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2021.10.25

陣痛はなんで痛いんだろうね?

陣痛の痛みを言葉で表現してください、
っていうと、

「鼻からスイカが出るぐらい!」
「ダンプカーで腰を惹かれるぐらい!」

などと語られます。

鼻からスイカって・・・
ダンプで腰ひかれるって・・・

そんな経験がある人なんかおらんやろに(笑)
陣痛の例えの定番が
現実離れした話ばかりなのは
なぜなんだろうね(^◇^;)

とにかく痛かった!
人生で一番痛かった!

経験者はやたら楽しそうに
未経験者を脅して(教えて)くれます。
聞かされているほうは
たまったもんじゃないですね〜。

そもそも、
陣痛はなぜ、痛いのでしょう。

陣痛のメカニズムは今の医学では
はっきりわかっていないことも多い
ナゾに包まれた分野です。

妊娠中は胎盤が黄体ホルモンという
妊娠継続ホルモンを出し続けます。

このホルモンは子宮の筋肉を
やわらげる働きをして
おなかの赤ちゃんを子宮の中に
安定してとどめてくれています。

妊娠末期になり、胎盤が寿命を迎えると
黄体ホルモンの分泌が減ってきます。

すると、本陣痛ではないけど夜になると
しょっちゅうおなかが張ってきて
ときには生理痛のような痛みを伴う
前駆陣痛が頻繁に起こり始めます。

黄体ホルモン減少情報は
脳の下垂体に伝えられ、
プロスタグランディン、オキシトシン
という2つの子宮収縮ホルモンが
下垂体から分泌開始。

子宮頸管(子宮口)を柔らかく
変化させていきます。
これを頸管熟化といいます。

子宮口が押し広げられる刺激によって
プロスタグランディンとオキシトシンは
さらにたくさん分泌され、
強い子宮収縮を誘発します。

それが神経から脳に伝わり、
痛みになると考えられています。

痛みは脳を刺激して
プロスタグラインディン、オキシトシンの分泌量は
ぐんぐん増えていき
やがて本格的な陣痛へと移行していきます。

ちなみに、陣痛とは子宮収縮をさすコトバ。
痛みがあろうとなかろうと、
定期的なリズムのある子宮収縮(おなかの張り)は
陣痛といいます。

それに伴う痛みは、産痛といい、
陣痛と産痛は同義語ではありません。

陣痛にともなう産痛の感じ方は
ものすごく個人差があります。

陣痛ホルモンのオキシトシンは
子宮を収縮させるだけではなく
脳内の幸せホルモン、セレトニンや
脳内麻薬とも言われるホルモンである
βーエンドルフィンやリラキシンの
分泌を高める作用も持っています。

これらは脳にある痛みのセンサーの
感度を鈍くするホルモン。
つまり、陶酔状態を作り出し、
痛みのコントロールができるように
うまくできているんです。

陣痛中に睡魔に襲われた人も
いらっしゃると思います。

陣痛の合間に意識が遠のきそうになるのは
これらの麻薬ホルモンのせいなんですね!

わたしは8人目のお産ぐらいから
陣痛を「痛い」と感じなくなりました。

いえ、厳密には痛いんでしょうけど
それ以上に快感・・・というか。

わたしは現在トレーニングをしています。
筋トレはしんどくて苦しいんだけど
脳から陶酔麻薬ホルモンが分泌されることで
味わえるなんともいえない快感に
すっかりハマってしまっています。

お産もそれと同じなんです。
各種、陶酔麻薬ホルモンの分泌で
ランナーズハイ状態になれるのです。

多産婦にとっては
陣痛はもはや未知のものではないぶん、
リラックスは上手。

全身の緊張をとり、よいホルモン環境を
作ることができるからこそ
さらに痛みを感じにくくなるのです。

陶酔麻薬ホルモンのおかげで
思考回路がパリピになり
その快感が忘れられなくて
次の妊娠を再び求めてしまう・・・

いえいえ、わたしは子どもがかわいいから
たくさん産んだんですが

内分泌的なホルモン事情の視点で
冷静に考えると

お産における『ゾーンに入る』快感が
わたしの脳内記憶を支配し
その結果、12人も産んじゃったのかも
しれません・・・。

おそろしやー。

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