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2021.12.23

『副胎盤』ってナニー!?

無事に赤ちゃんが生まれ、
戦い抜いた・・・と思っていると

先生と助産師さんの様子がおかしい。。。
「少し胎盤がくっついてるから
手で剥がすねー」と言われ
会陰を2、3箇所切開され、手をつっこんで
胎盤を取り出しました。

HISAKOさんの動画で勉強していたので
癒着胎盤か?
用手剥離か?
と思いました。

全部終わって分娩室で休んでいると
先生が来て説明してくれました。

1つ。出血量が1100mlの大量だったこと
2つ。胎盤が2つあったこと
3つ。尾てい骨に赤ちゃんがひっかかって
尾てい骨を押しながら吸引になったこと

どれも、え⁉︎
ってなる内容でした。

胎盤が2つ・・・
メインのへその緒がある胎盤は
するっと出たらしいのですが
もう一つの副胎盤は癒着していたこと。
大量出血はその時かなと。

今思えば妊婦健診のとき
先生によって胎盤の位置がバラバラでした。

改めて助産師さんに
副胎盤のことを聞いてみたら

「たまにあるよー
ただあなたの副胎盤の大きさが
メインの胎盤と同じ大きさで
びっくりだった!」

と言われました。

そもそも副胎盤って何?
なんのためにあったの?
その副胎盤は、受精卵が着床し
成長する過程で作ったの?

副胎盤の癒着は聞いたことない!
HISAKOさんの動画にもなかった!

↑↑

副胎盤とは、本来1つのはずの胎盤が
双子でもないのに2つあることを言います。

頻度は全妊娠の1%。
ちょこちょこ出くわします。

臍帯がくっついている大きなメインの胎盤と
小さなサブの胎盤、
2つに大きさに差があるものを
『副胎盤』と呼び、

2つとも同じぐらいの大きさの場合は
『二分葉胎盤』と呼びます。

受精卵は、子宮内膜に厚みがあって
一番栄養のよさそうなところを選んで着床し、
そこに根を張り、胎盤を発達させていくのですが

まれに、
「なんでソコ選んだのー!」
という場所に胎盤を作ってしまうことがあります。

完ぺきな人はいないですし、
誰にでも失敗することがあるように
どんな受精卵もうっかり判断ミスをしてしまうことが
あるのですね。

または、どこにしようか
慎重に選んで場所を決めようとしたんだけど

子宮の形の異常、子宮内膜の異常、
過去の反復流産、子宮内膜掻爬術、子宮内膜炎などで
子宮内膜そのものに問題がある場合には

〝適切な場所〟がないんですけど!( ̄◇ ̄;)

ってことになり、
しょうがないのでとりあえず、
妥協の場所に
胎盤を作らなければならなくなります。

その結果、
やっぱり胎盤への栄養が不十分になり
二次的に胎盤の萎縮が起こると
少しでも栄養をもらえる母地を求めて
胎盤が分裂して副胎盤や二分葉胎盤などの
形態異常を導いてしまうのではないか。

と言われていますが

実際のところは
はっきりわかっていません。

この仮説で解釈すれば
副胎盤があった人は胎盤機能が悪くて
胎児は過酷な環境で過ごしたのでは?
と思うのですが

出産のときまで赤ちゃんは元気いっぱい、
胎盤機能不全の所見は何ひとつなく

出産後に
「あら?副胎盤があるね」
と気づかれることも多いです。

妊娠中、胎盤が栄養不足の所見もなく
赤ちゃんも胎内ですくすく育ち、
子宮内膜にも厚みがあって
子宮内環境は悪くない。

そんな順調な妊婦でも

副胎盤作らなあかん理由なんか
なかったのになんでー?( ̄◇ ̄;)

なぜか副胎盤を
作ってしまうことはあるので

副胎盤=胎盤機能が悪かった

とも言えないんですよね〜。

実際、冒頭の女性のケースも
元気に赤ちゃん生まれてきてますよね。

ですが、副胎盤がたまたま
「普通ここは選ばへんやろ〜!」という
薄い子宮内膜に派生してしまえば
癒着胎盤になってしまうことはあると
思います。

癒着胎盤とは?

正常の胎盤は
子宮内膜の上にくっついています。

胎盤の組織は妊娠中にどんどん増殖し、
子宮内膜に食い込んで、子宮の壁からくる
ママの血管(らせん動脈)の血液を
取り込めるように成長します。

通常、お産のときには
胎盤は子宮内膜ごと剥がれて
自然に排出されますが

子宮内膜の一部が欠けているところに
くっついてしまうのが癒着胎盤。

通常は、子宮内膜までしか食い込まない胎盤が
欠損しているところで子宮の筋肉まで
食い込んでしまう状態。

よって、お産のときに
子宮内膜にのっかっていない部分は
スムーズに剥がれることができません。

癒着胎盤は子宮の変化が多かった人に
多いと言われています。

例えばわたしは12人産みました。
妊娠して、胎盤ができて、赤ちゃんを産んで
胎盤が出て、子宮が戻って・・・
それを12回も繰り返しました。

わたしの子宮内膜は他の人に比べて
かなり酷使されたので
薄くなっている部分や
一部欠損している部分があったりする
可能性があります。

12人目はまさしく癒着胎盤かもしれない
ということで
帝王切開になりました。
(幸い癒着していませんでしたが)

帝王切開中に胎盤や卵膜を剥がすのには
細心の注意をはらいますが
子宮にメスが入っている以上限界があります。

自然に剥がれる胎盤に比べたら
子宮内膜に対する影響が大きいので
帝王切開を繰り返すことも
癒着胎盤になりやすい要因になります。

冒頭の女性が、第一子のお産であり、
赤ちゃんは元気いっぱいに生まれてきて
過去に帝王切開歴もなければ
婦人科系の子宮内膜を触る手術の既往も
なかったのだとすれば、

「なんのために副胎盤があったの?」
という問いへの答えは

理由もなく、なんとなく
たまたま起こった副胎盤。
たまたま起こった癒着胎盤。

という、スッキリしないものに
なってしまいます。

申し訳ない・・・(⌒-⌒; )

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