HISAKOブログ

ななの宿題(自閉症スペクトラム)

nana - ななの宿題(自閉症スペクトラム)

小5の娘。
宿題をするのを嫌がって泣きわめくので思わず手をあげそうになります。
どうしたらいいですか?

↑↑

ママの気持ち、よくわかります。
子どものことを想えば想うほど熱心になってしまうし、
その気持ちに子どもが応えてくれないと
がっかりすると同時に怒りの感情が芽生えますよね。

わたしは
10人の小学生を育ててきましたが

たいていの子は、

「宿題やりたくない~」
「嫌や~」

と文句を言いながらも(言うのはタダ)
ノートと鉛筆を目の前にして、
ダラダラしつつ宿題に
取り掛かろうとする姿勢を見せてくれていました。

たぶん、ママの育て方とかしつけとかには関係なく、
それが小学生の『標準的な発達』
の姿なんだと思います。

ですが、
わたしにとって7人目の小学生、ななちゃんだけは
今まで経験してきた『標準枠』から外れていました。

上の子たち6人、
多少の個人差はあれども、
だいたいみんな同じように発達してきたので、
わたしは他のママに比べて
『小学生とはこういうものである』ということを
経験上学習していました。
それゆえ、ななのブッ飛んだ行動の数々には
面食らいました。

なんで??の連続。

教室でみんなと一緒に勉強することを極端に嫌がり、
宿題なんぞ、どんなにお菓子で釣っても、
ほめちぎっておだててその気にさせても
小学校4年生ぐらいまで
やり遂げることができない日々が続きました。

どうにかして、やらせようと試行錯誤。

でもうまくいかず・・・
それでも無理強いすると

ななは異常なほどのパニックを起こし、
全身にじんましんが出て
髪を引っこ抜く、身体中をかきむしり流血させるなどの
自傷他傷行動に出るという状況でした。

当時のわたし、
なながどんなに嫌がっても
『宿題は絶対するべきもの』
とガチガチの先入観を持っていて、

彼女の気持ちなど、まるで考えることもなく
ただ『宿題をやらせること』だけをゴールに
躍起になった末、結局溺れる・・・
という悪循環を繰り返していました。

そんなママの態度は、
ななをどんどん追い詰め
苦しめていただけでなんの意味もなかったと
今となっては反省です。

でも昔、
わたしは以下のように思ってました・・・

辛くてもがんばらせることが本人の将来のため。
それが愛情!
宿題をしたくないというこだわりは、
わがままの一種だから応じてはならない。
努力すれば必ずできるようになると信じてる。
そう、苦手は誰にでもあるけれど、
克服しなければならない!

体育会系の悪いクセというかなんというか。

どうしたらこの子は
宿題ができるようになるのか・・・と
『できないこと』ばかりにスポットを当て
ひとりで必死になっていたんです。

たかが宿題です。
上の6人とは違って彼女にとっては「たかが」が
ものすごく高いハードルなのかもしれないのに。

当時のわたしには
そういう柔軟な発想ができなかったんですよね・・・。

やりたくない、やる気にならない、だったとしても
兄姉はみんなやって来れたんだから。
ななも、他の子たちと同じことができるように、
ママであるわたしが仕向けていかなければならない、
やればできるはずだと
過度な期待を抱えてしまっていました。

その後、ななちゃんは
ASD(自閉症スペクトラム)と診断されました。
小学校3年生のときでした。

今まで、『発達障害』なんて、
自分の中ではどこか他人事だったんです。
ななに対しての、無理解、誤解、理解不足
三拍子揃ったママがそこで空回っていました。

だから、診断されてからも
障害に伴う困難の改善ではなく
障害そのものの克服を目的にして、
接していた部分がありました。

ななを愛しているからつい、
自分本位の想いをぶつけてばかり。

決して娘を苦しめるつもりはありません。

でも、

「学校は行くもの」
「授業中は座るもの」
「宿題はきちんとするもの」
「テストは受けるもの」

だって、気持ちさえ乗れば
ななにはやれる能力があることを
母親であるわたしが一番、
知っているんだもん・・・

その『気持ちを乗せる』ことが彼女にとっては
3分間息を止めろ!って言われるに
相当するほどの難関だということに寄り添えず

「やればできる」という、
わたしの一方的な価値観の押しつけが
かえって彼女の状態を悪化させ、苦しめていました。

子どもに対して、
熱心であることは大事だと思います。

でも、それが本人のため、
よかれと思ったから、という
大人視点の押し付けが前面に押し出されてしまうと
生きづらさを抱えている子ども本人は
どんどん頑なに心を閉ざしてしまうでしょうね。

子どもに寄り添い、
子どもの気持ちを大切にする対応ってなんだろうか?

