HISAKOブログ

知的遅れのない発達障害児のシビアな現実

H - 知的遅れのない発達障害児のシビアな現実

発達障害の娘、6年生なな。
中学校でどこに在籍するのかを
そろそろ考えていかなければならない時期です。

というわけで、
来年度の中学校進学に向けて
3年ぶりに心理検査を受けてきました。

通常学級に在籍するのか。
それとも特別支援学級に在籍するのか。

支援学級在籍希望の場合、
心理発達検査を受けて
医師の診断書を目安に自治体で会議にかけられ、

妥当だと判断されると
冬ごろに内定通知が送付されてきて
無事に来春以降の彼女の居場所が確定する段取りだそうです。

心理検査・・・
今となっては別に
診断名とかどーでもいいんですけどね〜^^;

右も左もわからない時代は
「なんの発達障害なのかが知りたい!」
と強く思ってました。

だって、我が娘ながら
思考や行動のパターンが独特すぎて、
どう関わってあげるのが一番いいのか
さっぱりわからなかったから。

月日は流れ、同じ診断名でも
その子その子によって表現型は180%異なることを
身をもって知りました。

人の言いなりになってしまう子、
自分を守るために攻撃的になってしまう子、
ずっと笑ってる子、
いつも戦闘態勢の子・・・

そうなると、診断名がわかったところで
関わり方のヒントにはならず、

結局は、

え〜なんで?
え〜マジかよ・・・

を何年も繰り返しながら
なな個人の発達特性の理解を深めていくことで
ベターな関わり方のコツが
だいたいわかるようになっていきました。

『人が多いと集中できない』
『行間を読めない』
『集団に向けた指示が入らない』

このような発達特性を持つ娘は、
合理的配慮の少ない通常学級では
基本的に負担が大きいのですが、

支援学級には多動傾向の子が複数いて騒がしく
通常学級で過ごしたほうが落ち着ける
ということで

現在、小学校では
支援学級(情緒学級)に籍を置きつつ
ほとんど通常クラスで過ごしている感じです。

中学校でも今と変わらず
支援学級(情緒学級)にひとまず在籍して
臨機応変、通常クラスにも行き来するイメージでいいかなと
のんびり考えていました。

ですが先日、
支援学級児の進学説明会があり、
シビアな現実を知ることになりました。

うちの小中学校は、
特別支援学級は2つあり、

知的障害があるタイプの発達障害の子は知的学級。
知的障害がないタイプの発達障害の子は情緒学級。

知的の子たちは、医師の診断のもと
療育手帳が交付され、
彼らは中学卒業後、県立の特別支援高等学校へ
進学する資格を得ることができます。

中学校の知的学級では、
その子の知的レベルに合わせた授業が行われ、
中学校の数学の教員免許を持っている先生が
小学校レベルの学習内容の国語なら
教えてもOKなのだそうです。

また、進学に必要な科目は
国語と数学だけなので、
中学校ではそこに特化して学習を進めます。

そして特別支援高等学校では
卒業後の就労支援や自立まで見据えて
しっかりサポートしてくれる仕組みになっているそうで
なかなか手厚く安心できそうです。

さて。

問題は、知的障害のない
情緒学級在籍の子たちです!

数学の先生が、中学生レベルの国語を
教えることはできません。
教えたら違法になるそうです。

療育手帳を持っていない情緒の子たちは
そもそも特別支援学校進学の資格はありません。

義務教育を終えたあと、進学したいのなら
定型発達の通常クラスの子たちと同じように
授業を受け、テストを受け、内申点をもらい、
受験をして普通高校に進学するそうです・・・。

え。ちょっと待って。

発達特性があって、通常クラスで学習することが
難しいから情緒学級に在籍しているんじゃ?

てことは、
中学校で情緒学級に在籍したら
教科ごとの先生が対応できないという理由で
まともに中学生レベルの授業を
受けることができなくなるってこと?

情緒学級では勉強を教えない。

は?意味がわかりません。
それでどうやって高校に入れるの?

支援を得るために支援級を選択したら
その3年後にはなんにもないまま
世間に放り出されるってことなんでしょうか。

柔軟な対処がプツリと途絶えてしまう、
中学校の情緒学級の衝撃の事実に
言葉を失いました。

・・・特別支援情緒学級在籍の意味って何?

イライラが募ったときの
クールダウンする部屋としてしか
中学校の情緒学級は機能していないと
いうではないですか!!

公立中学の特別支援学級から
全日制公立普通高校への道は
実質、拓かれていないというわけか!

なんじゃそりゃ!

