HISAKOブログ

革のお財布ショルダーマホン制作  職人さんインタビュー

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<染料と顔料>

革は自然素材なので、
傷がないものはありません。
革職人は、その傷を活かすのか、
それとも隠してしまうのか
革の色付けの段階で選択を行います。

革の色付けには

”顔料仕上げ”
”染料仕上げ”

2種類の方法があります。

どちらの方法をとるかによって
使い込んでいったときの
革の経年変化に影響がでます。

天然革の色付けには
“染料”を使用しています。
染料は粒子が小さく革の中へ浸透していくので
表面の表情や風合いが残り
自然な仕上がりになります。

また、エイジングを起こしやすく
時とともにさらに美しい風合いへと
変化します。

ただし、染料は
天然素材である革の傷やシワを
隠すことができません。

また、革の種類や季節など
さまざまな諸条件によって
革の色の濃さにも違いが生まれます。

傷やシワ、色の違い
それらはすべて染料仕上げの醍醐味です。

染料の量で、色が築層するため
カラーが調整しにくく
高度な職人技を求められるため

日本の一般的な革製品は
染料での色付けは好まれず
ほとんどが“顔料”を使っています。

”顔料”は
ペンキを塗るように革表面を上から
コーティングしていくので
傷を隠すことができ、
一見キレイな表面になります。
女性のお化粧のようなイメージです。

経年変化を起こしても
表面に塗った顔料が変化を隠すので
革本来の味わい深さは消されてしまいます。

そのかわり、
傷がつきにくく購入時の状態を
長く保つことができるというメリットがあり
色が整いやすいので
大量生産に向いています。

リスクの高い染料を使って色を出す理由は
革の素材感、風合いを大切にしたいという
シンプルな想いから。

これからもその信念は
貫いていきます!

<革のしぼ>

革のお財布ショルダーに使用している革は
もともと牛のもっている革の
表面の凹凸(天然のしぼ)を
強調するような作り方をしています。

原料の革に染料で色をつけながら
オイルを加え
じっくりと染み込ませて
独特のしっとり感を
出していきます。

そして
シュリンク加工(シボ出し)の
工程を踏むことで
革の表面に凹凸感が生まれ
独特の風合いが引き出されます。

手にとったときの
さわり心地・・・

「しっとり柔らかな」
革本来の味わいに
心がほころぶのは

もしかしたら
赤ちゃんの肌の
さわり心地と重なる魅力が
感じられるからかもしれません。

赤ちゃんの肌の感触が
成長とともに変化していくように

革の経年変化も
ぜひ楽しんでいただきたいと
思います。

持ったときの指の食い込み加減や
手になじむ厚み感。

細部にわたり
絶妙なさじ加減になるよう
こだわっています。

<使い勝手>

財布は毎日使うモノなので
お客さまは使い勝手(機能性)を
重視されます。

コインが出しやすい
コイン入れのファスナーの方向
カードの収納場所
カードの収納の量

厚い財布を好む方
薄い財布を好む方

好みは人それぞれ違いますが、
財布の厚みやデザイン条件のなかで
使い勝手を極力追求しています。

もちろん
素材にもこだわっています。
手ざわりに“革らしさ”が感じられることを
もっとも大切にしています。

でも実は
まる6年かかっても
私のイメージの中の完成系には
まだ満たずです。

肌ざわりのいい革
手ざわりのいい財布

絶対にできるはず!

そう信じて
取り組んでいます。

<丸み>

ショルダータイプの長財布を
手がけたのは初めてでした。

底にちょっと丸みを持たせることで
女性らしくママらしい
かわいく優しい印象に
なるのではないかと考え

「かわいい!」という言葉が
聞こえてくる自然な丸みが出る革の厚みを
思案していきました。

財布は
パーツによって厚みが異なります。

もっとも厚いのは財布の外形。
内側のカード入れやマチのパーツは
薄くなります。

ひとつのパーツでも
部分的に厚みを変えます。
張り合わせる部分や縫う部分は、
さらに薄くしないと
何枚も重なったときに
断面がとても分厚くなってしまいます。

厚い革よりも薄い革の方が加工がしやすいのは
言うまでもないですが、
薄くしすぎると耐久性がなくなるので

「どの革をどれくらい薄くすれば
作りたいものができるのか?」

その判断には
かなりの経験値が必要になってきます。

革財布を作るときには
柔軟性がなければ曲げることができなくなり
形を形成することも難しくなります。

プリーツの丸みをつけるためには
革の厚みをすべて均等に薄くするのではなく、
さじ加減を見極めながら途中まで薄くして止め、
丸みを強調する方法を
何度も試作していきました。