診断から4年ごしで、ようやく
子どもを育てていく上でもっとも大切なコトに気づきました。

気づかせてもらったきっかけは
ASDのななちゃんのおかげなんですが、
その大切なコトは、発達障害うんぬん無関係に
すべての子育てに当てはまる軸になることにも気づきました。

今、ななの宿題は
できる範囲で、彼女が自主的に
やってみる気分になったときにやる!
という形にしてもらっています。(合理的配慮)

「やりなさい!」「なんでできないの!」の
否定的スタンスでいた頃は
彼女はテコでも反抗的でやりませんでしたが、

今は、わたしの肩の力が抜けまくっていて、
宿題する、しないで、人生が変わるわけじゃないって
胸を張って断言できるので、
宿題の強制はまったくしていません。

すると、ななは、宿題しない日もあるし、
気分が乗ったらバッチリできる日も出てきました。

単純に、6年生になって
ASDなりに大人に向かって発達してきているということも
あるのかもしれませんが、

わたしの中では、宿題は、しないこと前提の心算でいるので、
キレイな字でノートに書かれた宿題を見せられた日にゃ

「おおおお~どうした、なな?!
なんてキレイな字!!」

ナチュラルに驚き、
褒めてあげることができるようになりました。

今、わたしは
彼女が「できること」を伸ばそうと思っています。
彼女が「いやなこと」「したくないこと」を
無理してさせることを善としないこと。
苦手克服の強制はしないこと。

こだわりに十分付き合い、信頼関係を築いた上で
こだわりの緩め方を、ななと一緒に
考えていこうとしています。

平日はわたしが忙しく、夕方まで家にいないので
宿題に向き合って、
一緒に取り込んであげることができません。

低学年がギャーギャー騒いでいる夕方の家では
なかなかやる気スイッチが入らないななですが、

週末落ち着いた環境の中で
ママと一緒に取り組む宿題は
すんなりできちゃったりもします。

平日できなかった宿題は
「彼女ができる環境で」やってみる。
遅ればせながら提出。
このような合理的配慮は必須です。

大人本位の「こうあるべき」にとらわれすぎないことが
すべての子育てに共通する基本軸です。

ママが、わが子の今の状態を受け入れている
っていうことが、今後、いかに子どもを変えていくかの
重要ポイントになると断言できます。

ななにとって、今のわたし(ママ)は
「安心できる人」なんだと思います。

宿題イヤだ!というのを
ただのわがままとみなすか、
譲れないこだわりとして共存するか・・・

わがままなのかこだわりなのか
見分けるのは難しいこともありますが

先週の習字の授業は気分が乗らず、
ななは教室の横のフリースペースで
読書をしながらみんなの習字の様子を
チラチラ観察していたそうです。(笑)

チラ見という方法で授業に参加!
それもいいではないですか〜。

ななにとって「今気分じゃない」のなら、
習字道具持って帰って「今気分!」のときに
家でやろうかーということにしました。

みんなと一緒にはできないけど、
彼女ができる環境に整えてあげることでチャレンジする。

こういうのを『合理的配慮』って言います。

来週月曜日、
漢字の50問テストがあるみたいやけど
どーするー?
たまにはちょっと勉強してみる?

「うーん・・・ええわ。テストする意味がわからんから」

オッケー!
じゃあ、気分が乗ったら
プリント見ながらテスト受けてもいいし、
気分乗らんかったら
そのテスト、持って帰ってきて家でやってもいいし
どっちにする?

気分乗らんのに、無理にやろうとして
ブチ切れてテスト用紙ぐちゃぐちゃポイはあかんで。
そーなる前に白旗あげてや!

「わかったー」

でもさぁ、なな。
たまにはなんにも見ずに漢字テストできたら
めっちゃ自信になるで?
連休、時間あるし、
漢字の勉強してみるのもアリやと思うで?
(さりげなくやる気スイッチをつついてみるママ笑)

「ん~そやな、考えとくー」

そんなやりとりを毎日しています。
つづく

 

hisako making bana - ななの宿題(自閉症スペクトラム)
blog banner - ななの宿題(自閉症スペクトラム)
marshmallow bana 033 - ななの宿題(自閉症スペクトラム)
pomelo bana - ななの宿題(自閉症スペクトラム)
marron bana - ななの宿題(自閉症スペクトラム)
marron bana - ななの宿題(自閉症スペクトラム)
amazon bar 638x81 - ななの宿題(自閉症スペクトラム)
marshomallow amazon bana - ななの宿題(自閉症スペクトラム)
pomelo amazon bana - ななの宿題(自閉症スペクトラム)

▼商品に関するお問合せ
ばぶばぶストア
フォーム:https://lp2.babu-babu.org/contact/
よくあるご質問:https://blog.babu-babu.org/faq-2/

HISAKO
キーワード検索
アーカイブ