

でも・・・

~が苦手です
~な個性があります

そんなきれいごとの曖昧な伝え方じゃ、

「苦手はみんなあるけどがんばってるよ。
ななだけ甘えるなよ」

彼女のがんばりが不足しているように
捉えられかねないのではないか・・・。

でも、そう思うのは自然なことです。
だって定型発達の世界では、

「苦手は努力で克服しよう」
「がんばることに意義がある」

それが当たり前なのですから・・・。

ななの不得意なことを伝えるだけでは
その困難の大きさ、苦しさを理解できなくても
無理はありません。

1人だけ特別な配慮を受けていることに

「なんでテストを受けなくても許されるの?」
「テストを受けず評価されるなんてずるい」

疑問に感じる子もいるでしょう。

なぜ、ななには配慮が必要なのか。
隠さず全部伝えなければ
みんなわからないんじゃないかな・・・

そうだよ。
相手はもう中学生だ。
正直にカミングアウトしよう!

なのでわたしは
最初に黒板にデカデカと書きました!

〝自閉症〟

ななが、どんなことにストレスを感じ、
ストレスがMAXになるとどんな行動に出るのか。
その行動にはどんな意味があるのか。
パニックはどんな状況で起きやすいか。

そんな彼女にどう接したらいいのか。

他のみんなより、ストレスを感じやすいけど、
そのかわり、ななはこんなすごいことができるんだよ!
っていうポジティブな情報も。

障害を大公開することにより

「なな、そうなんだね。がんばってるんだね。
うん、協力できることがあったら力になるよ!」

大勢の生徒からの暖かい声が
聞こえてくるような実感を得ました。

世の中にはいろんな人がいます。
目が悪い子は、めがねという特別な配慮で
がんばっています。

食物アレルギーがある子は、
お弁当持参という特別な配慮で
がんばっていますよね。

同じように、
自閉症スペクトラムのななには

「テストのときに教科書見てもいいよ」
「受けられないなら提出物で評価するね」
「しんどいなら家でテストやってこようか」

特別な配慮が必要なのです。
それは、決してえこひいきではないんです。

障害名をカミングアウトしても、
偏見を持たれることはないと
わたしは思っています。

偏見を持つ人っていうのは、
障害名であれ、行動特性であれ、
どちらにも色眼鏡があるので、

そんな相手には、
障害名を伝えても伝えなくても
偏見の目という部分はなんら変わらないでしょう。

『障害』の〝害〟っていう文字が適切ではないから
『障がい』ってひらがなで表記しましょう
という動きもありますが、

そんなことにこだわったところで
何が変わるんだ〜?って
発達障害児を育てているわたしから見れば
どーでもいいことです。(^◇^;)

少しでも相手が抵抗なく受け入れらるように
わたしにできる工夫・・・
それが、

ズバリ、障害名から伝える!

ということでした。

発達障害の子たちにとって
「不得意」という感情は生きるか死ぬかのレベルの
ストレスに相当します。

健常者でも、『わからない』ことほど
不安なことってありませんよね。
ななのことが『わからない』ゆえに
歩み寄ることができず嫌厭される関係も
生徒たちにしっかり伝えたことで
変わっていくと信じています。

こちらから一歩踏み出すことで
彼女を取り巻く世界、
社会とのつながりはきっと大きく広がります!

障害の有無にかかわらず
すべての人たちが理解し合って生きることは
難しいけれど、

相手のことを完全に理解することができなくても
伝え方ひとつで否定し合わず、
その特性や個性を尊重し合える関係が
築けるといいなと思います。

 

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