<糸>

革製品は強度、使いやすさ、糸色の多さなど
製品としての安定度を重視し
絹糸のように長いポリエステル繊維を撚り合わせた
フィラメント糸を使っています。

製品によって糸の種類が変わると
ミシンの糸調子の設定を変える手間が増えるので
一般的にどこの工房でも
決まった糸を使用していると思います。

フィラメント糸は
細くて強い性質を持ちますが
性質上、光沢が出るので
自然な風合いの革と合わせると
糸だけが浮いて見えてしまいます。

細かい部分までこだわった
自然な風合いのある
革のお財布ショルダーに使う糸は

できるだけ本体の素朴な雰囲気に
馴染むようにしてほしいと
HISAKOさんんMARKさんからの
ご希望がありました。

そこで特別に
優しい茶色の革と同色の
華奢な細めのスパン糸を使うことを決定。

スパン糸は表面に毛羽があり
コットン同様の風合いがあります。
短い糸で撚られているので
毛羽立ちますが
それが魅力となって仕上がったモノが
より自然ライクになり
革の素材感を高めてくれました。

ばぶばぶの革のお財布ショルダーマホンは
使用する糸にさえ妥協しない
こだわりのアイテムです!

<カード入れ>

通常、財布は
手に取って使います。
なので、正面から財布を開いたときに
すぐに目につきやすい側の壁面に
カード入れがついています。

それに対し、
革のお財布ショルダーは
基本的に肩から斜めがけにしたまま
使うことを前提としているので

上から財布を見下ろしたときに
カードが見えやすい側の壁面

つまり一般的な財布とは
逆の壁面にカード入れをつけました。

そうすることで
必要なカードを取り出すとき
斜めがけしたお財布を
傾けたり覗き込んだりする必要がなく
赤ちゃん連れの買い物も
サクサク進むと思います。

<ファスナー>

右利きの人は左の肩にショルダーベルト、
身体の右側にお財布が位置する
場合が多いようです。

右の肩にベルト、
左にお財布のほうがしっくり来る人も
いらっしゃると思いますが

右利きの人を基準として
肩に掛けて使うとき
財布を身体の前側から後ろ側に向かって
開けやすいように
ファスナーの向きを考えました。

また、
ファスナーの金具を探すときに
もたつかないように
ママが赤ちゃんを抱きながらも
手探りでファスナーの位置を把握し、
スッとひっぱって財布を開け閉めできるように
ファスナートップに女性らしさのある
革ヒモをつけました。

<マチ>

財布のマチとは、
札入れや、小銭入れの横の、
中にモノをいれた時に広がる部分のことです。

財布を横から見た時のマチの形は、
アコーディオンの
ジャバラ部分に似ています。

マチがついているからこそ、
収納力が高く使いやすさにも
優れた財布になります。

お札や小銭を入れると
折り目が伸びて、
たくさん入るようになります。
マチのない財布はスッキリしているかわりに
たくさんは入りません。

通常の財布は
小銭入れにはマチはついていないものが
多いのですが、

革のお財布ショルダーは
ママが赤ちゃんのお世話をしながら
スムーズに財布の中のモノを
出し入れできるように
小銭入れに大きめのマチをつけました。

最初の試作サンプルでは、
「財布」ということで
マチ幅をあまり取っていませんでしたが

スマホと鍵を入れる
ということだったので

底の部分のマチ幅を
スマホ用1cm
鍵用1cm
増やして広くして

スマホと鍵が財布の底に
ストンとおさまり
なにかの拍子に落とす不安から解放されるように
工夫しました。
(もちろんカギの量によります)

独自のマチの構造を取り入れたことで
コンパクトな長財布そのものの
大きさはほとんど変えることなく
収納力だけをアップさせることに
成功しました!

