HISAKOブログ

最近の創傷ケア 〜あごを2針縫いました〜

kega - 最近の創傷ケア 〜あごを2針縫いました〜

5歳、のんのん。
朝、保育園に行く前に
バランスボールの上にうつ伏せに乗っかり
ユラユラして遊んでいました。

危ないな〜と思った瞬間
つるっとボールが滑ってアゴから床に強打。

1cmほど、あごパックリ裂傷・・・

残念ながらパックリ傷は、
家庭での応急処置ではアカンやつです。

朝一番で形成外科を受診、
2針縫合してもらいました。

ケガはしたけど身体は元気なので
いつもより1時間遅れで保育園へ行きましたが
午後になって園から電話がかかってきました。

「傷のガーゼが出血で真っ赤になってて、
ジュクジュクした汁が出てます。

かわいそうだからガーゼ替えてあげようかと
思ったんだけど・・・
触ってもいけないかと思ったので、
そのままにしています。

お迎え来てもらえますか?
今朝病院行ったばかりですが
夕方もう一度病院に連れて行ってほしい」

ということでした・・・。

昔は、
血が出るようなケガをしたとき、
傷を洗って、消毒をして、
ガーゼを当てて絆創膏で固定して、
乾かしてかさぶたを作って治すのが一般的でした。

病院でも、患者さんの術後の傷などは
毎日、創部に置かれたガーゼを剥がし、
消毒して、再度ガーゼを当てて絆創膏で固定を
繰り返すのが一般的な処置でした。

でも最近は
傷は乾かさずに治す
「浸潤療法」がスタンダードになりました。

子どものケガは日常茶飯事だから、
最新の傷のケア、
ママたちには正しい知識を持ってほしいと思います。

のんのんのように、
パックリ開いた傷は、受診が基本です。
ママが処置する自信がない場合も
もちろん受診しましょうね。

転んでできたすり傷などの場合、
傷口は水道水でよく洗います。

消毒はしません。
消毒液は細菌を殺しますが
健康な皮膚の細胞や治癒に必要な成分まで
殺してしまうからです。

傷をよく洗ったら、
くっつかないタイプのガーゼや
傷パッドで覆うことで
乾燥を防ぎ、治癒を促します。

傷を被覆することを「ドレッシング」と言いますが、
市販されているものなら、
キズパワーパッドなどがポピュラーでしょうか。

ドレッシングの目的は

・傷を外力や感染から守る
・過剰な浸出液や出血を吸収する
・傷の治癒環境(温度・湿度・PHなど)を良好に保つ

傷からは黄色透明の液体が浸み出してきますが、
この浸出液の中には
皮膚の細胞を作るための成分がたくさん含まれていて
治癒にとても役に立ちます。

治すための成分である浸出液で
常に傷が満たされているからこそ
その効能を最大限に活用でき、
皮膚の組織がスムーズに再生され、
治癒も早くなるんです。

そして、最近は術後創でさえ
特殊な場合を除いて、
ガーゼを毎日交換することはありません。

ガーゼ交換を行うと、
せっかく形成された上皮が
途中で剥がされてかえって治るのが遅くなるからです。

ですから、

「浸出液と出血でガーゼが
赤くなっていてかわいそうだから取り替える」

なんてことは、
医学的には絶対にやっちゃいけないことです。

ジュクジュクした汁が出ていると
膿んでいるんじゃないかと思ってしまったのかもしれませんが、

仮に感染するとしても
おそらく受傷後数日経過してからです。

傷に細菌が感染すると化膿が起きますが、
その場合は、
じっとしていてもズキズキと痛みが出て、
周囲から腫れて赤くなり、
局所的に熱を帯びるという、
炎症の兆候が出てくるはずです。

そのようなネガティブな兆候が認められない場合の
浸出液は、傷を治すためのよいジュクジュクだと判断します。
むやみに拭い取ってはいけません。

ちなみに、
縫合した創は、たった2日ぐらいで
新しい皮膚ができ始めます。
その時期には基本的に外からの感染はしにくくなるため
ドレッシングさえも必要ないですが

子どもは、元気に活動するため、
外的な刺激が傷に加わる機会が多いことを考えて、
もうしばらく傷を覆うこともあります。

創傷管理に関しては
近年かなり考え方が変わってきているんです。

産婦人科領域でも、
昔は産後入院中、トイレに行くたびに
陰部の消毒を行うのが一般的でした。

裂傷のある腟壁と外陰部は
毎日、処置室に呼ばれて
『悪露交換』という名の消毒が
医師や助産師によって行われました。

今は、産後の消毒なんて
とくにしませんね。
清潔に保つことだけ心がければOKという
考え方に変わりました。

授乳前の乳頭の消毒も
不必要になりました。

人間にはもともと、自然治癒力があります。
ケガをすると傷を修復しようと
体内では驚異のメカニズムが働くのです。

その科学的なメカニズムを
ママをはじめ、子どもに関わるすべての人たちは
知識として持っておくべきだと思います。

のんのん、
アゴに貼り付けたドレッシング材は
血液と浸出液で赤くなっていますが
毎日消毒のために病院に通うなんてことはありません。
抜糸するまで何もせず、放置です。

だいじょうぶ、だいじょうぶ、
順調に治癒に向かって
経過していると思いますよ!

大きめのボール(100均のビニールボールとか!)
が家にある人は、
子どもが身体ごとゴロゴロすると
のんのんみたいになることがあるので
気をつけてあげてくださいね。

 

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