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2020.07.27

子宮筋腫と妊娠

2人目の妊活相談で婦人科を受診したところ
子宮筋腫らしきものが見つかり、
大きい病院を紹介されてしまいました。
子宮筋腫はよくあることのようですが
自然に消えたりはしませんよね・・・?
↑↑

子宮筋腫は妊婦健診やがん検診などのときに
偶然見つかることが多いです。

わたしも4人目の妊娠を希望していたときに
タイミング療法で訪れたクリニックで
たまたま子宮に腫瘍が見つかりました。

筋腫にしては腫瘍の位置が微妙・・・
エコーで診たときの所見が不鮮明で、
悪性の可能性があると言われ、
まさかの!大きな病院を紹介されました。

悪性・・・?
子宮ガン?!

そうなったらもう「4人目ほしい♡」なんて
悠長なこと言ってる場合じゃありません。

当時、まだ20代だったわたし。
青ざめながら大学病院に足を運びました。
3人の子どもたちを残して死ぬかもしれない・・・
いろんな想いが駆け抜け生きた心地がしませんでした。

MRIを撮ったところ、
珍しい位置にできた珍しい形の子宮筋腫
だということがわかりました。

位置や大きさから判断しても
その後の妊娠に何も影響はないから放置で大丈夫、
と言われとくに治療もせず。

その後、筋腫は抱えたまま
(の、はずですがその後検診で指摘されたこともありません( ̄◇ ̄;))
7人の子を産みました。

子宮はもともと平滑筋という筋肉で
大部分ができていますが、
その細胞が部分的に異常増殖してできる良性腫瘍が子宮筋腫です。

婦人科腫瘍の中ではもっとも頻度が高く
30〜40代の女性の4人に1人に筋腫がある
という統計もあるぐらいポピュラーです。

筋腫は女性ホルモンの作用を受けることで成長するため
生理がある(排卵がある)かぎり、少しずつ大きくなっていき、
閉経すると自然に小さくなっていきます。
なので、生殖年齢の女性で筋腫が勝手に消えてなくなる
というのは考えにくいです。

ただし、
今すぐ妊娠を希望していなくて、
筋腫が大きくなるのを少しでも抑えたい場合は
ピルを内服するなどして女性ホルモンの分泌や排卵を抑制してあげると
完治するわけではないけど、
筋腫そのものが小さくなることもあります。

子宮筋腫といってもいろんな種類があって、
子宮頸部にできるもの、筋肉の隙間にできるもの、
子宮の外側に飛び出してできるもの、

そして、一番問題になるのは
子宮内膜にできて赤ちゃんが育つ子宮内膜腔に
筋腫が飛び出してくるタイプです。

その場合には
生理痛や月経量が半端なく多くなることで貧血になったり
受精卵が内膜に着床できなくて不妊になったり、
という問題が起きる可能性があります。

運良く妊娠できたとしても
妊娠中は女性ホルモンが活性化された状態になるため
一時的に筋腫自体が大きくなることも多く、

かといって、
妊娠中、血液が充満して毛細血管が増えた子宮は
出血しやすい状態にあるため、
原則的には筋腫の治療はできないんです。

よく、

「帝王切開のついでに子宮筋腫も切除してくれたら
いいのに!」

というママたちの声を聞きますが、

上記のような妊娠子宮の特性上
帝王切開と同時に筋腫を切除する、ということは
残念ながらできません。

5~6cmを超える大きな筋腫、過多月経や月経困難症、
貧血などの自覚症状があって日常生活に支障をきたしているときや、
筋腫そのものが不妊の原因になっていると思われるものなどは、
妊娠する前に手術を含めて積極的に
治療を検討することが多いですが、

妊娠出産に影響なさそうなタイプの筋腫なら
実際、なんの自覚症状もないまま筋腫合併妊娠、
ごく当たり前に出産される女性はたくさんいます。
なので、そんなに心配しなくてもいいかなと思いますよ。

とはいえ、
妊娠がわかってから子宮筋腫が見つかったときには
筋腫の大きさ、胎盤付着部位との位置関係、筋腫の数などによって、
切迫早産や逆子、前置胎盤などの
産科合併症リスクになることもあるので
2人目妊娠前に子宮筋腫が見つかったことは
ある意味ラッキーです!

じゃあ、妊娠前に手術しちゃうべき?

子宮にメスを入れるということは、そこの部分の子宮内膜が
薄くなってしまうことを意味します。

手術のあとすぐ妊娠したりすると薄くなった子宮の壁が
避けてしまう(子宮破裂)リスクが上がるため
原則的に術後半年は避妊しなければならなくなるので
妊活待ったなしの高齢の場合にはとくに配慮が必要です。

妊娠前に手術しなければいけない種類の筋腫なのか?
妊娠出産に影響しそうなのか?

見極めた上で、治療せずに先に妊娠するのか、
妊娠前に治療するのかを決めていくことになります。

あまりにも生理痛がひどい、月経量が多い、
貧血がひどい、
そもそも痛み止めも効かない!

などの自覚症状がある人は、
妊娠したときに赤ちゃんの発育に影響したり、
出産のときに問題が起きる、いわゆる子宮内膜から
内側に飛び出すタイプの子宮筋腫を
持っている可能性が考えられるので

できれば妊娠する前に一度
婦人科できちんと診てもらったほうがいいのではないかと
思います。

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