愕然としました。

現在、
発達障害への理解、支援体制には
地域や学校ごとに大きな格差があるようです。

住んでいる地域によって、
その子のその後の人生まで
大きく影響してしまう現状があるそうです。

ちなみに、
文科省による特別支援教育資料(H28年度)を見ると
支援学級在籍者の中での進学者は35%でした。

定時制、通信制、私立、フリースクール、
サポート校、高専なども合わせてこの数字です。

公立高校以外は費用はバカになりません。
つまり、家庭にまとまったお金を準備できる
経済的ゆとりがなければ
彼らの生きる道を切り拓いて叶えてあげることさえも
できないのです。

進学には経済的な問題も絡んでくるので
発達障害児の全日制普通高校進学率は
おそらく驚くほど低い数字なのではないかと
思われます・・・。

特別支援学校に進学できないタイプの発達障害の
ななが普通高校への進学を希望するならば
中学では通常学級に在籍するしか
選択肢はありません。

もちろん、通常学級でうまくいく場合も
あるかもしれないけど、
6年生のななを見ていると通常学級はさまざまな面で
彼女にとってはかなりハードルが高い環境だと
感じます。

嫌なことがあると感情コントロールがきかず
教室を飛び出してしまうし

関心のない授業には集中することができないので
どうしても遅れをとってしまい、
そんな状況でテストを受けて評価されることに
大きな嫌悪感があるため
基本的にテストはすべて受けられません。

こんな特性のある子が
どうやって普通高校進学のため
通常学級での内申点をとって
どうやって受験するのでしょうかね〜(笑)

学校という現場は
「先生に言われたことを言われた通りにできる力」が
直接的な評価につながるので

集団行動ができなかったり
先生の意図を察して動けない彼女のような子は
評価が低くなりがちでしょう。

わたしから見れば
ガヤガヤした教室で
想像もできないようなストレスを受けながらも
じっと座っていられるだけでも
涙が出そうなぐらいがんばっていると思うのですが

そもそも、
みんなと一緒の定期テストを受けることができなかったら
評価さえもできませんね。

成績が悪いのは
本人の実力なのだから仕方がない、で
片付けていい話なのでしょうか。

自閉症スペクトラムの診断を受け、
合理的配慮が必要だから特別支援学級在籍
しているのに、

高校進学のために
「みんなと同じ」評価を受けなくてはならず
通常学級のテストや
宿題の提出が必要、となれば
ななには猛烈な負担がかかります。
なんのための情緒学級なんだか・・・

結局、発達障害なんか無関係で
相当の努力をして通常学級でがんばり、
みんなと同じ授業を受け、同じテスト、
同じ課題をこなす力がなければ
彼女のような子の将来は拓かれないということですよね。

彼女は、

自分のペースで学べばできる
落ち着いた環境で学べばできる

そういう子です。

ななの特性を配慮した学習スタイルは
みんなと同じ基準には決して一致しません。

現行の成績評価の仕組み自体が
特別支援学級の子どもたちの
多様な学び方にまったく対応できていないと
思います。

そういう先天的な脳の特性は、
本人の努力や根性論でどうにかなることでは
ないんですよ。

こんなシビアな現実を突きつけられたら
保護者の負担だってたいへんです。

周囲の理解と手厚いサポート・・・っていうけど、
仕事をしながら、
ほかのきょうだいのこともフォローしなくちゃ
いけないし、ママはやることだらけです。

発達障害の子のことだけ
集中的に見ていればいいわけじゃない!

さまざまな課題を抱えながら
特別支援学級で学ぶ子どもたちやその家族に、
限界を超えた努力や負担を強いなければ
みんなと同じ土俵にすら立てないなんて
わけがわかりません。

高校進学を希望するなら
中学校では現実的に
支援学級を選択できないなんて・・

弱者の切り捨てとは
このことか!って思うよねー。

ちなみにななは
肝心の心理検査を最後まで受けることができませんでした。

図や絵を目で見て答える検査はできたけど、
耳で聞いて頭の中で咀嚼して答える検査の時点で
頭の中パンク。

メガネを投げ捨て、部屋を飛び出しました。
は〜い、検査中断でーす!

 

 

聴覚過敏があり、
視覚優位があるので、
無理に検査を進めるとこうなるだろうことは
予測できていたし
たいしたショックもなかったですが

検査自体、できなかったら
ななは中学校の居場所決定のスタートラインにさえ
立てないのでしょうかね。
もう笑っちゃいますね〜(笑)

性格、個性、特性、
子どもそれぞれ表現の仕方は異なっても、

学びたい意欲と可能性にあふれたすべての子どもたちが
未来を拓く扉の前で門前払いされては
いけないと思います。

支援学級からも公立の普通高校に
進学できるように・・・

そんな当たり前のことを
心から願っています。

 

 

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