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心を開かない難しい子 〜発達障害〜

c - 心を開かない難しい子 〜発達障害〜

発達障害を持つ5年生、なな。

昨年度で定年退職され、
現在は非常勤の先生から

「ななちゃんは
僕の35年の教員生活の中でもっともやりにくい子。
こんな難しい子は初めてだ」

昨年10月、指摘を受けました。

先生いわく

「心を開いてくれないから適切な支援ができない。
心さえ開いてくれたら
してあげられることがたくさんあるのに・・・」

児童発達心理を学んでおられ
その道に詳しい先生で、
在職中からずっと、
娘のことを気にかけてくださっていました。
それは本当にありがたく感謝しています。

『心を開かない難しい子』

そう言われたときは
作り笑いで平気で受け止める母を演じましたが、
帰り道、悶々と考えていると
言葉にできない感情が吹き出してきて
泣けてきて止まらなくなってしまいました。

心を開くってなんでしょう。
開かないとダメなんでしょうか。
開かない彼女は問題児?

心を開くって
大人でも難しいですよね。

ASD(自閉症スペクトラム)の娘は
人の気持ちの微妙なニュアンスを汲み取って
絶妙な空気感で会話をすることが
ちょっと苦手です。

表情や声色、間の取り方、会話の前後の流れから
相手の意図することの本質が読み取れないので

冗談を冗談として受け止められず
悪口を言われた!と勘違いして
怒りのスイッチが入ってしまうこと多々。

また、そんな自分を守るために
相手を攻撃してしまうこともあります。

だから友情を育むのが難しく
どうしてもクラスでは浮いた存在になってしまいます。

定型発達の子どもたちは
苦なくできる当たり前の学校生活も、
コミュニケーションスキルが低いななにとっては
友達との一瞬一瞬の関わりが
気力と体力を奪われる大仕事なのです。

常に神経を研ぎ澄ませていなければならない教室。
そこに座っているだけで
人の何倍も、何十倍も疲れてしまうのです。

4年生までは

「変なやつ」
「すぐ怒る嫌な子」
「近寄るといきなりキレられるから怖い」

クラスの友達は娘のことを
一歩引いて警戒しながら見ていたと思います。
みんなが彼女に対して心の壁を作っていました。

次第に彼女は、
心を開くどころか、心を閉ざしていきました。
好んで1人でいることが増えました。

自分が関わるとトラブルが起こるから。
関わろうとするとうまくできなくて傷つくから。

自ら防御線を張って
人に関心を持たなくなりました。

相手がどんな人なのか知ろうとしなければ
理解はできません。
周りと一緒のペースで歩こうとしなければ
さらにペースを乱すことになります。

ですが、
5年生も半ばになるとクラスの子たちの多くが、
多様性のある個性のバリエーションを
認めることのできる『心』の成長を果たしました。

調子悪そうなときはそっとしておいてあげよう。
表情を見てケースバイケースで
積極的に話しかけてあげよう。
空気を読めなくても大目に見てあげよう。
仲間に入れてあげよう。
守ってあげよう。

昨年度までは、
説明されてもよくわからなかったななの特性を
なんとなく理解できる年齢になって、
彼女を仲間として認めてくれるようになったのです。

そしてななも、成長しました。
みんな悪気があって発言しているのではないこと。
自分が嫌われているのではないこと。
自分から歩み寄る努力も必要だということ。

イライラしたときのクールダウンの仕方も
彼女なりにちょっと上手になり
友達を拒絶したり、
短絡的にキレたりすることなく
我慢したり妥協したり
深呼吸して行動できる場面が少しずつ増えてきました。

まだまだ周りの友達のように
あうんの呼吸で
器用に人と関わることはできないけど、
1年前とは別人のように成長しました。

心を開くためには
まずは彼女が人を信じることから始まります。
先生を、友達を、親を、きょうだいを
信じなければ心は開かれません。

苦しいときも、嬉しいときも
一緒になって気持ちを共有しえある相手に
心は開かれます。

いいところも悪いところも
周囲にきちんと知ってもらうこと。
認めてもらうことから始まると思います。

5年生の3学期現在、
クラスの友達との会話が増え、
教室で笑顔で過ごせる時間が増えています。

彼女の成長と、
クラスメイトの成長がうまくシンクロして
心は少し開かれたり、閉じたりしながら
うまく均衡を保っているように見えます。

集団の中の多様性のひとつとして
ななのように、
社会的なコミュニケーションがあまり得意ではなく、
ひとりで過ごしたり、
何かを追求することに優れた
バリエーションの人が存在します。

そちら側の子たちにとっては
みんなが自然にできている人間関係が
よくわからないというのも仕方がないことなんですよね。

心を開くことも、
自然にそれができる人もあれば
できない人もいるのです。

『心が開かれている』ってどんな状態なのか?

わたしはどうかなぁ?
考えてみました。

わたしは、
ひとりで行動することを寂しいと思いません。

独身時代、
夜勤明けにひとりで海に出かけ、
日が暮れるまで過ごす変人でした。

飲みに行こう、遊びに行こうと誘われても
笑顔でさわやかに断る20代前半の乙女。

で、どこ行くのかと思いきや『ひとり海水浴』
かなり怪しいですよね(^_^;)

友達がいなくても
孤独を感じない価値観を
誰かに押し付けることはしない、
というスタンスは自分で決めていて

プライベートでのわたしは、
その物差しを、多くを語らずとも伝わる人しか
近くに置きません。

助産師仕事モードのスイッチが入ると
フルオープンになれるんだけど〜笑
プライベートはまるでダメー

世の中には、
たくさんの友達に囲まれていないと
不安になるいう人もいるでしょう。

迷惑をかけない範囲で人と違うことは
何一つ悪くありません。
ひとりひとり違っていていいと思います。

近い価値観の人がいたら、
少し自分を広めにオープンにしてみる。
あとはそれなりにクローズでもいい。
わたしは自分が疲れないように心の開閉を調節しながら
ゆるく生きてます。

相手によって
どんな種類の壁をどれだけ用意するか
自分で決められると楽です。

自然体でいられる相手には
心は開きっぱなしだし、
苦手な相手には緊張と警戒をもって心を閉ざす・・・

半開きや完全シャットアウト、
いろいろあってもいいですよね!

人との付き合い方が苦手でも、
少しがんばって自分のほうから働きかけることで
相手との心の距離を縮め、
信頼を得ることはできるはずです。

相手を疑ったり、拒絶する言葉は口に出さない。
できるだけ相手との共通点を見つけるようにする。
自分の感情を言葉で伝えるようにする。

ななは、無理して心を開くことよりも
そんなささやかなコミュニケーションスキルを
目標にすれば十分なのかなと思います!

 

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