がまくちマホン・HISAKOの声をお届けします!(1)
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お財布ショルダー・マホンの
がまくちバージョンが欲しくて
2016年から3年間、
ずーーーっと
しつこくリクエストし続けていました。
がまくちって、かわいくないですか?
かわいいですよねー♡
わたしめっちゃ好きなんです。
和の象徴のように思われているがまぐちは、
もともとはヨーロッパ生まれです。
1800年代のヨーロッパ
貴婦人たちの舞踏会では
宝石とガラス玉でキラキラに飾られた
がまくちバッグが定番だったそうです。
当時、日本でバッグに相当したのは
「胴乱」という革や布製の口をひもでくくるようにした
大型の手さげ袋でした。
お財布として使われていたのは
「信玄袋」という小型の袋が一般的でした。
明治維新により欧米文化が日本に入ってきたころ、
明治政府の御用商人ががまくちのお財布やバッグを
フランスから持ち帰ったのが
日本でのがまくち人気のはじまりと言われています。
今までお財布として使っていた信玄袋とは違って
片手でワンタッチ開閉ができる手軽さと、
明治4年から小額紙幣が発行されたことで、
札入れが大流行したことも、
日本でのがまくち人気に拍車がかかりました。
月日は流れ、21世紀の今も、
がまくちの基本形態は明治時代から
ほとんど変化していません。
平成、令和を生きるママたちは
一生懸命、子育てをがんばってくれています。
思い通りにならないことも多くて
体力的にも、精神的にも、
ストレスがかかることだらけですね。
「和」の最大の魅力は「和み」だから
なんだか疲れたな・・・というとき
明治時代から伝わる古き良き日本の文化、
和のモノに囲まれると ホッとした気持ちになったり
するかもしれません。
ばぶばぶの、築96年「和」の空間が
なんとなく落ち着くのも
たぶんがまくちと同じように
自然との一体感、季節感、質感など
微妙なニュアンスがあるからかな、と思っています。
“がまくち”という名前の由来は、
ガマガエルのように大きく開く口。
カエルは世界的に
縁起のいい生きものと言われていて
繁栄、豊穣などの象徴として神聖視されています。
カエルは卵をたくさん産み、
たくさんの子どもを持つことから
古代エジプトでは出産や多産、子宝の象徴だったそうです!
エジプト神話のヘケト(Hecet)という水の女神は
カエルそのものやカエルの顔をした女性の姿をしていて
生まれてくる赤ちゃんたちに生命を吹き込む、
誕生を守護する無限の母なる生命神と伝えられています。
カエルの護符は女性、
とくに妊婦に人気が高かったらしく、
うずくまるカエルの護符は多数出土しています。
古代エジプトの数字では、
10万という数字は
おたまじゃくしの絵であらわします。
そして、わたしの職業「助産師」
古代の助産師=産婆たちは、
みんなヘケトの召使いだったそうです!
調べるたびに、カエル(がまくち)と助産師の
不思議な縁やつながりを感じずにはいられず、
がまくちマホンそのものが
子育て中のママたちの
お守りになるような気さえもしてきます(笑)
日本でも縁起のいいカエルは
子宝、子孫繁栄を願って
多くの神社で奉られています。
がまくちの美は、
そのコロンとしたキュートなフォルムだけではなく
口金から生まれる音にも宿っています。
「パチン!」の正体は、
口金の鉄のフレームがぶつかり合う音。
2つのタマとタマが重なるこの瞬間に音がします。
「たしかに中に荷物をしまったぞ」
確認する音だったり
「準備OK!さぁ出発!」
気合いを入れる音だったり
音の好みは、人によっていろいろだけど
口金を閉じる時に放つ
歯切れのいい透明感のある音が
わたしを幸せへと導いてくれるような気がして
好きなんですよね〜。
だから
マホンのがまくちバージョン、
作らなあかんねん!!
意気込んでいたんですが、
がまくちは丸みを帯びた形状が特徴なので
幅広のマホンの形状にはうまくフィットしませんでした。
職人さんがずいぶん試行錯誤してくださいましたが
なかなか納得できるモノができないまま
気づけば3年が経過。
そして
やっとやっと
待ち望んだがまくちマホンが完成しました〜〜!!!
つづく