<ポケット>

財布の外側にポケットを付けて欲しいという
依頼は実はよくあるのですが

私自身がシンプルな財布が好きで
外ポケットはあえてこれまで
付けていませんでした。

革のお財布ショルダーは
ママが使うものなので
多機能な方がいいと思い
後ろポケットをつけてみました。

これが大好評!

ちょっとした買い物メモを入れたり
駐車券を入れたり
電車の切符を入れたり

モニターママさんから
絶賛でした!

私を含め
男性はシンプルな財布が好まれる傾向があり、
女性・・・とくにママは
多機能な財布が好まれる傾向にあり、

使う人の立場や生活スタイルによって
財布に求めるニーズは
本当に違うものだなぁと
改めて勉強になりました。

<ショルダーベルト>

ショルダーベルトを付ける位置を
どこにするか?

財布の後ろにショルダーベルトをつけると
スマホや鍵など、モノを入れた状態で
財布を開けたとき
入れたモノの重みで
財布のジャバラ部分が大きく開きすぎ

財布自体が前のめりに倒れてし
中のモノが傾いて落ちてしまう恐れが
ありました。

1回目の試作では
財布のふたを開けて手を離したときにも
本体がまっすぐ安定し、
開きすぎることがないように
財布の側面のマチのちょうど中央、
財布の重さが均等に分散される位置に
ショルダーベルトを付けました。

が、
見た目イマイチ・・・

再検討。

2回目の試作では
全体のマチ幅を1回目の試作より狭くすることで
財布をスッキリさせることで
ショルダーベルトの位置が
財布の後ろ側にあっても
ふたを開けたときに
カードやスマホや鍵が
前に傾いて落ちないように
工夫してみました。

それでも多少、
ふたを開けたときには
財布そのものは前に傾くのですが
モノが落ちるということはありません。

むしろ、
モノが入っていることによって
生まれる自然な重力を利用して
適度に前に開いてくれるジャバラが

モノの出し入れに便利!!!
財布の中身が見えやすい!
財布の中に手を入れやすい!

という感想をいただく
結果になりました。

財布のふたを開けたままで歩いても
飛んだり跳ねたりしないかぎり
中のモノは落下することはないので
子どもを抱っこしたまま
財布を使う機会の多い
ママには便利だと思います。

次に
ショルダーベルトの幅。

20mmだと太すぎて
女性らしさがなくなってしまいます。
さりとて、14mm以下だと
肩に食い込んで痛い・・・

何度も検討を重ねた結果、
最終的に15mmに落ち着きました。

見た目、スッキリ!
細すぎず太すぎず、
女性らしい最適な幅に
仕上がっていると思います。

<スナップボタン>

財布のふたを留めるボタンは
マグネット式がいいという
一部のママの希望もあり、検討しましたが
磁気でカードが破損することがあるため断念。

ファスナー式は
子連れでお買い物の
ママの手間を考慮したことと

ファスナーが何かに
噛んでしまう可能性を考えて却下。

そして
ボタン同士を金具の凹凸でパチンとはめる
オーソドックスな
スナップボタンを採用することにしました。

ボタンが小さすぎると
留まる力が弱いので
中にモノを入れたときに
勝手に外れてしまうことがあります。

大きすぎると
留まる力は強くなるかわりに
財布本体とのバランスが崩れ
デザイン性が崩れてしまいます。

私が財布を作ってきた上で
もっとも支持されている
ちょうどいい大きさ、

さらに革のお財布ショルダーに
ぴったりと馴染む色にもこだわり
使い込んだ味を感じさせる
アンティークゴールドのスナップボタンを
セレクトしました。

ボタンの位置は
凸を財布本体の上下に2段階で縫いつけ、
ペンや、Sサイズの母子手帳、スマホ、鍵・・・

中に入れるモノによって変化する
財布の厚みや高さに対応して
ジャストフィットな位置で
ふたを閉められるように工夫しました。

 

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